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【ミニブログ】上海トランジットでの嫌な経験とオススメしない理由

こんにちは、なおきです。

今回は中国のトランジット事情について語ります。

あまりネット上に正確な情報が載ってなかったり、古かったりすることから中国のトランジット事情2024年版を発信することに決めました。

おそらく中国経由で旅行を考えている方は、行き先がヨーロッパの国ということが多いでしょう。

結論からいうと、日本のパスポートで中国経由のトランジットは色んな面でデメリットが大きすぎるので、やめたほうがいいです。僕はヨーロッパへの旅行で計4回ほど中国でトランジットをしました。

トランジットにもいろいろありますが、だいたいは2種類に分けられます

空港でそのまま飛行機の乗り換えをする場合
車や電車で移動が必要になる (同都市内で空港を変える場合

そもそも中国政府は日本国籍を持つ人に対して、ビザなしでの渡航を許可していません。つまり中国の移民局のサイトでビザを申請して東京のビザ申請センターまで足を運ばないといけないということ。日本のパスポートは世界でも有数で、ビザ申請なしで渡航、数ヶ月滞在を許可してる国が多いです。

つまりほとんどすべての国にビザの申請手続きなしで行ける、これがどれほどすごいことか意外とわかってない人が多いです。その中で日本のパスポートを持ってすらいけない国として、中国、アルジェリア、リビア、アフガニスタン、イエメンなど…(参照: Passport Index)。

まあというわけで前提知識はここまでにして本題に入ります。「往復のチケットも含めて、安くヨーロッパへ行きたい」と思い立ったときにフライトを検索するとさほどが中国経由になります。

中国経由を避けれる方法はたくさんありますが、ハッキリ言って工夫せずにフライトを調べると中国経由でヨーロッパへ行く羽目になります。

上海のトランジットでイライラした経験

僕は1月末、とある理由でヨーロッパに一ヶ月ほど旅行に行くことになりました。予算も限られており、航空券に充てられる予算としては全部込みで17万円くらいでした。

ルートを最適化して手に入った航空券が$1,470 (荷物の追加料金は除く)、だいたい15万円くらいでした。

行き先はまず羽田空港から中国の上海浦東国際空港、また上海市内で乗り換えが必要とのことでした。これビザ申請したほうがいいんじゃないか? と思ったものの、調べると東京の中国ビザ申請センターまでいって申請手続きをしないと行けないとのこと。

※ちなみに日本人でも”トランジット目的のみ”で144時間以内なら中国に滞在することはできます。

前回北京でのトランジット経験もあり、今回も行けるだろうと考えてました。

日本から中国行きは、たまたま運良く飛行機内で知り合った中国語も堪能な日本人の方と知り合いになることができて難を逃れました。

ただやっぱり甘かったです。

日本に帰るとき、ある程度障害はあったものの中国の空港に着くところまでは順調でした。でも今回は中国語を話す知り合いもいないので、翻訳ツールに頼る羽目になりました。中国人には本当に英語が通じないので、翻訳ツールなしでコミュニケーションを取るのは難しいです。

また対応する入国審査官も中国語が喋れる喋れないでまるっきり態度がハッキリ変わります。前回上海でトランジットしたときもそのおかげでスムーズに入国できました。

今回はそういうわけにもいかず、

  • 日本国パスポート

  • スクショ済みの航空券

  • 滞在目的を書いた翻訳文

  • トランジット記入済みのフォーム

  • 指紋採取確認済みの証明書

をおばちゃん入国審査官に提示しました。

また中国ではGoogleが使えない & その他北米の提供するサイトにアクセスできないという規制付き。

パスポートを見せたとき、何回も中国に入国してるから怪しまれてスパイ容疑で尋問されて拘束されるんじゃないかみたいなことも若干頭に浮かびました。

入国審査官のおばちゃんはつたない英語で、

「前のフライトチケット見せて!」
「どこの上海の空港から来たの?」
「次乗る航空券は?」
「なんでイスタンブールにいたの?」

しつこく同じようなことを質問された上に、gmailすら使えないというク◯みたいな状況の中、『お前の政府go◯gle規制してんだから見れるわけねえだろ』と内心ツッコみながら、

スクショした航空券の画像を見せてなんとかその場をしのぎました。

ちなみに中国でもLeafというVPNを使えば政府からの規制を回避してgoogleやgmailなどのサイトにアクセスすることはできます。

そのあと別の箇所に移動させられ、パソコンを眺めている別の中国管理局の方に追加で質問をされて、なんとか拘束されずに入国できました。

またその後イラっとすることがあります。

タクシーで別の空港への移動です。上海のタクシーは基本的にアプリで配車手配しない限り、普通にぼったくられます。中国版配車サービス、DiDiを使おうと思ったもののクレジットカードを登録して、本人確認認証する際に日本の銀行アプリにアクセスできずに結局僕は諦めて野良のタクシー (空港から手配されている)を取ることにしました。

予想通り、3,000円くらいアプリの価格よりもぼったくられました。まあ正直それしか選択がなかったので仕方ないです。

あと入国審査とsimの契約 (それがないとトラブルがあったときに何も手が打てないため)に時間がかかったせいで、結局フライトを逃してしまいました。空港についたのが5時半くらい、東京行きのフライトが午前9時くらいでした。

まあなんとか事なきことを得ました。

個人的に中国トランジットおすすめをしない理由

  • 入国手続の際に指紋を取られる

  • 入国自体が非常に厳しい

  • 工夫しないとタクシーでぼったくられる

  • 中国語が話せないと入国手続きのやり取りに時間がかかって効率が悪い

  • 入国の審査でうまく対応できないと拘束  or 入国拒否されるリスク

  • トランジットなのに拘束 or 入国拒否のリスクが高すぎる

個人的によほど理由がない限り、中国経由でトランジットをすることは僕はオススメしません。しっかりビザを取ったうえでトランジットをするのは全然ありだと思います。

手間が色々かかる上に入国も厳しいので、僕は一回羽田空港から韓国の空港→サウジアラビア、ドバイ、タイなどのトランジットをおすすめします。


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