小川奈緒

エッセイスト・ライフスタイリスト。最新刊『すこやかなほうへ 今とこれからの暮らし方… もっとみる

小川奈緒

エッセイスト・ライフスタイリスト。最新刊『すこやかなほうへ 今とこれからの暮らし方』(集英社)は祝・重版。近著『ただいま見直し中』『直しながら住む家』など。Voicy『家が好きになるラジオ』も配信中https://www.tabletalk.store/

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  • 書籍『すこやかなほうへ』下書き集

    2022年12月発売のエッセイ集『すこやかなほうへ』(集英社)に収録されたエッセイの下書きをまとめました(有料記事はのぞく)。書籍用に改稿する前の、WEBで読む文章としてリリースしたものになります。

  • 中学受験2021

    娘の中学受験に伴走した日々。

  • 子育ての日々

    小学生から中学生へ。ややこしい年頃の子どもに手を焼きながら。

  • 仕事について

    仕事をしながら考えたことや、悩んだこと、乗り越えたこと

  • 大人のおしゃれの話

    悩みが尽きない、ファッションのこと。

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はじめまして

はじめまして、小川奈緒です。 初回の記事なので、まずはこれまでの仕事のプロフィールから書きます。 大学を卒業後、わたしは2つの出版社で計6年間、社員編集者としてファッション誌の編集部で働きました。 2001年にフリーランスとなってからは、20代から50代まで各年代のファッション誌、ライフスタイル誌、カタログ、書籍などの編集ライターとして活動し、近年は著書の出版もしています。 著書は、2010年にイラストレーターの夫との共同作品集として自費出版した『Table Talk

    • Voicy1万人記念イベント 制作ノート

      2023年6月10日土曜日、パーソナリティとして活動している音声プラットフォーム「Voicy」のチャンネルフォロワー1万人達成記念イベントを開催しました。 このイベントの企画立ち上げから、大成功での閉幕に至るまでの一部始終を、ここnoteに詳細に書き残しておくことにします。 イベント舞台裏のドキュメントなので、読みたい人だけ読んでくれたら、という鍵かけの意味で、有料記事とします。 でも、書き上げてみれば、この記事は、たとえるなら映画のパンフレットに収録されるプロダクション

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      • 新しい肩書きで新しい一歩を

        月星座占星術のKeikoさんのインスタライブに出演した際、わたしのホロスコープを見ていただくという幸運な機会に恵まれ、「今年の牡羊座新月以降、新しい肩書きが増えるでしょう」との予言まで授かった。 単純なわたしは、「ならばいっそ自分から肩書きを変えにいこう」と、4月20日の牡羊座新月の日から「エッセイスト・ライフスタイリスト」と名乗ることにした。 そのことをVoicyの放送で発表し、 このnoteやインスタグラム、Webサイトなどのプロフィールも、気づいたものから「エッセ

        • これからのはたらき方を見直す

          人生100年だとして、後半の人生がスタートしたばかりのわたしは、昨年から音声配信や自宅ワークショップを始めたり、今年からヨガRYT200取得のための講座を受けたりするなかで、今後のはたらき方について、あらためて考え直している。 そのなかでの大きな変化として、まず、ずっと揺らいだことのなかった「自分は物書きであり、ずっと本を出し続けていく」というかたい信念のようなものを、いったん手放してみることにした。 これは、なにか心が揺らいだことによって生まれたものではない。 むしろ現

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          自分の価値に値段をつけるときの考え方

          昨年から始めた自宅ワークショップを通して得た気づきはいろいろあって、なかでも、値付けと集客のむずかしさにおいては、まだまだ修行中といえるほど、毎回頭を悩ませる。 そう話すと、同じようにイベントを開催する立場を経験した人からは「まさか、いつも即満席じゃないですか。あんなにすぐ埋まるなんてうらやましいですよ」といったリアクションをいただくことも多い。 風の時代に入り、副業もあたりまえとなって、SNSやさまざまなツールを使う収益化もしやすくなった。となれば、「自分の好きなことで

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          銀座ウエストの威力

          2018年に出版した『メルボルン案内 たとえば、こんな歩きかた』の取材でメルボルンへ行ったとき、現地で取材させてもらう人たちにギャラの代わりにせめて小さな手みやげでも渡せたら……と考えたわたしは、コーディネーターさんに相談をしてみた。 すると「必要ないと思いますよ。日本とは感覚が違うから。渡されても、『わざわざ、なんで?』って逆に不思議に思うかも」とあっさり言われて、そうか、手みやげってやっぱり日本らしい文化なんだなと、あらためて思った。 ファッション誌の世界で働いていた

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          甘夏と高校野球

          娘が春休みに入ったと同時にコロナに感染してしまい、思いがけず10日間、家族で引きこもり生活を送るはめとなった。 発熱初日と翌日は39度を超えたものの、3日目からは平熱に戻り、体調も、食欲がいつもほどはないくらいで、それでも少食の人くらいにはある。 わが子ながら、あっぱれな体力と健康体だ。 しかも感染が確定したのは、春の選抜高校野球の開幕日だった。 高校野球が始まると、他に何も手がつかないほど夢中で応援する娘にとって、まるで示し合わせたかのようなタイミングである。 自分の部

