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6年ぶりのディズニーランドで感じたこと

夏休み、6年ぶりに、今年高校生になった娘の誕生日ディズニー旅行へ。
前日に近くのホテルに泊まり、翌日の8時から20時までディズニーランドで娘と過ごして感じたこと、改めて考えたことがいくつかありました。

1)時間の使い方について考える
ランドでは、アプリでアトラクションの待ち時間をチェックし、何にどの順番で乗るか計画をたてることがとても大切。今回は、だいたい18時半くらいまでにアトラクションに乗り終えるように組み立てました。

各アトラクションの混む時間帯、優先チケットを使えるかどうかなども考慮した上で、持ち時間をどんな風に使うかの計画を立てます。そして、途中で予想外のこと(暑さでバテバテになる、アトラクションが予想以上に混んでいる、逆に予想より空いているなど)が起きたときには、柔軟にその計画を変更することも。これは時間の使い方のいい練習になるなぁ、と思いました。

娘はこの6年間に友だちと何度か行っており、今回は半年ぶり。最新のアトラクションも含め、全体の位置関係もほぼ頭に入っている「ディズニーランドの先輩」なので、何にどの順番で乗るかは全面的に頼りました。結果、12つのアトラクションに行くことができました。

2)お金の使い方について考える
今回、ディズニーホテルに宿泊すると購入できる、「アーリーエントリーチケット」を買いました。これがあると少し早くディズニーランドに入場できます。
娘の誕生日ということ、夏休みはこれが唯一の旅行ということ、そしてな暑さの中開園前に並ぶのは体力がもたない気がする…と思ったので、楽と時間をお金で買いました

また、ディズニーランドには、アトラクション利用券などの優先チケットだけでなく、スイートルームに泊まり、さらにお金を払った人だけが利用できる「東京ディズニーリゾート・プライベートVIPツアー」という特別な乗り方があるそうです。
わたしたちがアトラクション利用券を使って短縮ルートに並んでいたら、目の前をそのルートを使った家族連れが通っていきました。まったく待たないスペシャルルートです。
わあ、いろいろな世界があるんだなあ! と新しいことを知って楽しかったです。

娘:
「すごいね、このツアーを使っている人は、美女と野獣とかも含めてどのアトラクションもすぐに乗れるんだね!」

これをきっかけに、アトラクションに並びながら「男性がどこまで頑張ってお金を出してくれたらうれしいか、逆に引くか?」という話を娘としました。

娘:
「将来大学生くらいのときに、たとえば誕生日のときとかに頑張ってディズニーランドホテルに泊まらせてくれたらうれしいけど、それ以上のことをされたら引く。(それ以上だと)なんだか、力関係が均等じゃなくなっちゃう気がする」

普段はあまり聞く機会のない、娘の価値観を知れました。

3)一緒に過ごしたい人について考える
1)に書いた時間の使い方を決めることも含め、思っている以上にディズニーランドは共同作業。より楽しむためにはいろいろ話し合ったり、協力しあったりする必要があります。

娘:
「休憩したいタイミングや乗りたい乗り物が何かとか、一緒に行く人がどういう人かで、どれくらい楽しめるかが変わってくるよね」

たしかに、ディズニーランドもそうですが、たとえば過酷な山登りに誰と行くか、などはいろいろなことが試される気がします。
だんだん疲れてきたときにどうふるまうか、どれくらい相手を思いやれるか…など。ディズニーランドのように体力がつらくなってくる場所に行くと、案外わかることが多いかもしれないと思いました。元気なときだけやさしくするのは、ある意味誰でもできるから。

娘:
「だいたい16時くらいになってみんな疲れてくるから、雰囲気が悪くなってるカップル、家族もいるよね。友だち同士でも何も話さなくなってたり。なんで来たんだろう? と思う」

わたし:
「たしかに~。ディズニーランドのこの待ち時間をどう過ごすかで、関係性がわかるかも」

娘:
「ずっと話しているのも疲れているときはつらいから、黙っていても気まずくならない相手がいいよね」

わたし:
「そう考えると、つきあい始めでディズニーランドに行くのって、けっこう勇気が必要かもしれないね」

4)仕事の大変さについて考える
わたしは、ディズニーランドに行くたびに、キャストの方たちのプロのお仕事に感動するのですが、今回もそうでした。
特にアトラクションキャストの方たちは、毎回毎回「ではいってらっしゃい!」とまるで今回が初めてのように手を振ってくれるのです。これって実はとてもすごいこと。
プロの仕事を前に、襟を正すような気持ちになります。わたしも自分の仕事をしっかりやろう、と思います。

「大学生になったら、ディズニーランドでバイトしたい」などと無邪気に言っていた娘は、実際にこの仕事を自分がするとしたら…と想像してみていました。

娘:
「ずっと、同じセリフを言い続けなきゃいけない、こんなに暑い中で何時間も外にいるのに、毎回こんなに元気よく感じのいい対応をしないといけない…大変だね」

と、「誰かが楽しんでいる場所では、必ず裏で支えてくれている人たちがいること」を感じたようです。


10歳から16歳になった娘とのディズニーランド旅行は、思っていた以上に多くのことを気づかせてくれたり考えたりさせてくれました。

大切な人との楽しい共有体験を増やすことの大切さ、さらには「老いては子に従え(ディズニーランドにおいてはもう完全にこれです)」も実感できた今回の旅でした。