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 英語教室。5月も半ばの、この時期あるある。みんなちょっとソワソワしてる。小競り合いも勃発したりするんだけど、元々仲の良い子達だから瞬時に心の中で「どうしよっ?!」って思う。

 毎回「あらま、どうしましょ」って思うけど、絶対に誰かを頭ごなしに咎めたりはしないし、私の見えている子どもたちなんてほんの一部だから、そこで何が見えているとも思わない。

 ただ、大好きだよ。幸せでいてね。それだけを伝え続けたい。

 すると柔らかくなるんだよね。空気が。
うん、空気が美味しくなるんだ。美味しい空気の場所でありたい。

 先日あるクラスにはちょっと不穏な空気が漂っていた。この時期にはよくあること。学校で新しいクラス。一生懸命頑張って毎日全力投球。このホームみたいな場所では、みんなの疲れやちょっと頑張り過ぎて溢れたものがこぼれ落ちる。教室ではずっと一緒のクラスメートは、兄弟みたいなものだから、八つ当たりしちゃったりする。

 あのね、先生はこの教室を誰かのために作ったんだ〜。誰だ?みんな動きを止めてうーんと考える。

 15年前に先生の子どものために作ったの。それからずーっとこの教室のみんなのことは先生の子どもみたいに思ってる。誰が可愛くて誰が可愛くない、なんてない。みーんな大事な可愛い子ども。この場所でみんながハッピーになったらいいな、って思ってるんだ。だからさ。ハッピーになろうね。
 先生がハッピーになるためにしてるのはさ、自分が言われたくないこと、されたくないことは人にしないこと。そしたらわざと傷つけてくる人がいなくなった。それがいいじゃん。
 誰かがなるほど、って顔をして言う「だから先生は怒らないんだね」って。あはは。そうだね。私も怒られるの嫌いだもんな。こうしてゆっくりじっくり話してわかり合いたい。分かち合えるって信じてる。

 完璧な人なんて誰もいない。私だって、みんなに助けられてばかり。

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