小川奈緒

エッセイスト。最新刊『家が好きで』は3刷達成。既刊に『すこやかなほうへ 今とこれから…

小川奈緒

エッセイスト。最新刊『家が好きで』は3刷達成。既刊に『すこやかなほうへ 今とこれからの暮らし方』『ただいま見直し中』『直しながら住む家』など。Voicy『家が好きになるラジオ』も配信中https://linktr.ee/nao_ogawa

マガジン

  • ヨガ哲学から学ぶこと

    毎週金曜更新、月4〜6本(おまけ記事あり)。収録しているエッセイは1本¥300の有料記事としても読めますが、月額600円でマガジンを定期購読すると、登録月以降の記事を1本あたり半額以下で読めるためお得です。

  • 書籍『すこやかなほうへ』下書き集

    2022年12月発売のエッセイ集『すこやかなほうへ』(集英社)に収録されたエッセイの下書きをまとめました(有料記事はのぞく)。書籍用に改稿する前の、WEBで読む文章としてリリースしたものになります。

  • 中学受験2021

    娘の中学受験に伴走した日々。

  • 子育ての日々

    小学生から中学生へ。ややこしい年頃の子どもに手を焼きながら。

  • 仕事について

    仕事をしながら考えたことや、悩んだこと、乗り越えたこと

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はじめまして

はじめまして、小川奈緒です。 初回の記事なので、まずはこれまでの仕事のプロフィールから書きます。 大学を卒業後、わたしは2つの出版社で計6年間、社員編集者としてファッション誌の編集部で働きました。 2001年にフリーランスとなってからは、20代から50代まで各年代のファッション誌、ライフスタイル誌、カタログ、書籍などの編集ライターとして活動し、近年は著書の出版もしています。 著書は、2010年にイラストレーターの夫との共同作品集として自費出版した『Table Talk

    • グレーの濃淡で世界を見る

      高校生になった娘の、学校や部活の話に毎日耳を傾けながら、ふと思い出すことがある。 わたし自身、悩める10代や20代のころは、実家のダイニングテーブルで、母を相手にさまざまな悩みをぶつけていたものだ。 新卒で入った小さな出版社(と創業メンバーたちは言っていたが、実情は下請け業務メインの編集プロダクションだった)では、ブラック企業という言葉もまだない時代、「終電より早い電車で帰るなど編集者とは呼べない」と豪語するワンマン社長のもとで、22歳のわたしは困惑しながらも新社会人とし

      • 自分が輝く場所は、見つけるより導かれる 

        過去のnoteの記事をなにげなく読み返していたら、ここで書いたことはまさにヨガ哲学の「カルマヨガ(行為のヨガ)」ではないか、と嬉しくなるものが見つかった。 公開当時はすごく読まれたわけではなかったけれど、自分としてはけっこういい内容だと思っていて、ヨガ哲学の目線からも、あらためて紹介したい。 一応、内容をざっくり説明すると、記事を投稿したのはちょうどサッカーのワールドカップが開催されていた時期で、連日テレビに出ずっぱりの、ある人気サッカー解説者を見ながら、ぼんやり思ったこ

        • 「変換する力」によって学びは生きる

          ヨガ哲学の学びをエッセイに昇華する、という思いつきから、このnoteマガジンをスタートし、30本近い記事を公開してきて、気づいたことがある。 それは、ヨガ哲学の経典を読み、長く受け継がれてきた教えを自分にインストールすることよりも大切なのは、「変換する力」ではないか、ということだ。 5000年もの歴史があるといわれるヨガ。 生まれた時代背景も、ここに至るまでの過程も、今日とはまったく異なる。 今では想像もできないほど過酷な時代、人々を絶望から救うために生まれた哲学だから

        • 固定された記事

        はじめまして

        マガジン

        • ヨガ哲学から学ぶこと
          ¥600 / 月
        • 書籍『すこやかなほうへ』下書き集
          12本
          ¥800
        • 中学受験2021
          21本
        • 子育ての日々
          10本
        • 仕事について
          24本
        • 大人のおしゃれの話
          9本

