東京駅前から直通バスで60分 念願のDIC川村記念美術館へ │ アクセス・庭園編
美術館・博物館がお好きな方なら "これまでに観に行きそびれて後悔している展覧会"の一つや二つ、きっとあるでしょう。
わたしもいくつかありますが、いまだにフライヤーをデスク横に飾って眺めているのが、2016年にDIC川村記念美術館で行われた「サイ・トゥオンブリーの写真 ―変奏のリリシズム―」展です。
5年前なのに、まだひきずってますw
どこかの美術館でこのフライヤーを手にして、初めて作家のお名前を知ったんですが、このビジュアルにとても惹きつけられたんですよね。今でもとても好きです。
ただ当時は、転職したばかりのタイミングで心身に余裕がなくて。
館の住所を調べ、自分のスケジュールを見て、これはちょっと行けなさそうだなぁ、と泣く泣く諦めました。
だからこそ、サイ・トゥオンブリーのお名前が記憶に残ったし、DIC川村記念美術館はわたしにとって"都内から行けなくもないけど なかなか気軽には行けない、でもいつか行きたい憧れの美術館"という存在になったのでした。
あれから5年。
ついに先日、思いきって一人で、そのDIC川村記念美術館へ出かけてきました!!!
正直、こんな時世にいいのだろうか、と相当迷いました。
でも、本当に人に会わない日々を過ごしていて、出来うる限りの対策をし、自分の体調とも相談した上で、今日しかない!と、一人もくもくと出かけてきました。
行って良かったです、本当に。久しぶりの"旅"感を味わいました。そして素敵ポイントが満載すぎて、存分に心身の栄養補給ができました。
ということで今回は、わたしが撮影してきた写真とともに、自分の感動を忘れないうちに、あれこれ書き留めます。
ショートトリップ感を味わいたい方、初めて DIC川村記念美術館 を知ったという方や行ったことのない方の参考になったら嬉しいです。
ものすごーく素敵な場所なので、いつかぜひ!現地へどうぞ!!!
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そもそも DIC川村記念美術館 って?
DIC って、実は企業の名前です。
1908(明治41)年、創業者の川村喜十郎さんが、印刷インキの製造・販売会社として立ち上げました。
DICより、大日本インキ化学工業印刷 という社名のほうが、ピンとくる方もいらっしゃるでしょうか。
また、印刷やデザインに関するお仕事の方は御用達だと思いますが、BtoBのビジネスを中心とされているため、?な方も多いかもしれません。
でも、わたしたちの身近なあれこれを手がけている、ものすごいグローバル企業✨なんですよ。ぜひこちらをご覧ください。
美術館が誕生したきっかけは、2代目の社長で初代館長となった、川村勝巳さんの想い。
お仕事の合間に絵画を眺めてらしたそうで、徐々に作品の収集が進むにつれ、展示室の設立、そして美術館の構想へとつながっていったそうです。(コレクション図録より)
1990年、DICの総合研究所がある千葉県佐倉市の広大な敷地内に、美術館が開館しました。
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超絶お薦め 事前予約不要の高速バスで直行直帰
わたしにとって佐倉市と言えば、BUMP OF CHICKEN。(10~20代前半によく聴いてました。朝ドラ「おかえりモネ」のOP曲「なないろ」も素敵ですよね。)
そして、これまで一度も訪れたことのない土地でした。
この物理的・心理的な"遠さ"は、美術館へ行ってみたい人の最大のハードルになっているかもしれません・・・
そんな方に心の底からお薦めしたいのが、事前予約不要の高速バス!
わたしも今回初めて利用して、東京から西にお住まいの方は、この高速バス一択で良いんでは?と思ってしまったほど、本当に快適でした。電車で行く場合と大して変わらない料金で、密を避け、車内でゆったり過ごしながら移動できます。
ご参考までに、この高速バスを利用して思ったポイントを4つ。
ちなみに、美術館から東京駅へ直帰できる高速バスも運行しています。
美術館も庭園もレストランも、あれこれゆっくり過ごしてちょうどいいくらいの15時半前に出発で、こちらも事前予約不要。料金も同じです。
詳細はホームページでご確認を。
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ちなみにちなみに、このバス、DIC川村記念美術館で降りず、そのまま10~15分くらい乗っていると、同じ佐倉市内にある国立歴史民族博物館に到着します。
昨年度の企画展示『性差(ジェンダー)の日本史』は、話題になりましたよね。
同じ高速バスで、こちらにも行けたとは!
気づいていたら観に行ったのになぁ・・・いつかこちらにもお邪魔したいです。
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京成佐倉駅/JR佐倉駅から無料の送迎バスも
千葉県内の方などは、京成佐倉駅またはJR佐倉駅前から、だいたい1時間に1本、往復とも無料で利用できる送迎バスが出ています。
こちらも事前予約は不要です。
駅までは30分くらいです。先にJR佐倉駅に着きました。
駅までは路線バスもなく、タクシーだと片道約4,000円~5,000円もかかってしまう距離なので、この無料送迎バスは本当にありがたい。
予めこちらのページ内「送迎バスのご案内」の時刻表を確認の上、ご利用ください!
ちなみにわたしはこの日、東京駅へ直帰する高速バスは利用せず、無料送迎バスを利用してJR佐倉駅へ向かいました。
せっかく数年振り(!)に千葉に来れたので、千葉市美術館へハシゴしようと思ったんです。こちらのお話は、また近いうちに。
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美術館だけじゃもったいない!庭園をのんびり味わって
こちら、美術館がある敷地全体の地図です。(館のホームページからお借りしました)
建物やグラウンド、テニスコートのサイズ感から、なんとなく伝わりますでしょうか。そうなんです、だいぶ広いんです!!!
林があって池があって、芝生の広場もある、とても広くて自然豊かな庭園。
わたしも芝生の広場の横、木陰になったベンチに座って、ぼーっとしてきました。
もう2年近く静岡の実家に帰れず、本当にずーっと都内にいて、ビルやマンションに囲まれた場所で毎日を過ごしていたので、こんなにもだだっ広い場所に来たのは、本当に久しぶりでした。
スマホをバッグにしまって、静かに一人、秋色の空と、芝生と木々の緑やヘンリー・ムーアのブロンズ彫刻を眺め、ツクツクボウシの声を聴いていると、身体の中の よどんだ気が すっかり抜けていきました。
ここ、なんと、美術館が開いている時間なら、無料で自由に散策できます。
ご近所の方が本当にうらやましい!!!
敷地内のショップでは、ちょっとした飲み物やクッキーなどのおやつ、美味しいアイスも買えます。庭園散策のお供にぴったりですよ。
あと、個人的にお薦めだと思ったのが、野鳥を呼ぶバードコール。
小泉製作所さんのとってもかわいいやつで、そのままお部屋にオブジェとして置いても素敵なんですよー。
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発見!VRで楽しめる庭園の美しさ
最後におまけみたいになってしまいましたが、ググっていてたまたま発見したコンテンツがこちら。
現地にお出かけした気分を、ぜひオンラインでもどうぞ✨
素敵な音楽が楽しめるので、音声もONで楽しんでみてください。
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ということで、高速バスと庭園のことだけで3700字オーバーになってしまったので、美術館や展示のこと、音声ガイドやミュージアムショップ&グッズのお話は、次回に続きます!!! お楽しみに✨
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