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きれいなシワの作り方(読書感想文)

 今年のGW、別名"村田沙耶香さんウィーク"で、怖い本を2冊読んでしまった。以前読んだ「コンビニ人間」も含めて、この方の独特の感じがクセになると言う人の気持ちもわかりつつ、私にはちょっと怖過ぎる感じがあるなぁ、とちょっぴり引き気味だったけど。

 なるほど、エッセイを読んだら「これが、あのお話を書いた方なの?!」と思う程親しみが湧いた。化粧品屋さんで大袈裟に驚いて見せるところや、出た瞬間から合コンでいかに存在を消すかを考えている感じとか。

 結局本の中でこの方の「細か過ぎて痛過ぎる程伝わる」感じは、こういうところか!と繋がった。本当に作家さんってすごい。視点が素敵。そして私が好きな作家さんは、繊細さや弱さと"それ自体が産み出す世界"を持ってる方なんだろうな、と思った。

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