夢の中で、死んだおじいさんに手を叩かれた話
怖さ:★☆☆
亡くなった方の夢を見るという話はしばしば伺う機会があります。
これは、お仕事で会った方に伺ったお話です。
その方が大学1年生の時に、おじいさんが亡くなりました。そのすぐ後に、おじいさんが夢に出てきました。
夢の中でその方が体育館のようなところにいたら、上の方から覗き込むようにしている人がいて、見上げると亡くなったはずのおじいさんでした。
「あ、おじいさんだ」と気が付くと、おじいさんが上の方から手を差し伸べてきました。下の方から見上げていたその人は「今、行くね」と自分の方からも手を伸ばしました。するといきなり、「パチン」と手を叩かれました。目が覚めまて、おじいさんの方から手を伸ばしてきたくせに、なんで叩かれなくてはいけないのだろうと、思ったそうです。
ちなみにこのおじいさんは、実家の台所にも姿を現しています。お話をしてくださった方が子どもを連れて里帰りした時、台所でご飯を食べていた子が、このおじいさんの姿を見たそうです。
さらに、この方のおばあさんも、夢の中で亡くなった方と会ったことがあるそうです。バス停に亡くなったはずの友人がいて、一緒に並んでいました。バスが来たので乗ろうとしたら、その友人に「あんたはだめだよ」と追い返されたそうです。
話し手:30代 女性
採取時期:2019年12月
採取場所:東京都内
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