        記事

          ヨガの体づくり〜ビーツで元気②〜

          先週に続き、わたしが今ハマりにハマっているビーツの魅力をご紹介します。 前回はビーツ好きも苦手な人もおいしくいただけるポタージュのレシピを公開しました。 また、このマガジンで、過去に食にフォーカスして書いてきた記事もおさらいとしてリンクを貼っておきます。 ……と、この流れでのビーツ特集ですが、今なぜこれほどわたしの体がビーツを欲するのかを分析した結果、もともとの貧血と便秘体質にくわえて、この季節の湿気と暑さとクーラーによって、むくみも深刻なわが体内を救ってくれる栄養素を

          ヨガの体づくり〜ビーツで元気②〜

          変わりたいのにずっと変われなかったわたしへ ②

          先週に続き、今週もヨガインストラクターの八木あずささんのインタビューをお届けします。 *前回の記事はこちら↓↓↓ 前編では、あずささんが幼少期から抱えていた、体型コンプレックスや自分を受け入れられない悩みが、ヨガを通して少しずつほぐされ、過去の自分も肯定できるようになってきた、というストーリーをお伝えしました。 わたしとあずささんはお互い、Rio淵江さんが主宰するYoga with RioのRYT200の講座の卒業生で、現在は、あずささんが担当している月額オンラインクラス

          変わりたいのにずっと変われなかったわたしへ ②

          ヨガの体づくり〜ビーツで元気①〜

          ヨガを始めると自然に、また必然的に、食事に気を遣うようになるのは、ヨガを通して自分ととことん向き合うからだと思っています。 アーサナで体を動かす時間、瞑想するとき、ヨガ哲学を心に置きながら毎日を「生ききる」意識で過ごすとき……「今の自分はどんな状態か」をつねに俯瞰する。ヨガを生活に取り入れると、それが当たり前になるのです。 とくに体を動かす時間は、慌ただしく過ごしている間は気づけない、自分の心身の微細な変化を察知しやすい。 今日は少し体が重いな、むくんでいるな、なんか軽

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          ヨガの体づくり〜ビーツで元気①〜

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          変わりたいのにずっと変われなかったわたしへ ①

          今週と来週はインタビュー特集。 ヨガインストラクターの八木あずささんが語ってくれた、「ヨガで自分が変われるなんて思っていなかった。でも、少しずつ少しずつ、変わりつつある」という現在進行形のストーリーをお届けします。 あずささんは、わたしがRYT200を取得したYoga with Rio の卒業生で、現在はパーソナルレッスンや体質改善プログラムの指導も行うヨガ講師。 並行して、Yoga with Rio RYT300におけるRio淵江さんのアシスタントを務めたり、月額オンライ

          変わりたいのにずっと変われなかったわたしへ ①

          「具体的な目標を立てる」にはコツがいる

          RYT200の講座を受けていたとき、受講生からの質問や相談に、先生がヨガ哲学をまじえて回答してくれる時間があり、毎回とても興味深い内容だった。 受講スタートから早々のタイミングだったと記憶しているが、「目標を持たない方がいい、というのがヨガの考え方」という話を聞いて、その時点では経典もまったく読んでいなかったわたしは、すごく驚いた。 2021年から月星座のパワーウィッシュを始め、新月と満月のたびに願いや目標をノートに書く習慣を続ける中で、活動が広がり、可能性が開け、その結

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          「具体的な目標を立てる」にはコツがいる

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          コンテンツ有料化の意図はこう説明する

          Voicyのプレミアム放送、noteの有料マガジンなど、最初は無料で提供していたコンテンツを途中から有料化すると、抵抗感を示す人が一定数はいて、ときには「良質なコンテンツを無料で提供してくれるから応援してきたのに、がっかりです」といった声が届くことがある。 そんなことは想定内で痛くもかゆくもない、などと言い放つほど強くはないし、もちろん残念に思う。けれど、この件に関しては迷いが吹っ切れていて、スッキリと説明もできる。 この先も、文章や発信を通して社会の役に立っていこうと思