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          牡羊座新月に新連載がスタート

          3月22日(水)牡羊座新月の日、「ナチュらぎ」という新しいメディアでコラムの新連載がスタートしました。 来月から第1、第3月曜日に更新されていくので、今後はnoteから誘導させていただきますね。 敬愛する月星座Keikoさんのパワーウィッシュリチュアルで、「牡羊座には『スタートさせる』という言葉が似合う」と聞いて、気合をいれて目標を設定したその日に新しい連載が始まるなんて、2023年、幸先のよいスタートが切れた気がします。 「ナチュラルな生活」と「やすらぎ」をテーマに、

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          しあわせな顔で隣の席を空けておく

          10代のころからおしゃれやインテリアが好き、かつ理屈っぽい性格のせいで、親しい人には「こだわり屋」と言われてきた。 ファッション誌や音楽誌をすみずみまで読み込み、想像力をフル稼働させ、服でもインテリアでも「適当に選ぶ」などという言葉はわたしの辞書になかった。 何かを選ぶときは必ず自分なりの理由があって、納得感を求めてきたし、それは今も基本的には変わらない。 けれど、愛用品ひとつひとつに対して「どうしても他では替えがきかない」と心酔しているかというと、実はそんなことはない。

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          心地よいズレが人を惹きつける

          年明けから受講しているヨガのRYT200資格取得のための講座で、ティーチングのレッスンが始まった。 ティーチングとは、インストラクターとしてレッスン中にアーサナ(ポーズ)の説明をしたり、呼吸を誘導したりしながら、自分も体を動かして生徒にお手本を見せていくことである。 これが、思っていた以上にむずかしく、そのむずかしさを前に途方に暮れている。 これまでヨガを続けてきた18年間、わたしはずっと生徒の側で、先生の声に合わせて体を動かしてきたわけで、そのときは呼吸と体のことだけ

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          大人がおしゃれに悩むのは人として成長した証

          人生とは不思議なもので、10年前に自分の中では一旦、ファッション編集者という仕事に区切りをつけたはずが、ここ最近また、ファッションについて語る機会が増えている。 20代から15年以上、仕事のメインだったファッションの編集という仕事が、東日本大震災と郊外への引っ越しを機に、自分が残りの一生をかけてでもやりつづけていきたいものではない、と気づいた。 そこから、著作の執筆活動をメインにはたらいていく方向へと舵を切ったのだが、そのシフトチェンジから10年が経ち、気づけば、Voic

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          親の言うことの受け止め方

          新刊を出版すると、まず、親ときょうだいに渡す。 本をつくる過程で、子どもを預かってもらったり、おいしいものを届けてもらったり、なにかとお世話になるため、「おかげさまで今回もなんとか完成できました」と、お礼をこめて渡すのだ。 まだ著作が少ないうちは、家族の反応が気になって、「どうだった?」と感想を求めていた。「老眼には字が小さくて読みづらい」といわれたり、夫のイラストがなんともいい味わいだ、といわれたり。 でも、最新刊『すこやかなほうへ 今とこれからの暮らし方』は、そういえ

          親の言うことの受け止め方

          note連続投稿ふりだし事件

          note毎週更新のモチベーションが、またまたピンチに直面している。 今回はなかなか深刻で、というのも、予約投稿の日付の設定ミスによって、実際は一度も更新を休んでいないのに、悔しいかな、一週休んだことになってしまったのである。 それによって、わたしが何より励みとしていた、記事公開の瞬間に表示される「◯◯週連続投稿!今週もお疲れさまでした!」といったnoteからの激励メッセージの表示が、実際は160週を超えているはずなのに、先週から「2週連続投稿!」となってしまい、ということ

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          作品の届け方が生む結果について

          最新刊『すこやかなほうへ 今とこれからの暮らし方』は、発売2か月で重版が決まった。 前作『ただいま見直し中』、その前の『直しながら住む家』に続いての重版である。本当にうれしいし、ホッとしている。 この本を予約までして買って読んでくださった方や、SNSを使って周囲に勧めてくださっている方、家族や友人にも贈ってくださる方……感謝してもし尽くせません。ほんとうにありがとうございます。 わたしが目標にしている発売前重版や、発売直後からどんどん版を重ねるような売れ方にはまだ及ばな

          作品の届け方が生む結果について

          「意識高い系」が存在しない世界

          今年から、ヨガRYT200というインストラクター資格を取得するための講座を受講していて、週5日、毎朝2時間、ヨガを学び直している。 ……という話をしたり書いたりすると、「どこまで極めるんですか」といった言葉が返ってくることには、もう慣れっこである。 これに関しても、最新刊『すこやかなほうへ 今とこれからの暮らし方』の冒頭のエッセイ『いいという思うことをやればいい』で書いている「ていねいな暮らしをしている人」と見られることに対する思いと、基本的には同じだ。 他人からどんな印

          「意識高い系」が存在しない世界

          ドラマの厚みをつくるもの

          昨年12月に映画『THE FIRST SLAM DUNK』を観たら、あまりのおもしろさに度肝を抜かれ、お正月から2週間かけて漫画を全巻読破。その感動の余韻が続くなかで、2回目の映画鑑賞に出かけてきた。 50歳女性であるわたしは、スラムダンクの漫画にもアニメにも触れることなく、これまで生きてきた。 だって世代としては完全に『タッチ』だから(中学時代は単行本を全巻買い揃えていた)。 昨年のクリスマスに家族3人で映画を観に行った時点では、『スラムダンク』の漫画を読んだことがある

          ドラマの厚みをつくるもの