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【言葉】方言に悩んでいる人へ

関西弁で生きてきた私の話は、言葉もイントネーションも大阪譲りのものだ。東京に来て半年が経過した。ほとんど不便はないが、一番の壁は敬語だった。目上の人に話そうとすると「〇〇であるが」や「〇〇です。けれども〜」と話してる人が多い。ただ、私は気をつけて話そうとしても、関西弁が出るので、「〇〇なんですけど〜」みたいになる。昨日もプレゼンがあったときに、関西弁がすごく出たらしい。イントネーションも全然違うみたい。だから、先輩には「ヒヤヒヤしたよ。大丈夫なのかと思う」と言われた。

入社以来、お客様と話すことはほとんどないが、これからは話すことが増える。上司やもっと上の幹部層にも話す機会があるかもしれない。それは会社にいるときだけでなく、別の道で働くときもそうかもしれない。

逆に、東京に長く住んでいると、標準語しか喋れなくなるみたいな人もいる。私の同期には、地方出身で訛りの抜けないひとが少なく、ほとんど標準語で話している。こんなにも方言が抜けないのは私ぐらいだ。

方言の壁が会社で認められるつつも、敬語の難しさや多少の文化の違いがある。多様性を認めようはある種気持ちの問題であり、本当に認め合える環境が作れるのは、まだまだ先と思う。

かといって、敬語が話せない自分もなんとか治す必要がある。内容の前に話し方で躓かれると悲しいものだ。


つい最近のこと。なんでもない私のそんな話を彼女にしたことがある。大切な彼女は真摯に受け入れてくれた。そして彼女は私にある言葉をくれた。

方言は言葉につけたアクセサリー 外したければ外していいけど捨てちゃだめよ それにはあなたがそこで育ったという 大切なメッセージが刻まれているんだから

これは名探偵コナンの登場キャラ灰原哀の言葉だ。彼女は大のコナン好きであり、この言葉を引用して伝えてくれた。

外してもいい。でも捨てちゃダメ。

私のやることは決まった。方言は素晴らしい。私はまた一つ成長できた。

ここでサポートいただいたものは、全て私の母の病気への還元に使わせてただいています。