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【読書】『大奥』 よしながふみ

 昨日からNHKで始まったドラマ『大奥』

 テレビ欄に大きく広告が貼られ、原作が無料で読めるQRコードがついていました。

 これまで幾度となくドラマ、映画化されてきた作品であったにも関わらず、今まで読んだことが無かった私。
 いわゆる「歴女」の類いだった長女がハマって、リアタイではないがドラマを見て、漫画も読んでいたらしい。
 年末の「細かすぎて伝わらないモノマネ」(大好きなんだが)で、大奥ネタがあったときは、大喜びして爆笑していたっけ。

 これまで敢えて読まなかった節もあったけれど、何だか読んでみたくなってつい読んでしまったのですが。。。。

  無料で読めたのが3巻までだったけれど、一気読み、やっぱりスゴかった。
 壮大なストーリーと圧倒的な画力、台詞や絵の美しさ、もう、これを名作と言わずして、何という。。。
 今までこのマンガを読まなかったことを熱烈に後悔しておりまする。

 昨日のドラマでは、吉宗と水野の回だったのですが、漫画のイメージとは、水野がちと違う感じがしてしまい、リタイア。吉宗役の冨永愛様は、とてもとてもイメージ通りでありましたが・・・・

 私が今までなぜ読まなかったのかが謎に思えるくらい、本当にすばらしい漫画だと思います。
 19巻までで完結なので、そのまま電子書籍で読んでも良かったのですが、これは紙の漫画で欲しいなと。

 だいぶ前に、落語のマンガにどはまりし全巻購入したのですが、定期的にやってくる歴史系マンガブームがマイブーム的に再来しています。
(そういえば、これもNHKの同じ時間帯でドラマ化されましたよね・・・)
 どうしてこうも忙しいときに限って、面白いのが見つかるのだろうか・・・

 
 年末に、手塚プロのYouTubeサイトで、ブラックジャックの映画を観ました。ブラックジャックは、学校の図書館にもあったので、全巻ではありませんが読んでいて、これもやっぱり「スゴい漫画」の代表格と思っています。
 映画版も改めてみると、なかなか深くてすばらしい作品になっています。


「スゴい作品」って、何年経ってもスゴい。
 これは、小説でも、漫画でも、映画でも言えること。
 心を揺さぶる、火傷しそうなくらいの熱量と感動は、
 いつまでも変わることはない。

「力のある作品」とでも言いますか、「名作」と言われる作品が持つ力というのは、いつ読んでも色褪せないし、新しい感動や発見があります。

 今年のゴールデングローブ賞に、日本のアニメ「犬王」がノミネートされました。この映画は、私も好きな映画の一つだったので、今回のノミネートはとても嬉しかったです。今日、発表になるようなのでとても楽しみにしていますが、このようなジャンルのアニメが国際的に評価されるようになったことが、本当に素晴らしいことだと思います。
(受賞は逃してしまいましたが・・・残念!!)


さて。

 『大奥』に戻りますが、強い女性が男性を選ぶということは、昨今当たり前になってきているような気もします。
 現実でも、将軍が女であれば、今はどんな時代になったのだろう?
 疫病が直接の原因だったのかもしれませんが、2004年当初はSFだった設定も、より現実世界に近づいているのかもしれません。

 女性の生き方、女とは、男とは、、、
 深遠なテーマを、2004年から2021年まで、16年という長い時間をかけて、壮大な歴史物語として完成させたよしなが先生。
 これからの漫画史に残る大作を、私も今年は最後まで読破したいと思っています。

 日本だけではなく、世界でも名だたる賞を受賞してきた『大奥』

 2010年の映画、2012年のドラマで一世を風靡した名作が、
 2023年、ブーム再来になるのではないか、と私はひそかに期待しているのです。



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