記事一覧
ともにつくる人を増やす - DIYワークショップ導入講座、始まります。
「ともにつくる」を合言葉に、小さな工務店を起業してから間も無く15年目を迎えます。つみき設計施工社が手がけたすべてのリノベーションの仕事で、DIYワークショップを開催してきました。DIYワークショップを通じて「ともにつくる」ことで、住まい手と作り手の間に、温かな関係性が生まれます。人と人、人とまちのつながりの中で、建築の仕事ができることはとても幸せなことだと思います。
これから、ともにつくる人を
2023年にやること(1月31日抱負)
もう1月末ですが、あけましておめでとうございます。本年も、昨年に引き続き、3つのお仕事に励んでいきたいと思います。つみき設計施工社、東京大学研究員、The Red Dot Shoolです。今年の一番大きな動きは、建築の学校を立ち上げること。1年の終わりにまた振り返ることができる様に、学校の立ち上げ含め、今年やることをまとめておきたいと思います。
つみき設計施工社
2010年7月に創業してから丸
Vol.3 第二DIYブーム期(2011→2016)を深掘りする
前記事「Vol.2 第一DIYブーム期(1996→2001)を深掘りする」では、バブル崩壊後に消費行動が変革する中で、主に男性の間で盛り上がった【1996年→2001年】第一期ブームについて考えました。当記事では、東日本大震災後に起こった【2011年→2016年】第二DIYブームに着目し、考察を深めていきたいと思います。前半で統計データを見て、後半で社会背景を考察します。
第二期DIYブームを統
Vol.2 第一期DIYブーム(1996→2001)を深掘りする
前記事「Vol.1 DIYはいつだれに流行したのか?社会生活基本調査データから読み解く」では、DIYを行う男性が段々と減り、DIYを行う女性が緩やかに増加した直近35年の変遷の中で、【1996年→2001年】第一期DIYブームと【2011年→2016年】第二期DIYブームの2つの時期においては、男女すべての世代で行動率が上昇したことを明らかにしました。本記事では、【1996年→2001年】第一期D
もっとみるVol.1 DIYはいつ誰に流行ったのか?社会基本調査データから読み解く。
自己紹介
こんにちは。つみき設計施工社の河野直です。普段はつみき設計施工社で参加型リノベーションやDIYワークショップをやったり、最近は東京大学研究員としてレクチャーや研究の仕事をしています。詳しい自己紹介はこちらをご覧ください。
なぜ調べようと思ったか
DIYはホントに流行った?と疑問を持ち始めたことが、この調査を始めたきっかけです。DIYワークショップのことについて講演などでお話するこ
河野直 プロフィール
はじめに
こんにちは。河野直と申します。つみき設計施工社という変わった建築の会社と、The Red Dot Schoolという変わった建築デザインの学校をやっています。2つの組織での活動は、こちらのリンクからご覧ください。
▷ つみき設計施工社 活動ポートフォリオ(2MB)
住む人と作る人が「ともにつくる」参加型リノベーションを専門とする工務店です。2010年7月の創業から400回以上のDIY
建築現場で起こる問題のドリルダウン
建築現場で起こる問題のドリルダウンをしてみました。備忘録としてこちらに残しておきます。ドリルダウンとは、表面的に起こる問題の原因を追求して行くと、優先的に取り組むべき問題根幹を捉えることができるというワークです。
現場で起こりやすい問題 -concrete problemをAからDの4つで設定して、14の原因 - route causeを定義しました。それらを4つのカテゴリーに分けたものが、下の
3チームビルディング-DIYワークショップを海外でプロデュースする
「ともにつくる、世界へ」 - 2019年12月3-6日の4日間、韓国・群山(ソウルより車で3hの地方都市)にてワークショップは開催された。日本でひたすら積み上げてきた「ともにつくる」という「空間のつくり方」を世界へ持ち込む。日本を飛び立つ前は、未知への期待感と不安の両方があった。熱量と未来へ繋がる手応えを感じた、韓国群山での4日間を記録する。
前回の記事では韓国初のDIYワークショップ(DIT
2.コトの発端-DIYワークショップを海外でプロデュースする
