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拝啓

ー 君は今、笑っていますか?

僕はいつもの丘の木の下で、片耳イヤホンで君の好きな曲を聴いてるよ。

もう片方は、ちゃんと幹に当ててるさ。聴こえるかい?

木の葉々が曲を奏でているだろう?

あっ… 風が半分夏の香りになってる。

もうすぐ君の季節が来るね。君のお気に入りの帽子、出さないとな。

毎朝僕が淹れる珈琲飲んでるかい?君が美味しいって言ったものだよ。

もうずっと変えてない…変えられないさ。

きちんと身の回りの事もやってるよ。


だからさ...

一度でいいから、僕の元に降りてきてくれないか?

僕にまた寄り添って 一緒にこの歌を聴きながら、ここで居眠りしてくれないか?

君の寝息をもう一度だけ夏風に乗せながら...お願いだから、聞かせてくれよ。

もう君が恋しくて、堪らないんだ。


ー ねぇ、君は今 笑って頷いてくれていますか?


雲の上で寝そべる君へ ー
      木の下に残された僕より。



コラボ企画です。
七田の制作過程とコラボの内容はこちらから どうぞ:)

こちらに、この作品への私の想いや、
どんな感じで私の作品がつくられるか書いてあります:)





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