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社会人3年目の転職(後編) #転職よもやま話 w/出戻りガツオさん

前半はこちら。


転職時ハードだったこと


テーマ4つめ。

出戻りガツオさん
・やっぱりお見送りの連絡とかはしんどい!「総合的な理由でお見送りになりました」と言われる会社が多くて、その理由を教えてくれよって思ってた。エージェントさんに「総合的な理由が何か知りたい」って訊くとアタフタされちゃう(恐らく色々な事情がある…)からやっぱりいいですって訊けなかったりしてモヤモヤした。
・あと、そんなに志望度高くない会社からも振られるとやっぱりイヤ。

なみ
・出戻りガツオさんと同じで、複数エージェントとやり取りしていたため日程調整が大変だった(そこがエージェントを使うメリットでもあるのは重々承知なのだが…)。
・SESとして、自社ではなくお客様の会社に出向しているため、エージェントから電話がかかってくるといちいち離席しなければいけなかったため、「こいつめっちゃ席立つじゃん」と思われてるのではないかという恐怖心があった。
・現在の会社が、退職予定日の3ヶ月前に退職の連絡をしなければならないルールなため、法律的には無視してもよい規則だが一応お世話になったためそのルールに従ったところ、プロジェクトの契約やらなんやらで逆に話がこじれて退職日をずらされそうになっており、労働基準監督署一歩手前まで来ているので、そこのストレスが結構重い。
 ⇒これについてはエージェントに相談すると諸々助言をくれた!
・新卒の時に一社しか受けていなかったため、面接慣れしておらず面接自体が怖かった。面接=自分を上から見下ろされてる感覚が拭えなかった。
 克服の仕方としては以下。
 ⇒面接をとにかく重ねた。
 ⇒先輩に「面接はお互いがお互いを見極める場所であり、候補者も会社を選ぶ立場にある」といったことを言われて、それに救われた。
 ⇒以下のツイートを見て自分を奮い立たせた。

ハッシュタグ「#転職よもやま話」に寄せられたコメント
私も新卒で入った会社を辞めるときにかなり脅された。
・労働基準法って知ってます?って言いたいですね。

自分が仕事をする過程で出した成果や強み・将来の展望について、面接でうまく答えられないと嘆く転職者に対して思うこと

出戻りガツオさん
・自分が仕事をする中でどういうことを考えて、どういう成果を出したか、またその過程をどうしても採用する側は聞きたくなると思うし、個人的にそういった点(思考・成果・過程)が仕事をする上で大切なんじゃないかと思っていて、そこの要素分解を常日頃からやっていかないと転職時に困ると思う。
・そして、将来自分がどうなりたいかも私個人としてはすごく大切にしている。人事労務担当になった時も、HRとしてどういった部分に強いHRになりたいかなどを考えていたし、今はIT、それこそ業務改善とかマクロとかPythonとか色々好きになって、"景色を変えたい"っていう将来の夢を持ったので、数年後自分がどうなりたいかっていったところは明確にしないと面接する側も困るし、「この人うちの会社に合うのかな?」と思われるポイントだと思うので、将来自分がどうなりたいかは普段から意識した方がいいんじゃないかなと思う。

なみ
自分が仕事をする上で成し遂げてきた成果については、今回の転職を経て、確実に言えることがある。それは、自分が仕事で行ったことを、毎日レベルで逐一メモをしておくということ。かなりの人がその日の業務に精いっぱいで、自分の成果をまとめていないけれど、転職前にはこれをやっておいた方が必ず役に立つ。
・将来どうなりたいか論については個人的に思うところがある。将来どうなりたいかなんてまだ正直わからないことが多い。もしかしたら明日違うこと思ってるかもしれないし、1ヶ月後違うこと思ってるかもしれない。
 そして私が導き出した持論だが、転職活動をする時は、自分の人生を全体(=軸)として将来を考えるのではなく、特定の業界を全体(=軸)と捉えて、"IT業界で将来どうなりたいか"ということを考えるということ(以下図参照)。
 そうすれば道は一つに絞れるので、将来なんてわからないよ~と思っている新卒の子でも、あなたが今受けている業界、例えば音楽業界であれば音楽業界でどうなりたいか、教育業界であれば教育業界でどうなりたいかという業界単位で考えれば、すんなり答えは出るんじゃないかなと今回の転職で思った。

こんな感じの考え方。

出戻りガツオさん
成果を逐一メモすることにかんしては本当に大事。
かつ、"なぜそれをしたか"という点も大事になると思っている。例えば、なぜ今回のような仕事スキルアップ夜会に参加したのかとか、なぜLTをしようと思ったのかとか、などなど。

エージェントに訊いた中で、個人的に知ってよかったこと

テーマ5つめ。
内容を細かく分けるとこんな感じ。

このテーマは基本的になみが喋り、出戻りガツオさんからコメントがあればいただくという形式。

エージェントに訊いた中で個人的に知ってよかったこと:年収の決まり方

なみ
※SESとかSIerとかITコンサルみたいな、プロジェクト単位で動いているような業界とか職種に限った話になるかもしれないことが前提。
1:面接時のやり取りや印象。ここで大体が決まる。
2:今現在その会社内で動いているプロジェクトに、この候補者だったら単価いくらで入れられるかという点を考慮した上で全体の年収が決まる。

出戻りガツオさん
SES、SIerでない会社の場合は雑なところが多くて、基本的に転職後も同じ職種であれば前職の年収×120%とか、そういう少し上乗せするというケースが多かった。
SESや営業だと利益を稼ぐ人材なので、この候補者だったらいくら稼げるかなと投資して年収を決めるようなイメージになるが、基本的には現行年収にどれだけ乗せて承諾してもらえるかという形で変わるという印象。

