最近のおいしいお家ごはんと自家製カラスミ
ある日、スーパーマーケットで味付けされていない薄皮に包まれたまるままの大きな魚卵を見つけました。何の卵だったのか忘れてしまったのですが、パートナーがこれを見て「カラスミ作れるんじゃない?」と言います。「魚卵、お家で干すの?腐らないかな?」と私は及び腰でしたが、買って干してみることにしました。
お家に帰って2人でカラスミの作り方を調べてみたのですが、よくわかりません。しょうがないのでパートナーがサラミを作るのと同じ分量で魚卵を塩漬けにして、それから百均で買っていた野菜を干す青いカゴに入れて、1ヶ月ほど窓際で乾燥させました。
ときどき裏返してみたり様子を見ながら、なるべく日当たりのよいところで干していました。だんだんと薄皮が黒くなっていくのがちょっと怖かったです。
どれくらい干すべきなのかも良くわからなかったのですが、1ヶ月と少し経つと流石にもうこれ以上抜ける水分もないだろうというくらいカチンコチンになっていて、回収。
早速キッチンに運び込み、味見です。
ちょっとカチコチに乾燥し過ぎたみたいで、カラスミらしいねっとりとした食感ではなく中身もカサカサめ。色合いは透明感に欠け、白っぽく乾燥しています。でも削ったカケラを食べてみると、カラスミの味がするではありませんか!何の卵だったか忘れてしまいましたが、美味しい!
というわけで、お昼は自家製カラスミのパスタとなりました。パートナーが冷蔵庫にあるものを見繕ってパスタソースを作ってくれます。
そして完成したのがこちら!
いやあ〜美味しかった!自家製カラスミがソースにもたっぷり、トッピングにもたっぷりで、ちゃんとカラスミの味がします!海の深みを感じます。
イタリア人の親友の実家でよく夏を過ごしていたパートナーのパスタは、イタリア仕込み。彼と知り合うまでパスタにかぼちゃを入れるという発想がなかったのですが、これが意外にもすごく合うんです。
イタリア人とハウスシェアした時にも思いましたが、パスタソースの可能性は無限大。どんな食材でも案外パスタになってしまいます。
自家製カラスミにはねっとり感が足りなかったのですが、かぼちゃがまったりと上手い塩梅に味に厚みを出してくれ、さらに程よい甘みでカラスミの旨みと塩気を引き立ててくれます。
いや〜美味しかったなあ!まさか本当にお家でカラスミが作れて食べられるとは思っていませんでした。
お店で買ったら高級品、レストランで頼んでも高級品なカラスミですが、スーパーマーケットで買った魚卵なら破格値でお家カラスミができる、大発見でした。また魚卵を見つけ次第つくってみたいです。
ただし魚卵を干している部屋がしばらく臭くなるので気をつけてください。
ほかにも最近作ってもらってとくに美味しかったものたちがこちら。隣町のスーパーマーケットの豚肉の品質がよく、豚肉が多めです。
脂身の多い部分ですが、焼き方が上手でこれは美味しい!シンプルに野菜を合わせるのも潔く美味。
フロマージュドテットとは豚の頭の部位のゼリー寄せ。シャルキュトリーのひとつで、今回は豚の頬肉と豚の舌で作ってくれました。ブイヨンもゼラチンも豚から自家製です。ちなみにフロマージュという名前ですが、チーズは入っていません。
スネ肉が硬くない!
ほろほろと崩れる繊維質な食感が舌に嬉しい!
フランスでたくさんマッシュポテトを食べましたが、パートナーのマッシュポテトは本当に別格で美味しいです。
ステーキって火加減が命ですよね。最高でした!
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