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シェアリングエコノミーの最前線

私たちが個々に抱える問題は小さいかもしれないですが、未来に抱えている問題や課題は共通であるものが多いです。

その問題や課題を解決する時には変化を求められることがあり、その変化に対応していかなくてはなりません。しかし、今のままではいけないと認識しつつも変わりたくない・変われないという方が多くの割合で存在していることはそれも一つの課題だと感じています。

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その切り口として「シェアリングエコノミー」があり
昨日は「シェアサミット2019」というイベントに参加してきました。

ポッキーの日ということでこんな洒落たおもてなしもありました!

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このnoteは「シェアサミット2019」に参加し特に印象深かったセッションを時系列にpickupした記録です。個人の見解もありますが、質問・疑問などございましたらコメント欄をご利用ください!

このイベントのコンセプト

100年に一度の大変革時代を迎えている日本。
シェアリングエコノミーが少しづつ浸透しはじめ、
ビジネスや暮らしの前提、個人の消費スタイルが
大きく変わり、新しい社会のあり方が問われている。
令和という新たな時代を迎え、米国型でも欧州型でもない
日本型シェアリングエコノミーの形が見えてきた。

政府、自治体、企業、シェア事業者、個人が手を取り合い、
セクターの枠を超えて“共創と共助”による
新しい経済・社会「Co-Economy」を実現し、
日本が直面するあらゆる課題を突破する。

共創・共助による新しい
経済を皆で考える1日に

オープンイノベーション
〜共創による新規事業の作り方〜

Speaker
株式会社マクアケ 中山 亮太郎
日本たばこ産業株式会社 志方 比呂基
株式会社スペースマーケット 重松 大輔
東日本電信電話株式会社 相原 朋子
KPMGコンサルティング株式会社 東海林 正賢

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地方の問題は地方だけでは解決できなくなってきている一方で、地方にある会社の株価は東京のスタートアップより上がっている傾向にある。その背景として投資家の方々も目先の利益に着目する人が減ってきたとのこと。

何もないと思われる中で、その街の魅力を再発見して頑張っている人たちがいることも確かで、少ない範囲であればこそ結果が出やすくなる。

地方では本業・副業という枠組みではなく、色々な仕事をやっていることが多い。会社同士が共創(連携)することで新しいサービスを提供できる十分な場所と柔軟性があることが地方の魅力で、何かをはじめ地元民がザワザワし始める。そのザワザワする風を起こすことが何よりも大事である。

TOKYO2020
〜真の観光立国実現に向けた
シェアによるおもてなし〜

Speaker
Airbnb Japan株式会社 田邉 泰之
国際フェンシング連盟 太田 雄貴
渋谷区長 長谷部 健
株式会社NTTドコモ 馬場 浩史

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シェアリングすることが少しずつ当たり前になり、日本がようやっと自分たちと向き合う時代がきた。

しかしまだまだシェアへの不安を取り除くことはできず
シェア業界共通の課題はCtoC間のトラブルである。

この問題に対し企業でできることとして
決済の代行をしお金のトラブルを未然に回避
シェアした物などの破損に対し保険をつけることで現地のトラブルを回避
シェアする物などの管理をlot化することで複雑なやり取りや管理を個人で持たないリスク回避

この辺のサービスが充実し始めてはいるが、現地でのトラブルに対しては「証明性の問題」が課題となる。

地方の未来
〜2030年を見据えた地方の競争戦略〜

Speaker
株式会社アドレス 佐別当 隆志
小田急電鉄株式会社 久富 雅史
レオス・キャピタルワークス株式会社 藤野 英人
内閣府 地域活性化伝道師 木下 斉
日本プロサッカーリーグ 米田 惠美

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参考にしているのが文化の違うヨーロッパではあったが、ヨーロッパでは平日と休日の家が違う方もいるとのこと。その生活スタイルをおくっている方の割合がどれくらいかは不明だったが、近い未来日本でも同様の流れになってくる。

昔は人口が多くたくさんの物を安く作りたくさんの人に届けなければならなかったが、人口が減り安いものをたくさん作る時代が終わり、物に対する価値が代わって豊かに暮らせるようになる。

また、本来は当たり前のことだけど、今後新しく事業を始める人はその事業を行うことで社会にどんな作用があるか、出口を考えることが必須条件となってくる。

そして、今までの「移住」「定住」を軸にビジネスを展開すると母数が減っていく。今後は「多住」「流動」を軸に考える必要がある。

Maas時代の移動革命
〜100年に一度のゲームチェンジ〜

Speaker
株式会社 DeNA 馬場 光
森ビル株式会社 塩出 礼子
損害保険ジャパン日本興亜株式会社 中村 愼一
トヨタコネクティッド株式会社 藤原 靖久
akippa株式会社 金谷 元気

