処女膜切開をD・カーネギーで考える
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パートナーと挿入できない、と悩み続けて5年超。ある日ふと、D・カーネギーの名著『道は開ける』に“悩み”の解決方法が載っていたことを思い出しました。
この記事では、私がカーネギーの考え方を借用して「処女膜切開」という結論に至った思考過程をまとめます(切開の体験談は、機会があれば別の記事にまとめようと思います)。この考え方が、同じ悩みを抱える方の力になればとても嬉しい!そんな思いで、note初投稿です。
“当たり前のこと”ができなくて苦しい
少し前のことになりますが、私は、処女膜切開の手術を受けました。理由は、いつまで経ってもパートナーとの挿入行為ができなかったからです。
最初は「まぁ、いつかできるだろう」と構えていた私も、時間が経過するごとに苦しさを感じるようになりました。
どうして皆できるんだろう。パートナーに申し訳ない。私は恋愛なんかしてはいけないのではないか。そんな思いで、いつも自分を責めていました。
ふと、カーネギーを思い出す
そんなある日、部屋の掃除中に、昔読んだD・カーネギー『道は開ける』を見つけました。こちらは『人を動かす』と共に自己啓発書として有名なカーネギーの名著で、悩みとその扱い方が記されています。
なんとなくめくったページに書いてあった文がこちら。
これによって皆さんの悩みは半減するだろう。《中略》
一、問題点は何か?
二、問題の原因は何か?
三、いくとおりの解決策があって、それらはどんなものか?
四、望ましい解決策はどれか?
(D・カーネギー『道は開ける』香山晶 訳 より引用)
これを見て、そうか、悩むから苦しいんだ。考えて問題解決すればいいんだと思った私は、“1人で勝手に、挿入問題解決プロジェクト”を開始しました。
以下は、ステップ1〜4に沿って考えを整理した結果です。実際に取り組んでみて「ここがポイントかな?」と思ったことも併せて書きます。
ステップ1:問題点を定義する
カーネギーによると、まずは問題点が何かを明らかにする必要があるようです。
◾️問題点…挿入ができない
問題を「挿入できない」とするか「挿入できないことでパートナーを苦しめる」かで後の論理展開が変わります。
複数の問題点があれば、複数洗い出しましょう。また、ステップ2以降をやりやすくするため、一文に対して一つの問題点とした方が良いでしょう。
ステップ2:問題の原因を洗い出す
問題点について、なぜその問題が起きているか洗い出します。
ステップ2は、少し時間がかかっても丁寧にやることをオススメします。ここで間違えると、解決策を実行しても問題解決に至らなくなってしまうからです。
◾️問題点…挿入ができない
→ パートナー起因の理由(コントロールしにくい為、今回は検討対象外)
→ 自分起因の理由
・身体的な理由
- 入口(処女膜の穴)が狭い
- 生まれつき狭い・・・①
- 緊張で狭くなる→ 原因は★
- 中(膣)が狭い
- 生まれつき狭い・・・②
- 緊張で狭くなる→ 原因は★
・精神的な理由
- 痛みへの恐怖(★)・・・③
- 妊娠への不安(★)・・・④
- 人体構造上、挿入できることに納得しきれていない・・・⑤
原因が①〜⑤に特定されました。★マークで示していることは、精神的な理由③④が、身体的な理由の発生原因になっているということです。
ステップ3:解決策を洗い出す
原因①〜⑤について、考えうる解決策を洗い出します。
原因一つに対して複数の解決策がつく場合もありますし、複数の原因を叩ける解決策が見つかる場合もあります。優先順位付けは後で行うので、とにかく思いついたものを挙げてみてください。
原因① 処女膜の穴が狭い →解決策A:専門医に診てもらう
原因② 膣が狭い →解決策A:専門医に診てもらう
原因③ 痛みへの恐怖 →解決策B:痛み軽減に取組む(グッズ等)
原因④ 妊娠への不安 →解決策C:ピル服用、解決策D:避妊具使用(取組済)
原因⑤ 挿入可能な人体構造であることに納得しきれていない →解決策E:勉強
ステップ4:望ましい解決策を選ぶ
既に取組済みの解決策Dを除く解決策A・B・C・Eについて、期待効果や費用等を調査・考察します。ここでは例として解決策C:ピル服用の検討結果を載せます。
解決策C:ピル服用
・効果…精神的に楽になる。身体的理由の一部も解消が期待できる
・費用…約2,000円〜3,000円/月と初診料
・時間…診療まで一週間、飲み始めてから一週間(だいたいの推測)
・その他リスク…副作用があるかも
上記のように各解決策を検討した結果、以下の順で取組むことにしました。
1. 解決策E:勉強
2. 解決策B:痛み軽減(グッズ等)
3. 解決策C:ピル服用
4. 解決策A:専門医に診てもらう
費用や時間の面で手軽なものから並べたような感じです。一つずつ実行した結果、処女膜を切開することになりました。
私は「解決するまで全部やるぞ!お金も貯めるぞ!」という姿勢でしたが、「今は一旦ここまで」と区切っても大丈夫です。期限を決めるとより効果的ですが、精神的につらくなる場合はやらなくてよいと思います。
"悩む"から"考える"へシフト
私は、問題とその原因を言葉にまとめただけで心がかなり楽になりました。
自分を責めてしまうなど苦しみぬいた期間を考えると、もっと早く“悩む”から“考える”へシフトできていたらよかったと思います。
私の場合は手術という結果になりましたが、だからといって「悩んでいるなら手術すべき」と言いたいわけではありません。人によって、問題の定義や原因、そして解決策は変わるからです。
ただ、“悩む”状態から抜け出すための思考を少しだけしてみると、自分の心を守ることができるとお伝えできたらな〜と思っています。
私が切開手術を受けた病院では、同じ手術を受けた方の想いが綴られたアンケートを読むことができました。つらい思いをされている方が沢山いると知って、何か少しでも力になれないかとこの記事を書きました。
お読みいただき、ありがとうございました!
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