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エステティシャン。 美容と健康。お肌や身体に関わること。 お料理。和歌。落語。音楽。ね…

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エステティシャン。 美容と健康。お肌や身体に関わること。 お料理。和歌。落語。音楽。ねこ。 思ったこと、感じたこと、思い出したことなどを書き記しています。

最近の記事

そのケーキは苦い

深夜1:42、電話が鳴る。 私が夜更かししてるのを知っているのか、中々鳴り止まない。 半年振りの連絡だった。 電話をかけてくるのは珍しい。 出てすぐわかった。酔ってる。まぁいつもの事だけど。 「話したい事がある。」電話口、 どうやら数ヶ月前に事故にあって生死をさまよったらしい。 元気になってから連絡してくる所が、らしいよね。 かなりの大事故だったみたいで、ちょっと怪我の具合が想像できない。最近やっと歩けるようになって、あの綺麗な横顔は何針も縫ったらしい。 交通事

    • 許す

      だめだ。これじゃ、あっという間に人生終わっちゃう。 昔の私がいたら、「グチグチ言ってないで、そうしたいならすればいいじゃん!」「できない理由探してないで、できる方法考えようよ。」って言ってそう。 もう人生の半分は過ぎちゃったと思うし、知らない変化はこれからもどんどん起きてくると思う。思い描いていた40代とは違うけど、今の自分をもっと愛してあげようと思う。これからの自分を大切にしたいと思う。自分の時間を生きていこうと思う。 このままじゃ後ろ向きに、どうせとかだってとか言い

      • 当帰芍薬散

        女性って比較的20代30代は、10年でそんなに大きく印象が変わらない人が多いと思うんですが、いよいよ1年ごとに変わるのを実感する年齢になりました。年齢を重ねることは尊い事で、私の周りには素敵な先輩方が何人もいます。 35歳ぐらいの時先輩に「あと5年もしたら楽になるよー。」と言われました。その時はよくわからなかったけど、確かに突然変わったと感じた時があって、自分でもビックリするような事が次々と起きた。誰もこんな風になるなんて教えてくれなかった。それはきっと一人一人みんな違うか

        • 周回遅れ

          上書きされる前に気持ちを言葉に残したい。 頭で考えたことじゃなく、心で感じた事。 考えてる事を整理したい。 想いと考えを結びつけて、想いを形にしたい。 思ってる事と考えてる事 衣替えがキチンと終わっていないのに季節が変わっていってしまう感じに似ている。 少しだけ一人の時間を下さい。 大切な事、大切にしたい事。そのままにしたくない。 深く深く潜りたい。ずっとずっと奥深く。 でもやっぱりそばにいたいな。 その瞬間だけ。その時だけの色があるね。 常に変わっていく

        そのケーキは苦い

          時手紙

          花の色は うつりにけりないたづらに わが身世にふる ながめせしまに 私の住んでいる県には、時手紙という粋なサービスをしている施設があるらしい。 2ヶ月〜10年後、指定した時に配達してくれるらしく、書く相手は自分でも家族でも恋人でもいい。好きな相手に手紙を書くことができる。 10年後、どうしてるかな。 求めるのって苦しいね。求められないのはもっと苦しいかも。君の幸せが僕の幸せ。あぁしてあげたい。こうしてあげたい。考えるだけで幸せ。こうしてあげたいって気持ちを受け止めてく

          時手紙

          グルグル回って

          小さな小さな一歩。昨日と今日は世界が違った。 集中できた。 昨日のは怒りだね。大切な怒りだったと思う。 責めてる。炊飯器を責めたり、自分を責めたり、意地悪虫を責めたり。他人を責めるのは気持ちよくないね。 もっと許せる人になりたい。人の痛みがわかる人になりたい。謙虚でありたい。 感謝の気持ち、思いやる気持ち、受け入れる気持ち。そうゆう気持ちを心から想って、言葉にできる人になりたい。手を差し伸べられる人になりたい。 愛情って、求めると減ってっちゃうものなのかな?他人にあげる

          グルグル回って

          それでもなぜそこを耕すのか

          「いいよな〜女は、一生働かなくちゃいけない責任がないんだから。」 随分前。20年近く前。言われた言葉。今でも憶えている。 少なくともこの人は、自分は一生働く責任があると思ってるって事だし、本人にしてみれば何気ない一言だったのかもしれない。 でも仕事って、稼ぐ事だけが仕事じゃない。家事は?子育ては?介護は? ショックだった。いや、「ふざけんな!」って思った。 私はその時、他人に支配される生き方は嫌だと思った。自分で自由に選択できる力をつけたいと思った。選択できる力がある

          それでもなぜそこを耕すのか

          ラナンキュラスの種

          ラナンキュラス。2番目に好きな花。どうやら私は身近な自分で育てる事ができる花が好きみたいです。 20代後半から30代前半かな。大輪の花が咲いた。険しい山道を気が付いたら寝ずに登ってボロボロになっていた。バラにはなれなかったけど、大輪のラナンキュラスが咲いた。確かに咲いた。綺麗だった。その時失った大切だった物は肥料になっているんじゃないかな。 あの花は何年も咲き続けてくれたけど、もう随分前に散っちゃった。球根が残った。 苦しかったよ。もがいてね。嫌な大嫌いな自分もいる。でも

