【遺跡探訪68】4回目の挑戦でたどり着いたプラサットスララウ(Prasat Sralao 11世紀)
今回はテト(旧正月)休暇でハノイから来た友人と一緒にスラスランとタ・プロームに行く予定でした。しかし気温差からか(ハノイは冬、シェムリアップは夏)友人が体調を崩してしまい、一人で行くことになりました。
スラスランに一人で行くことも考えました。が、久々に気温が下がり、朝は20°C
程度になったので、おそらくこれが今季最後のチャンスかなと、今まで3回失敗したプラサットスララウにまた挑戦しました。
チラリと朝日のアンコールワット
今回は逆サイドのスラスランには行かず、プラサットスララウに比較的近いアンコールワットで朝日をチラっと見ることにしました。
西参道の正面のナーガがあまりに立派でちょっと感動です。
他の3方向はかなり崩れていたので、正面だけ再建したのかもしれません。
朝日が見えてきました。2月はかなり右側から昇るのですね。
満を持してプラサットスララウへ
さて、さらっとアンコールワットに行った後、7時前には離れてプラサットスララウに向かいました。
地図上ではもう、北から南下する細いこの道しかなく、しかし感覚としては行けるんじゃないかなという気がしていました。結論から言うと今回4回目の挑戦で辿り着くことができました。本当に長い道のりでした。
アンコールトムを西大門から抜け、北上します。
高級リゾートのThe Beigeにつながる道ですが、結構道は悪いです。秘境リゾート、すごいなあ。
GPSで少しずつ前に進み、入る道を確認しました。
ほぼGoogle Mapsと同じように轍がありました。トゥクトゥクは多分無理です。
写真右の道がGoogle Mapsでは道になっていましたが、住宅でした。焦っていたところ、わーっと人が集まってきたので「プラサットスララウはどこですか?」と聞くと、左の道を指さしてこっちというので、確信しました。今回は行けます。
この道はGoogle Mapsにはありませんでした。
林になったので、バイクを停めて歩きます。蜘蛛の巣がすごいです。
あった!
ありました。これです!蜘蛛の巣を手で払いながら、足に巻きつく下草を取りながら、辿り着きました。
安心して、カメラをiPhoneからFuji X10に変えました。
原型を留めていないが、祠堂が3基あったのでは
あまりに崩壊していて、しかも彫刻部分は埋まっていてよくわからない状態になっています。でもよく見ると、祠堂は3基あり、右がなんとか形があり、真ん中が壁が一箇所だけ残っており、左はただの穴になっていました。
右側の祠堂は残っています。
しかし、思ったほどのリンテルやデヴァターが残っている訳ではありません。
ちょっと離れて見てみます。
ああ!これかもしれない。リンテルのかけらのような気がします。
枠の上にも彫刻があります。
よく見るとかなりかっこいい。
本当は東から入りたかった
寺院の敷地を抜けて、東側に出るとユネスコの石碑がありました。
アンコールワット、ワットアトヴィア等の例外的な寺院を除いて、アンコール寺院は東が正門です。最初に挑戦した道は東から入る道で、成功していたらなあと思いました。
プラサットスララウを西から東へ横断しました。行きは何があるのかわからず冒険でしたが、帰りはバンテアイスレイ様式の彫刻を探しながら歩きました。
プラサットスララウのリンテルは、一つはプノンペンの国立博物館にあり、一つは東京国立博物館にあり、一つは現地に埋まってると聞き、全部行こうと思い立ったのが昨年6月でした。
その時には一時帰国の予定もあったため、順番は、現地→東京→プノンペン になるだろうなと思っていたのが、実際には プノンペン→現地→東京(未訪問)と最初の予定と完全に違う順番になりました。
上記の記事が、プラサットスララウの素晴らしいリンテルを見た時のものです。
帰りも迷子にならないようにGPSを使って帰ります。
轍の通りに行けばOKです。かなり柔らかい砂道なので、オートマのバイクでは難しかったと思います。
今日はたまたまDreamに乗っていたので、ギアを低速にしながらゆっくり走りました。
広い道に着きました!!何事もなく無事帰れて、感謝です。
Popleという韓国カフェで朝食のサンドイッチを食べました。美味しかったです!
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