あだ名禁止。匂いのする消しゴム禁止。

 あだ名が良いか悪いかは、知らない。
他の道具と一緒で、使い方によっては良い使い効果にもなるし、悪い効果にもなる。それだけのことって気がする。全部。

 だから、知るべきは「禁止して終わり」じゃなくて「どうやって使うか」だと思う。

 この文章の中にあった「極端なリスク回避志向」はそこかしこで感じていること。匂いのする消しゴム禁止。色のついた消しゴム禁止。キャラクターの筆箱禁止。授業中のお茶、トイレ禁止。

 私の教室で「授業中には積極的に水分を摂りましょう」を実験してみた。
最初は、ずーっとおしゃぶりみたいに口から離さない子、こぼす子、何回もお茶を飲む子、いましたよ。そりゃ。大人の予想通り。
でもそれをどう超えてくかがチャレンジだと思う。

 ある程度してから生徒に尋ねてみた。
「授業中のお茶がダメな場所があるよね。なぜ禁止なんだと思う?」
子どもたちが「〜だからダメだと思う〜」って答えるのは、大人の予想と同じこと。他にも「飲み過ぎてお腹いっぱいになるから〜」とか、面白いのもいっぱいあったけど。
それ全部ひっくるめて、じゃぁ、だから禁止にした方が良い?それとも何か方法はあるかな?と尋ねると子どもたちは飲み方に気をつけるという選択肢を選ぶ。

 「禁止にされないと、どうしてもしてしまうって人は先生に『自分は禁止にしてください』って教えて。そうするから。」
不思議と「する人がいるから禁止にした方がいい」という子はいるけれど、「自分は禁止されないとやってしまうから禁止にしてほしい」という子はなかなかいない。

 全面禁止!の前に。話し合って「自分で選んだこと」に気を留めるってことを味わう機会にしても良いのかな、って思う。それって一生大事な「自律」に繋がるから。

 校訓に「自律」を掲げるところは多いけど、結構がんじがらめに管理しちゃってるところ、多い。それじゃ「自律」が何かも知らずに大人になっちゃうと思うんだけどな。

 最後に。私は良い匂いのする消しゴムで苦手な人間関係満載の学校生活の癒しを得ていたので、今の子達の中にそれがNGな学校があるって聞いて「え?」ってなった。
 今でも好きな匂いのするグッズ、とかかわいいキャラクターの文具大好き。仕事効率が上がるんだよね。

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