          ラナンキュラスの種

          続・13歳のハローワーク

          先日の文章を読んでいる。 我ながら、つまらない。酸味の足りない南蛮漬けみたい。 昨日アジの南蛮漬けを作ったんだけど、美味しい。うん。美味しい。でも優等生。教科書通りというか、なんか足りない。多分、お酢と鷹の爪をもうちょっとだけ増やすといいと思う。ほんのちょっとだけ。私好みになる。 そんな感じで料理にも性格が出る。 味付けは大体。あまり計らない。これはこれぐらい。割合は考える。何となく味のバランスをイメージして味見も実は最後の方まであまりしない。 その割には、出汁はちゃんと

          続・13歳のハローワーク

          13歳のハローワーク

          私には姪っ子が2人いる。高校1年生と小学4年生。 全然タイプの違う2人。2人ともとてもカワイイ。 叔母の私にとっては、可愛くて仕方がないといった感じ。 ある日突然LINEが届いた。姪っ子からだった。 ロコ(仮名)から直接連絡があるなんて珍しい。いつもは、パパかママを通して連絡が入る。 どうしたんだろう?心配して開いてみると、どうやら中学の課題で『職業調べ』というのがあって、“身近な人達が普段どんな風にお仕事しているかお話聞いて調べてみましょう。”というものらしい。それで私

          13歳のハローワーク

          神様がくれたご褒美

          川沿いを走る。緑のトンネルを抜けて氏神様に挨拶をすると、正面には銀色の大きな球体が呼んでいる。お気に入りのパン屋さんの前を通り過ぎ、プラネタリウムを横目に町に入って行く。 骨折以来、雨の日以外は自転車通勤を続けています。太陽の光を浴びたいけれど、紫外線アレルギーが少しあるので、UV対策は万全。 それでも朝日は気持ちがいい。気分がいいし、体調が整うのを感じます。それになにより、季節の移ろいを感じる事が出来ます。 朝日を浴びると、セロトニンという幸せホルモンが分泌されて、心

          神様がくれたご褒美

          時 ③

          落語で、“死神”というお噺がある。お噺の中で、寿命を表すロウソクが出てくる。 太く長くて炎も勢いよくメラメラ燃えているもの。細くゆっくりと燃えているもの。あと少しで消えてしまいそうなもの。 ここでいう寿命は生命力を表していて、それとは別に、人はそれぞれ一人一人の速さの時計を持って生まれてきたんじゃないかと思ったりする。 とても濃密な時間は身体的には短時間でも、経験?成長?…価値としては、何倍にもなったり。ギュと濃縮された時間を連続して生きてきた人の時計の針は速く回ってい

          時 ③

          魂の休息

          今日はとても充実した休息日でした。 昨日の夜はお気に入りの入浴剤を入れたお風呂にゆっくり浸かって、お布団に入りました。 今日はお休みで特別な用事もなかったので、何時に起きても大丈夫っていう安心感からグッスリ眠り、いつもより1時間ぐらい寝坊をして起床。 コーヒーを飲みながら植物達にいつもより沢山話しかけて午前中は過ごしました。まだまだ新芽がいっぱい出てきてくれています。 お昼には、大好きな人の歌声に癒されて、幸せな時間を過ごしました。 少しだけ実家にも寄れたし、久しぶ

          魂の休息

          時 ②

          “幸福の硬貨を手に入れたら、あなたは何を買いますか?” 幼稚園の頃、近所に住むなおこちゃんとよく遊んだ。砂遊びやかくれんぼをよくしていた。“なおこ”と“なおみ”よく似た名前だけれど、性格は違った。 なおこちゃんは活発でいつも外で走り回ってるような子。私はというと、教室で絵を描いたり本を読んだり。ストーブの前で絵本を読むのが好きだった。 夜眠る前に母親が絵本を読んでくれたのをかすかに憶えている。 『ぐりとぐら』や『11ぴきのねこ』の話が好きだった。 最近『マチネの終わ

          時 ②

          ピクルスとスパム

          何年か前に商売道具の手を骨折してしまった事がある。 冬になると、「スノーボード行ってもいいけど、くれぐれも気を付けてね。手怪我したらお仕事できなくなっちゃうから。」後輩にそんな言葉をかけていたのに、立場がない。 幸い?左手の親指だったので、他の指は使え、何とか周りに助けてもらって乗り切った。 近所の整形外科に通っていたのだけれど、先生は天才肌で周りの看護師さん達との連携やサポートもしっかり取れていて、理学療法士の先生達のプロ意識も高くとても意欲的で、前向きな気持ちになれ

          ピクルスとスパム

          時 ①

          「いらっしゃいませ。こんにちは。」 「いかがお過ごしでしたか?宜しくお願いします。」 そんな何気ない会話から始まります。 お客様がサロンに入った瞬間、表情、声の感じ、服装やお話しされる内容などから今日の状態を掴みます。お肌や身体だけじゃなくて、その人自身が何かを訴えています。 それを読み取って、お手入れをしていきます。 “今日は静かに寝かせてあげた方がいいな〜” “お喋りしてスッキリしたそうだな〜” “神経が立ってるな“ “何かいいことあったのかな“ マッサージの