驚くべき日本人の平均給与の推移

こんばんは、3月はオンラインセミナーの嵐でコンテンツ準備により連日寝不足の自由なキャリア研究家namiです。

体張ってオンラインセミナーもやっておりますので、興味のある方はぜひご参加くださいませ(なぜか体育会系アピール)!


本日は、ちょっとシビアなお話を(いつも真面目ですが)。


日本人の給与って、この30年間で変わってないって、気付いてました?!


国税庁のHPに行って調べればすぐにわかるので、見てみてくださいませ。

平成元年の1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与が、410万円。

平成30年の1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与が、440万円。


え??まじかよ?って思いませんか?

ほぼ横ばいですよ。


一方で、シンガポールやタイなどの東南アジアでは、国も人材もどんどん成長し、給与も物価もどんどん高騰していて、このままだと日本追い付かれて抜かれちゃうかもしれません。


ちなみに、東南アジアで働く日本人の給与相場って知ってます?

平均統計は今回は入手していないものの(多分正確に把握できていない)、就労ビザを取得するための最低給与は国ごとに基準はあるので、参考になるかと。

シンガポールはね、EPビザと呼ばれる就労ビザ関して、今年の5月から最低給与基準をS$3900に引きげると発表しました。

日本円に換算すると、直近のレートで約30万円ですね(1S$=77円ベース)。このビザは、新卒でも政府が許可すれば下りるので、日本人で新卒でシンガポールで就職できるのであれば、この給与は最低いただけるということです。(もちろん、対価としての成果を出せることが前提です。)

日本の初任給って、厚生労働省の最新の発表だと、大卒で約20万円です。 


そして、タイも見てみましょう。タイは、現在就労ビザ取得のための最低給与基準は5万バーツです。日本円に換算すると、直近のレートで約17万円(1バーツ=3.4円ベース)。日本の大卒の初任給の平均額とそんなに変わらないですよね。。。会社や雇用形態、地方によっては、タイの日本人最低給与基準より低いかもしれません。(実際、低い実態も私は知っている。)


うーん、、、日本って、本当に豊かな国なのかな?

一人当たりの給与が30年間で全然伸びていないのに、アジアのビジネスリーダーって言えるのかな?


しかも!!某大手自動車メーカーが、生産拠点をタイから日本に戻すってニュースも最近出ていましたよね。タイの人件費が高くて、生産拠点を海外に置くメリットがないんですって。


海外就職支援をしていますと、「現地採用って給与低いんでしょ?」というご質問をよくいただくのですが、日本の平均給与が30年変わっていないこと、終身雇用制度はとっくに崩壊し、リストラが始まり、年金問題も含めて国も会社も保障してくれない現状を考えると、「日本でずっと働く=安定」 「海外現地採用=不安定」って構図はあり得ないのがお分かりいただけるかと思います。

今後日本人の格差はどんどん広がっていきます。

今、何を考え、何を準備し、どんなアクションを起こすのか。


海外就職だけを勧めているわけではないのです。日本をベースにずっとキャリア形成していく道だってもちろんあります。ただ、海外で働くことに興味があるなら、選択肢として持っておくメリットは十分あります。

自分のキャリアは自分でデザインしていく、自分のキャリアの舵取りは自分でする、そのことが当たり前になる時代はもう来ています。


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