【全文無料】バーバパパ 投擲@or MIYASHITA PARK 2023.10.17(Tue)
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※他のアーティストさんやDJの方も出演されていたのですが、本記事はバーバパパさんに絞ってライブレポを作成しています。
そこにあったのは、憧れの人を目の前にして興奮が止まらない、観客の一面の笑顔だった。
夜8時を回った頃、皆が待ちわびていた瞬間が遂にやってきた。
覆面を被り、カジュアルな服装をした青年がふらりとステージ上に現れた。
バーバパパ、本人である。
その姿を目撃した観客は待ってましたとばかりに歓声をあげ、期待と興奮の混ざった視線を一斉に彼に向けていた。
最初はスローテンポな楽曲からスタート。「田舎でよく聞く鳥の鳴き声をEDMにしました」「思い出してEDMにしました」でフロアにバーバパパの色を徐々に浸透させていく。
"君たち、もちろんこれも聴きたいよね?"と言わんばかりに、10/13に出したばかりの新曲「ハスロ」もセットリストに組み込んだ。そのバーバパパからの問いかけに応えるように、フロアからは歓喜の叫び声が溢れる。
中盤から終盤にかけては「レインボーロードDSを流しそうめんなどのEDMにしました」といったアップテンポな曲をセレクトし、観客を躍らせフロアの熱気をどんどん上げていく。
さて、ここで質問です。皆さんは"Say Yes"といえばどの曲を思い出すでしょうか?チャゲアスの曲?いやいや、このイベントに来ているならこの曲でしょう!ということで、バーバパパはおもむろにマイクを取り上げこう言い放った。
"ここで、今日の一言があります。少数派は~?"
来た!!と気持ちが昂った観客の息を呑む音が聞こえ、全員でこう返す。
"声がでかい!!!"
「やや左にかたよった教育番組」を観客全員で笑いながら大熱唱し、満足感に包まれたのも束の間、ここでバーバパパの代表曲「ウ”ィ”エ”」が放り込まれた。ここまで観客のボルテージを上げてくれる曲を連続で用意してくれると誰が想像できただろうか。
このフロアの状態を保ったまま、ライブは終盤へと入っていく。「インク切れ」の曲が聴こえ始めると、観客は既に汗だくのはずであるにもかかわらず再び体を縦に横に大きく揺らし、シンガロングを始める。
この曲までに、曲の合間であったり、バーバパパの一挙手一投足に対しての歓声は頻繁に起きていたが、この「インク切れ」のシンガロングが一番フロアに響き渡っていたと言っても過言ではない。
続けて、また人気曲の一つである「ジャイボール」がかかると、ここで来たか!!と喜びの声が大きく上がった。
この曲は台詞はあれど歌詞がない。しかしバーバパパのファンともなるとその台詞まで覚えていることがデフォルトだ。実際には流れていない台詞の部分も完璧に歌いきっている観客が少なくなかった。
今回バーバパパが出演するということで、初めてクラブに来たであろう声もちらほら聞こえたが、その感想を語る声は弾んでいた。フロアを見渡してみても、クラブ/ライブ慣れをしていなさそうな人が一定数いたが、ライブ中は皆が体を動かし、文字通り全身で音楽を味わっていた。
かつ今回のライブで一番良かったことは、観客が終始笑顔だったことだ。
観客にとっては、ずっと生で見たかった人が目と鼻の先にいる。自分の好きな音楽を、良い音響で聴くことができる。好きな音楽が一致している者同士が同じ空間にて、皆でこの喜びを共有している…。
こういった色々な要因が重なったからなのか、私も含め観客はずっと笑いに満ちていた。
興奮・喜び・楽しさをキープしたままライブが終了することが久々の体験であり、こういった体験がどれだけ幸福感を生んでくれるかを改めて感じたので、本当に今回のイベントに行けて良かった。
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