夢の花
夢の中、花が香るよ。
手のひらに水、目に見えない汗
何故、掌は、変化する
橙色の花が、黄色の花に変わった
陽に照らされ枯れた葉に
陽に照らされ生きた葉に
壁をつたって、風が通り抜ける
風に乗って、桜は緑の葉に生えかわった
桜の花は
空の中へ、消えたのか
夢の中に、生きたのか
屑の中へ生き死んだのか
小さな生は、大きな空の
小さな星は、大きな宙の
夢なのか、それとも。
香る花。
血潮と呼吸と共に
時には涙に変わり
傷となって
夢という行き先へ
向かう糧
夢の中、香る花。
心神深く、根を張れ、香る花
そして風に乗って
夢の香りを、舞って生け
夢の花。
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