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ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた(読書感想文)

久々に図書館に行ってどっさり借りてきた。たまたま返却された本の本棚にあって、可愛い表紙と面白いタイトルに思わず手にした本がこれ。

 本当に偶然の出会いだったけど、出会えて良かった!これを読んでいたこの4日間、私の目から鱗がポロポロ。私の目がカッと開かれた。アラフィフだってなんだって、幾つになっても、人は成長出来る。強烈にそう思った。この本を読む前と読んだ後ではまた私は変わった。
「知らなかった」自分「見てこなかった」自分を反省することよりも、まだここから伸びしろ十分だと希望でいっぱいになった。更年期諸々の不安からちょっと弱気で薄くなりつつあった私の人生がまた濃くなってきた。生きている限り、知りたい。知って考えたい。

 いつか娘に「人の痛みを知らずに生きていたいか、知りたいか」と問われた時に迷わず「知りたい」と即答した。
繊細であるが故に、知ったら辛い。自分に直接関係がなくてもやっぱり辛い。「知りたい」と即答した理由を聞かれて自分でもなぜそう思ったんだろう、と考えたけれど。

 私は人にたくさん助けられたと思う。今まで。あの出会いがなかったら今の自分はいない、と思うことはたくさんある。そういうことなんだと思う。人は人の毒にもなり得るけど、救いにもなり得る。そう信じていたい。

 考えることを止めたくない。強く思う。

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心に残った言葉(順不同)

●変わるのが辛い?最初はそうかも知れない。私だって、例えば、フェミニズムの問題で自らの男性性を批判されれば、凹むし、胸が締め付けられるような感じがしてちょっと憂鬱な気持ちになる。でも最初から完璧な人間などいないのだから、間違うのは仕方がない。大切なのは誤りを認め、学ぶことだ。

●たしかに「生産性」「効率化」という言葉は魅惑的だ。だが、一見無駄に見えるものこそが、実は社会や組織の人間関係や人々の幸福度にとって大切だったということが、なくなってからわかる。

●...だが、それは思考停止した資本の「奴隷」の姿ではないか。

●...「メイクはストレッチになる」と語る。...なれる自分の幅を広げられることに気が付くための手段というわけだ。(僧侶・メイクアップアーティスト西村宏堂さんの言葉)

●「結局はリサイクルされないものの方がサステナブル(持続可能)です」(デザイナー皆川明さんの言葉)

●「今日で社会は変わらないけれど、自分が変わった。もっと勉強して、自分たちの声を聞いてもらえる大人になりたい」

●「日本には年功序列があって大人に気に入られることしかできない」のに対し、米国では「大人にできないことをやろう」という空気がある...

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