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続・13歳のハローワーク

先日の文章を読んでいる。
我ながら、つまらない。酸味の足りない南蛮漬けみたい。

昨日アジの南蛮漬けを作ったんだけど、美味しい。うん。美味しい。でも優等生。教科書通りというか、なんか足りない。多分、お酢と鷹の爪をもうちょっとだけ増やすといいと思う。ほんのちょっとだけ。私好みになる。

そんな感じで料理にも性格が出る。
味付けは大体。あまり計らない。これはこれぐらい。割合は考える。何となく味のバランスをイメージして味見も実は最後の方まであまりしない。
その割には、出汁はちゃんととる。全然苦じゃない。昨日は煮干しちゃんの頭と腹わたを取っているときに、人差し指をチクッとされた。
すし飯の時はちゃんと昆布を入れてごはんを炊く。その方が断然美味しい。

人それぞれ違うと思う。

先日の文章はつまらないけど、あれも私の中の一部だと思う。

「13歳のハローワーク」実はこの本は、弟にあげたもの。10代〜20代の頃、村上龍さんがとても好きで、でる本でる本みんな読んでいた。
でもこの本は中々読もうと思わず、買っていなかった。弟が「今の仕事を辞めて、違う仕事に就きたい。」と言って会社を辞めてきたので、こうゆうの読んだらいいんじゃないかなって思って軽い気持ちであげた。なので私の手元にはなく10年以上前に一度読んだっきり。そこには色々な職業が紹介されていて、自分の好きな事、得意な事を活かす職業がきっとあるよって書いてあった。村上龍さんの言葉で、“職業は生きる手段ではなく、生きる目的そのもの”って事も書いてある。今思うと深い。

結局弟は、数ヶ月全く違う職業に就いたがすぐに元の業種に戻った。その仕事を今でも続けているし、話を聞くとかなりハードそうだが目はキラキラと輝いている。

私も同じ様な経験がある。

確かに会社は変われど、エステの仕事をずっとしてきた。でも3ヵ月全く違う仕事に就いた事がある。まぁ最初の2週間で無理と思って、でも続けたら違うんじゃないかと思って3ヵ月我慢したという感じだが。いい経験だったと思う。少し離れた事で改めてエステが本当に好きと思えたし、恋しいと思った。

それ以来、会社を辞めたいと思った事はあっても、エステをやめたいと思った事は今のところ1度もない。

よくよく考えてみると、昔から好きな事はすごい頑張れるけど他は全く。エステだけ。できないというより、興味がないというか何でもいい。あ、でも好きな事は他にもあるか。

たまたま教育関係の方と話しをする機会があった。
色々お話を聞かせてもらった。

不登校とか発達障害の子達の事を少し聞いたのだけれど、皆が同じがいいわけではなくて、その子一人一人の個性と受け取ってその個性を尊重してあげられる社会作りとしてこうという動きになっていると聞いた。「その子の得意分野を伸ばしてあげて、そのお仕事を通して必要とされているっていう喜びを感じれるといいよね。」ということをおっしゃっていました。
「あなたも今、汗だくになって私のお手入れをしてくれている。そうやって人に必要とされていること。それで社会が支え合って成り立っているからね。」って。人それぞれの役割があると言われた。あぁそうだなって思った。

こうもおっしゃっていました。みんなと同じ事で安心する事もある。そうゆう時期ってある。って。

例えば、みんながバーバリーのマフラーをしていたら、それがいいと思わなくてもするとか。

確かにそうだなって思った。高校3年生の時、文系と理系に分かれるんだけど、私は理系の方が得意だった。化学・生物・数学は得意。物理は苦手。歴史系は全くダメ。暗記だと思っていたから。その場で考えて解く問題の方が楽しかった。(今となってはちがう方面から歴史に興味を持つ事もあるけど。)

なのに文系を選択した。理由は当時仲の良かったグループの子達全員が文系選択だったから。
見事に誰一人同じクラスにならなかった。私だけ。でも高3で出会った一人が今は親友だ。人生ってわからない。

まぁまぁ上位で入学した高校も全然勉強しなかったから、3年生の時には下位の方。興味がある事しか中々やる気になれず、テスト勉強はいつも一夜漬けだった。

3年生のクラスは文系という事もあって、女子の方が多かった。文化祭の時、化粧品屋の息子がクラスにいた事をいいことに“ビューティーサロン”というのをやった。化粧品工場を見学に行って色々調べたり。美容のことを展示して、お肌の相談コーナーも作った。すごく楽しかった。担任に「いつもと目の輝きが別人。好きな事はこんなに夢中にnaoはなれるんだね。」って言われたのを今でも憶えている。

その後エステの道に進んだんだけど、通わせてもらった学校がすごくいいところだった。
大阪で寮生活。同じ夢を持った同世代の4人部屋だった。ライバルであり仲間。
今ではみんなバラバラで、それぞれの人生を生きているけど連絡もとっている。久しぶりに会いたいなぁ〜。

この時学んだ“ソワンエステティック”というのが私の基盤に今でもなっていると思う。
仕事だから、苦手な事や好きじゃない事もある。でもそれは最終的にみな“ソワンエステティック”そこに繋がってくると考えるとブレない。
とても大切な事だと思う。

先日書いた事は「生きる手段」の話だったのかもしれない。今日書いた事は「生きる目的」について少し書けたかな。言葉って難しい。

まだまだこれからも道は続く。




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