夏目漱石と日露戦争後のアジア【高校日本史を学び直しながら文学を読む11】
前回の森鷗外に続き,今回は夏目漱石です。日本を代表する文豪とされる人が続きます。夏目漱石はこれまで様々な角度から研究されていますので,僕の方から新説を出すようなことはできませんが,高校レベルのわかりやすい日本史とともに夏目漱石を読んでいくことには意義があるのではないかと思っています。夏目漱石の小説・評論・随筆・紀行文・書簡などの一部分だけを切り取ると,植民地主義者として描くことも,反戦平和主義者として描くことも可能になってしまうので,我田引水的な切り取り方にならないように気