エージェントに訊いた中で個人的に知ってよかったこと:エージェント裏事情①

なみ
個人的に気になっていた以下の質問をした。
「面接辞退の連絡をこちらがした際に、よくエージェントが『せっかく書類通ったので受けるだけ受けてみたらいかがですか』といった提案をするが、それはなぜか」
エージェントの回答は以下。

ポジティブとネガティブな回答がある。
ポジティブから言うと、面接の練習として機会を活用してほしいから。
ネガティブを言うと、エージェントは一応営業なので、自分の担当する候補者が今どのフェーズにいるかっていうのをすごく気にしている。
例えば、候補者Aは書類通過してこれから一時面接ですという状況だと、もしAが辞退希望でも一時面接に進めさせて、上司に『私の候補者はちゃんと面接進んでおります』みたいなことを言いたいから。
このネガティブな理由が大半。

正直なエージェントさんありがとう

エージェントに訊いた中で個人的に知ってよかったこと:エージェント裏事情②

なみ
LinkedInを使用していると頻繁に来る「転職の意思がなくてもお話だけ聞かせてください」メッセージ。どうしてこちらに転職意思がないとはっきりプロフィールにも明示してあるにもかかわらず、声をかけてくるのか。
エージェントの回答は以下。

パターンが2つある。
あまり名前を聞かない小規模エージェントの場合だと、
①自社の名前を売りたいから。
②とりあえず色々な人とのネットワークを作っておいて、その人の現在のポジションや年収を先にサーチしておいて、 自分の持つ求人に合いそうなものがあると、こんな求人ありますよどうですかとすぐメッセージを送るため。
逆に大規模エージェントの場合は、そもそもそういったことはしない。
なぜなら求職者が自らその企業にリーチしてくるから。
こちらからコンタクトを取りに行く必要がない。

本当めっちゃ連絡来るよね

エージェントに訊いた中で個人的に知ってよかったこと:面接対策

なみ
企業によって面接の運び方の好みが分かれるらしい。
例えば同じコンサル会社でも、聞かれたことに「はい」か「いいえ」のみで答えることがすごく好まれる会社もあれば、はい、いいえで答えた後に追加で自分のアピールポイントをそのまま話しても問題ないという会社もあるというのを聞いた。
新卒で就活してた頃は、どのサイト見ても「とにかく隙あらば自分をアピールしろ」といったことが書かれていて、今回転職して初めて、それを好まない会社もあるということを知り衝撃を受けた。

エージェントに訊いた中で個人的に知ってよかったこと:応募のタイミング

なみ
会社は時期/方針によってどんな候補者を採用するかがかなり変わる。例えばとあるITコンサル企業Aが、2022年は下流の経験しかないような候補者を採用することはなかったが、方針が変わり2023年はそういう人でも積極的に雇おう!と変化することは普通にある。
なので、応募するタイミングによって結果が採用されるだけであり、もし書類通過しなくても、タイミング悪かったのかなー仕方ない仕方ない、来年や去年だったら受け入れてもらえてたかなーといった気持ちでいればよい。
この話を聞いてから、採用お見送りされても、自分って必要とされてないんだ…といったリアクションを取る必要がないことを知った。

出戻りガツオさん
採用見送りになることを自分のせいにしてるとキリがないし、本当にその通り。
元採用人事視点で言うと、予算が潤沢にある時であれば、少し条件厳しいかなっていう候補者でも通せることもあるし、逆に採用が残り一枠で、既に最終面接まで行っているかつどうしても取りたいと思う候補者がいる場合、一次先行のフェーズにいるような方は公平な目で見ることがどうしても難しい(=最終選考にいる方と比較してしまう)っていう部分がある。
採用基準は、できれば若手で活力があってガンガン動いてほしいなとか、部署のバランスとして20代が弱くて若手の面倒が見られてないのでマネージャー枠欲しいとか、そういう事情ってやっぱりどうしてもあるので、そういった事情も含めて採用の優先度が流動的に変わっていると考えると、面接/書類選考通過できないことについて自分にすべての原因を求めるのは少し無理があると感じる。

グラレコ投稿&アフタートーク

なみ
やっぱり今回転職を体験して、転職って孤独な戦いだなと思ったので、色々な人の話を聞けるのは本当に面白い体験だなと思いました。

出戻りガツオさん
共感します。僕もツイッターで相談に乗ってくださる人がいて、他の方と話すって凄く大事だなと思いました。
正直言うと、現職の退職が僕自身めちゃめちゃモヤモヤしていたのですが、SNSの繋がりでもそれについて意見をもらうことって凄く力になるので、カジュアル面談とかネットのつながりでも話してみることができるようになったのは凄く良い時代になったなと思います。
ツイッター採用をやっている会社さんに話を聞きに行ったりとかするのでも前向きに色々お話聞けますし。とにかく手段を限定せずに人と話したり、自らどんどん前に進むというのは良いと思っています。

くろまめきな子さんによるグラレコ✨

最後に

今回、共にスピーカーとして登壇くださった出戻りガツオさん、毎月素敵なイラストで夜会のグラレコを描いてくださるくろまめきな子さん、ありがとうございました!
私自身初めて自分が主催して、自分がリードして話すという経験をしたため、話があちらこちらに飛んで行ったりオチのない話をしてしまって反省点が多々ありますが、その中でもフォローしてくださったガツオさんと、話題がごちゃごちゃしたのにもかかわらず綺麗にまとめてくださったきな子さんには本当に頭が上がりません…!
本当にありがとうございました!


前半はこちら。


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