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とある上場企業役員の60年間 アメリカ留学編③「彼女」

欧米人の彼女はできず

 アメリカにまで行ったのだから、欧米人の彼女が欲しいなーと思いましたが、どうもピンとくるような女性となかなか出会いません。

 2人ほど美人だなと思ったアメリカ人がいて、1人は身長180センチくらいのモデル体型で、昔の女優、ファラ・フォーセットみたいな人です。もう1人は同じ寮の建物に住んでいて、毎日顔を合わせました。白人にしては小柄でしたがめちゃくちゃ可愛く、最初はツンケンして大嫌いでしたが、だんだん仲良くなって色んな話をするようになりました。

ファラ・フォーセット。TVのチャーリーズエンジェルはみんな観てたよね。

 ただ、やっぱり外国人の女性とは友達として仲良くなったとしても、その先の付き合うまで行くような感じが全くせず、やはり日本人が好みなんだなーと改めて実感しました。

 仲良しグループの日本人の中に、第一印象がめちゃくちゃ悪かった、1歳年上の女性Yがいました。Yは、フェリスに並ぶお嬢様学校の〇〇学園を出て〇〇大学を卒業し、誰もが知るあの〇〇〇に勤めていました。彼女の父親は、〇〇〇を起業した〇氏の大親友で、〇〇〇を経営していました。つまり筋金入りのお嬢様です。

あのちゃん「スマイルあげない」

日本人の彼女。しかも超お嬢様。

 ある日、そのYが高熱を発したので、一晩中看病したのですが、その日以降何となく普通の友達から、お互いを意識する関係になって行きました。

 その1週間後、翌日の試験のためにカンニングペーパー作り(海外の大学院では、計算式などを書いたメモを一枚だけ持ち込んでもいいという謎のルールがあったりしたので、手先の器用な日本人は、米粒にお経を書くように色んな事をびっしり書いて行きました。だからルール違反ではなかったです笑)していると、窓をコンコンと叩く人がいるので開けると、ベロベロに酔っ払ったYでした。その日からYと付き合うことになりました。

ザ・逆タマ!?

 Yとは大学院卒業まで付き合いました。成田空港まで迎えに来たお父上にもご挨拶し、私の人生は逆タマでコンプリートか!?と思いましたが、帰国後の日本はバブルの真っ最中で、六本木・新宿・銀座を闊歩していたワンレンボディコンの女性たちに幻惑されてしまい、徐々に疎遠になって行きました。

 Yはとても頭が良くて、話も合うし、ツンケンしてたのは表面だけで、とても人間味のある優しい、かわいらしい人でしたが、「縁」がなかったとしか言いようがありません。日本に戻って来てお互いの違い(貴族出身とド田舎の貧民出身)を感じたのかもしれません。最後に二人でハワイ旅行に行き、そこで話し合ってお別れすることになりました。そういうこともあり、今でも私はハワイが嫌いです(ハワイ好きの方、すいません)。

二人で登ったダイヤモンドヘッドの頂上からの眺め。キレイだったな。

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