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複数の交通手段をワンストップで繋ぎ人の移動をシームレスにする概念をMaaSと読んでいる。日本のMaaS化は進んでいるのか?という質問に対し、他の国よりは進んでいると思うという意見もありました。実証実験を導入している自治体(江ノ島など地名にある程度知名度がある場所)はあるものの、自家用車ばかりに頼っている地方には当てはまるか疑問に思うところだった。

森ビルさんは自社の社員さんを対象にオンデマンド型シャトルサービスを1年間導入してみたとのこと。エリアは六本木だ。平たく言ってしまえば社員同士でタクシーの乗合となる。

内容は社員を対象に出退勤や外出などの移動手段として無償で乗合タクシーを提供した。最初の利用者からは後半になると約1.5倍に増え、より快適な移動体験が得られたとのこと。結果的に他部署の社員同士のコミュニケーションが増える副産物まで得られたという。

トヨタコネクテッドさんが考えているシェアリングエコノミーと絡めたMaaSの構図は
トヨタの新車を損保ジャパンさんから購入

Anycaで購入した車を貸し出す

貸し出した駐車場をakippaで貸し出す

こんな感じだ。会場からは笑いもあったが、藤原さんは「みなさん笑われていますが、割と真剣です」とおっしゃっていました。

SDG's
〜持続可能な社会を目指す
新たなビジネスモデルとは〜

Speaker
株式会社クラウドワークス 吉田 浩一郎
株式会社メルカリ 小泉 文明
ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社 島田 由香
自民党 越智 隆雄

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このディスカッションテーマからいくつかピックアップして始まったSDGsセッションではとても学びの深いセッションとなりました。

SDGsがこれからの企業経営に必要な理由は?
リーダーが本当に良いものを提供していること、提供していると心から思えることでなければそもそも経営が続かない。社会にとってどんな影響を与えるかまでを見据えられなければ続けることができない。

投資家目線で、上場までを目指したいのであればESGはもはや必須条件となっている。ESGの観点が薄い企業は、大きなリスクを抱えた企業で、長期的に成長ができない企業だと判断されるので、必然的にSDGsが入ってこなければ投資されない。

SDGsをどうやって社内への浸透について?
これに対して小泉さんは、日本人は言葉をファジーに使う傾向がある。一方で外国人はメルカリのこんな思いに惹かれてメルカリに入りたいと考えたというように、ワードよりもそのワードの持つ先の目的を理解し、共感し考えてくれているように感じられたとのこと。

若い世代は自分が世界とどうつながっているかを重要視しているのでそれをすくい上げる必要がある。

グローバルから日本へくる人たちは環境への配慮意識がすごく高い。その背景には家族や自分の生活を大事にする文化であるから、次の世代を考えているのではないかとのこと。

グレタさんについて?
良い悪いとかはないけど、SDGsは現状を改善する取り組みなだけに、生態系に関する問題はSDGsではスピードが間に合わないのではと考えている。

ちなみに、75年前までは帝国主義だった。そんな帝国主義を現代は野蛮と捉えている。今は、帝国主義と資本主義で考えるとそんな資本主義が野蛮だと捉えられてしまう。

したがって、どの時間軸(時代)で考えるかで課題が変わってくるからどれが良いとは言い切れないのではないかと考えている

富の奪い合いの「富」が変化している

富 = お金
だったのが、今は
富 = 環境
だからマスコミも大きく取り上げたのだろう

時代が本格的に変革期へ入り変わらざるえなくなっていく

After Party

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AfterPartyでは本当にたくさんの方とお話させていただきました。大きい企業から小さい会社さんまで、たくさんの方がシェアリングエコノミーに興味を持ち、共感していることが伝わってきました。シェアリングエコノミーの先端にいるのは間違いなくこの方々たちです。

そして、シェアの時代は物だけでなく、知識やノウハウまでもシェアすることだと終始このイベントでは語られており、このnoteで使っている写真も来場者へシェアされた写真です。

このイベントに参加させていただいたおかげで目指している方向のまま突き進んでいきたいともっと強く考えられるようにもなったし、どのようにアプローチしていけば良いかのヒントもなりました。

23日は民泊説明会を開くのでこういった最新の情報を取り入れながら、地元住民のみなさまにほぼリアルタイムでシェアしていきます。



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