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【コロナ療養中】どうしようもない気持ちを成仏させる方法。

『どうや?生きとるか?なんかいるか?』妹から電話が鳴った。

私達一家はコロナ療養中、4歳児と2歳児とともに過ごしたこの6日間はなっかなかハードで、何度も白目になって心も身体もバッキバキのぼっきぼき。


もちろん仕事は、オールストップ。関係者に連絡をしながら、何度熱が出ても身体中が痛くても、2匹を生かさねばならないミッションがある。元気いっぱい無症状の4歳児と一晩にして元気になった2歳児は、空きあらば外に出ようとたくらみ、阻止すると暴徒化。

もちろんコロナなのでお子たちを誰にも託すこともできない、ゾンビの子育てほどつらいものはない。

そんなコロナ療養期間の話をはじめたら、妹がゲッラゲラ笑いだした。


あんまりにも笑うので、『え?そんなおもろい?』と聞くと、最後の方は、クーーッて意味のわからん小動物の声が出てた(ぐらいわろてた)

え?わたしめちゃくちゃ必死のパッチで、生きてんねんけどそんな笑う〜?と思ったけどあんまりにも笑うから。

エピソードトークをする千原ジュニアさんになりきって、この6日間どうやって生き抜いたかを話した。ほんで、一緒になってゲッラゲラ笑った。

『おねえの話は、あれや、岸田奈美さんのもうあかんわ日記や』と言われて(すみません誠に僭越ながら、なのですが……)


これぞ客観視の魔法や、と思った。

寄りで見ると悲劇、ひきで見ると喜劇。』

というチャップリンイズムを体現された岸田さんの名作、もうあかんわ日記。
それとまさに同じような手法で、妹にコロナ療養中のことを話したら、こんなに腹を抱えてゲラゲラ笑ってもらったことで、何かが成仏したような気がした。


さあ、我家のコロナ療養期間中1番ウケたのが、我家の最初の感染者であろう息子氏4歳のサイコパス話だ。


症状は1番軽く熱もなし!

倦怠感?なにそれおいしいの状態で、最初から今まで一人元気いっぱいな彼。

39度近く熱が出てバタバタ倒れていく家族3人を、腕を組みながら見下ろして。

言った一言が衝撃だった。

『ねぇねぇ〜〜!ちょっとぉ〜!いつまで寝てるのお〜?誰か、ぼくと遊んでくれる人いないのお〜?』

『おーい!遊んでくれる人!だーれでーすかぁあああー!』


『この状況で誰が遊べるかー!!』と、心の中で3人が叫んだことは言うまでもない。


子供とは、ときに非情な生き物である……

そんなモヤモヤした気持ちも、妹が涙を流して笑ってくれたことで無事成仏。

あと、4日。
健やかに、できるだけ健やかに過ごしたい。


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