見出し画像

人生を追体験!タイムトラベルワークショップ

ときは2024年夏の終わり、
新札が発行されたタイミングでした。
タイトルから面白そう!と思ったのと、
私が取り組む”経験と思い”を話す場について、
”ふりかえる”体験がたくさん詰まっていそうな気がしたので
参加申し込みました。

こちらのワークショップは
アート思考をベースにしたコンサルティングを提供する
株式会社Bulldozerさんのものです。


『偉人の人生を追体験!タイムトラベルワークショップ-近代日本経済の父・渋沢栄一の働く哲学を探ろう!-』はどんなワークショップ?

ずばり、当時に思いを馳せるプログラムです。
今回の偉人さんは渋沢栄一。
彼の生きた時代背景、当時の日本が置かれていた状況や、国内の様子を十分にイメージしたうえで、彼の思惑を想像し、めぐらせました。

渋沢栄一さん
(渋沢栄一ミュージアムHPより)

それを踏まえて、自分自身のインプット(過ごした時代、環境)をふりかえり、いまどんなアウトプット(価値観、働き)をしているかをみつめるワークショップでした。

ワークでは何をしたの?

大まかには、渋沢さんの一生をふりかえり、以下のワークを繰り返しました。
81歳の長い生涯でしたので、4つに分けてワークを進めます。

・時代背景と当時渋沢さんが何をしていたか、年表を眺めながら説明を聞き、ポイントとなるところをワークシートにメモする
      ↓
・渋沢さんの名言が生まれた背景、エピソードを考える
      ↓
・上記から考えられる渋沢さんの仕事観、哲学についてディスカッションする(3~4人のチームで)

渋沢さんの一生を振り返った後は、自分自身に置き換えておこないます。

座右の銘(渋沢さんの場合は名言)・大切な言葉をあげる(3つまで)
      ↓
「その心は・・」を言語化する
      ↓
上記をふまえ、大切にしたいこと・仕事観・これからやりたいことをチーム内で発表しあいました。特に、仕事に対する考えを明らかにしていった内容でした。(チェックインのときも「あなたにとって働くとは」をひとりづつ話しました)

ちなみに私の大切にしたいことは・・持ち前の”好奇心”でした。
渋沢さんの一生をみたあとで、常に発端にあるのが”好奇心”で、
多岐にわたる行動や、そこに向くきっかけとなった視点は、
強い好奇心あってのことだと思ったからです。
彼が幼少期におかれた環境も好奇心が育つ土壌になりました。

追体験の中身

渋沢さんの一生の追体験をしたんですが、その一部をご紹介。
名言「一人だけ喜んでそれで国は富まぬ」
がなぜ生まれたか、チーム内での考察です。

①慈悲深いお母さん
渋沢さんのお母さまは、とても優しい方だったそうで、よく病人のお世話をしていたそう。
社会的弱者や、マイノリティにも目を向けた渋沢さんはこのお母さんの元、育てられたからではないか。この視点が”みんなで豊かに”との想いに自然と結びついたのでは。

②多岐にわたる事業
幼少期の家業(藍玉づくり)の手伝いをとおして、
「皆で工夫をし合って製品をつくる」
「切磋琢磨して品質向上を目指す」ことを学んだ。
これが発端で、その後もさまざまな経験から、
”国の成長には、仕組みづくりが欠かせない”という考えに至ったのではないか。国をつくる産業(金融・工業・輸送・資源・医療・教育等々)の成長が、豊かな国をつくると考えていたから、こんなにも多岐にわたる事業に携わったのではないかと考える。

ワークショップの肝となるところ

”十分な”インプットのおかげで時代に没入、細部を想像ができました。
彼の心の動きにまで想像をめぐらせられたと実感します。

ここでいう”十分”というのは、量でなく、
時代背景や、彼の傍にいた人とその人物像についてなど、
周辺情報の範囲の”広さ”です。
渋沢さんの考えや実績を読み解くのに、欠かせない要素が
これら多岐に渡る情報で、有効なイメージ材料となりました。

90分間、時代背景を持ち続けたことで、
時空を超えるまさにタイムトラベルを体験をしたように感じます。
プログラムが目指すところの、
彼の思いに思いを馳せることができました。

感想など

ワークを通して、インプットとアウトプットを繰り返しました。
目からうろこだったのは、時代背景や、取り巻く社会は広義のインプットで、その時々で何をしたか、成し遂げたことは広義でアウトプットであるということです。

最後にとても共感したお話。
ワークショップを開発した方が
「渋沢さんの人を引き寄せる力、出会える力はどこから来ているんだろう?」と途中お話されていて、私も、なんでだろう・・と考えていました。
それに対して最後、進行役の方が
「渋沢さんのほうが目の前にいる人に、共感しにいってたり、分かり合おうとした結果(いい人に出会えている)なのでは」と述べられていて、そうだな~と思いました。
”資本主義の父”と呼ばれるだけあって、渋沢さんには”強くてリーダーシップ”があるなんとなく怖いイメージをもっていましたが、追体験させていただいて180度イメージが変わりました。

次回開催も来月11月中旬ごろ予定されているそうです。
できたらまた参加したいと思います。ありがとうございました🤗

〈レポートおわり〉

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?