「ともにつくる、世界へ」 - 2019年12月3-6日の4日間、韓国・群山(ソウルより車で3hの地方都市)にてワークショップは開催された。日本でひたすら積み上げてきた「ともにつくる」という「空間のつくり方」を世界へ持ち込む。日本を飛び立つ前は、未知への期待感と不安の両方があった。熱量と未来へ繋がる手応えを感じた、韓国群山での4日間を記録する。
振り返ると自分自身でも不思議に思うほど、偶然に偶然
1はじめに-DIYワークショップを海外でプロデュースする
ともにつくる、世界へ
2019年12月、つみき設計施工社としては初となる海外でのワークショッププロデュースを行った。この10年間、国内各地計400回のワークショップで積み重ねたノウハウを、海外にインストールする初めての試みだった。
韓国国内で初となるワークショップ
韓国で初となるDIYワークショップ(イベント名:DIT FESTA)のプロデュースを行った。国立の建築都市研究所auriの主催で
屋根上で作業を行う際の最低限の注意点
台風15号により被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます 。強風により多くの家屋の屋根が損傷を受け、ブルーシートなどによる早急な応急処置を必要としています。屋根の上での作業は大きな危険を伴うため、専門家による作業が望ましいものの、住人やボランティアなどの一般の方が応急処置作業を行うケースが多く見られます。プロの瓦職人へのヒアリングに基づき、屋根で作業を行う上での注意点を以下に挙げています。特に一般
もっとみる[WS TIPS for PRO ] A. 施工範囲の線引き: どこまでをプロが行ない、どこまでをDIYワークショップで行うのか。
(*今回は少しプロ向けの内容です)
以前の記事 、[WS TIPS for PRO ] DIYワークショップでの施工範囲と、プロの施工範囲の線引きでは、プロとDIYの線引きの必要性について書いた。
DIYワークショップを、実際に住宅や店舗がリノベーションされる工事現場を舞台に開催する際には、プロとDIYの間に「線引き」をすることが大切です。
A. 施工範囲の線引き
どこまでをプロが行ない、どこ
[WS TIPS for PRO ] B. スペースと時間の線引き:DIYワークショップとプロ現場は混在できるのか?
以前の記事 、[WS TIPS for PRO ] DIYワークショップでの施工範囲と、プロの施工範囲の線引きでは、プロとDIYの線引きの必要性について書いた。
DIYワークショップを、実際に住宅や店舗がリノベーションされる工事現場を舞台に開催する際には、プロとDIYの間に「線引き」をすることが大切です。
A. 施工範囲の線引き
どこまでをプロが行ない、どこまでをDIYワークショップで行うのか
[WS TIPS for PRO]DIY作業にかかる時間を事前に予測するためのポイント
ワークショップを計画する上で、スケジュールを立てるのは、最も悩ましいタスクの一つだ。というのも、どのくらいの時間のDIY作業で、どのくらい作業が進むのか、予測が立てづらい。ましてや、参加者の人数も経験値も、始まるギリギリまでわからないことの方が多い。
難しい理由を挙げればきりがないが、主催者としてスケジュールを立てる必要はある。
経験上、スケジュールを事前に考え尽くした実感がある時ほど、ワーク
[WS TIPS for PRO ] DIYワークショップでの施工範囲と、プロの施工範囲の線引き
*今回は少しプロ向きの内容です*
DIYワークショップとは、今までプロにだけに閉じられてきた現場を、学びの場として一般に開くことです。同時にそれは、今までプロだけが手がけてきた領域に、DIYという新たな要素、そして人が入り込んでくることでもあります。
DIYワークショップを、実際に住宅や店舗がリノベーションされる工事現場を舞台に開催する際には、プロとDIYの間に「線引き」をすることが大切です。
[WS TIPS]DIYワークショップに参加したキッカケって?
「今日参加したキッカケは何ですか?」
これまでのワークショップのほとんどで、この質問を投げかけてきた。
週末の大切な時間を使って、どんな人が、どんな思いを持ってきてくれたのか、参加者ひとりひとりの具体的な参加動機を、ワークショップのはじめに、知ることができるからだ。
これまでの9年間、私たちが作ってきたワークショップに参加してきてくださった方の人数は、数千人に上ることになる。これまでお聞きする