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          羨ましい人を妬まない心を育てる練習

          突然ですが、「羨ましい人」はいますか? わたしは、現時点ではパッと思い浮かぶ人はいない。 すごいなぁ、と尊敬したり感心したりする人は何人もいるけれど、「それに比べて自分は……」という思考につながっていくことがほとんどない。 昔からそうだったわけではなく、年齢と経験を重ねたことや、ヨガを続けてきたことで、他人と自分の切り分けが上手になってきたのだと思っている。 住む場所と働き方を変えた結果、収入が年々下がっていった40代は、こんなに穏やかな心情ではなかった。 自分で決め

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          羨ましい人を妬まない心を育てる練習

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          RYTを取得したのにヨガレッスンをまだ開催していない理由

          このマガジンをスタートして4か月が経ち、今回は初めて、リクエストに答える形で書いてみます。 下記の記事の後半(有料部分)で、「RYTを取得しながらも、ヨガレッスンを開催するインストラクターの道を進むより、哲学をもっと学んで自分の思考に落とし込みたい、という方向性を見出した」と書いたところ、コメントで「今の自分の葛藤にも似たところがあるため、もっとくわしくその経緯を知りたい」という意見をいただいたからです。 マガジンの当初からのコンセプトである「現在進行形で学んでいるヨガ哲

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          RYTを取得したのにヨガレッスンをまだ開催していない理由

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          【おまけ記事】 My Perfect 玄米ごはんの炊き方

          玄米と植物性のおかずを盛り合わせたブッダボウルにしばらく前からはまり、このnoteマガジンのおまけ記事でも何度か紹介してきました。 最近は来客にランチをふるまう機会でも、つくりおきの惣菜と、当日炊いた玄米を盛りつけるだけのブッダボウルを出すことが多いのですが、そのたびに「なぜ玄米がこんなにモチモチなんですか?」と驚かれるので、わたしが日常的に炊いて食べている玄米は、そこそこのレベルなんじゃないか、と気をよくしたわけです。 ……というわけで、ここでは、いろいろと試行錯誤の末

          【おまけ記事】 My Perfect 玄米ごはんの炊き方

          台風を受け止めながら人は長生きする?

          以前の記事「ヨガとダイエット③」でも取り上げた『The Blue Zones(ブルーゾーン) 2nd Edition(セカンドエディション)世界の100歳人(センテナリアン)に学ぶ健康と長寿の秘訣』という本。 読んでみたいと思ったきっかけは、愛読誌『veggy』に載っていた、この本の翻訳と監修を担当した荒川雅志教授のロングインタビューだった。 vol.90(2023年10月号)の「アジアで唯一のブルーゾーン・沖縄に学ぶ 人とつながり、自然に身をゆだねる生き方」と題した4ペ

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          台風を受け止めながら人は長生きする?

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          「好きなことで稼げる人」になるには

          「好きなことを仕事にして生きていく」という決意と、「稼げなくても仕方がない」という諦念は、暗黙の了解でセットにされがちだけれど、はたして現実はどうだろうか。 わたし自身、その言い訳を自分に用意していた時期は実際にあった。 けれど、だんだんと考え方が変わってきている。 はたらくということは、世間や誰かの役に立ち、その対価として収入を得ること、である。 ならば、好きなことを仕事にしてはたらいても、その仕事を通して誰かを喜ばせることができるなら、そしてその数が増やせるなら、「

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          「好きなことで稼げる人」になるには

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          「やめたい習慣をやめる方法」をヨガに学ぶ

          今月で、ソバーキュリアス歴は丸2年を迎えた。 ソバーキュリアスとは「体質的にはお酒が飲めるけれど、ライフスタイルとして、お酒を飲まない立場を選択すること」である。 コロナ禍前後から欧米の若者を中心に生まれたムーブメントで、2年前の今ごろ、このテーマで取材をさせてほしい、という雑誌からの依頼をきっかけに、わたしはこの言葉を初めて知った。 ソバーキュリアスという言葉も知らないのに、なぜソバーキュリアス特集の取材オファーがあったのかといえば、当時は「週末だけお酒を飲む」という

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          「やめたい習慣をやめる方法」をヨガに学ぶ

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