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リカレント教育として、経営者がビジネスブレイクスルー大学に通って感じたリアル(2/2)

前回、前編①を書きましたが後半②では具体的なリアルをお伝えしていこうと思います。

経営しながらビジネスブレイクスルー大学(オンライン大学)に通うリアルをお伝えする前提条件

前置きが長くなってしまいましたが、リアルを書いていこうと思います。
比較して頂けるように私がどのような働き方や生き方をしてるかの大前提をお伝えします。3年経っているので若干の変動はありますが基本このスタイルです。

■年齢
 33歳(入学時30歳)

■仕事内容
 プレイング × 経営(スタートアップや創業フェーズなので)

■労働時間(概算)
 50〜60時間 / 週 200〜240時間 / 月

※ココからのリアルはあくまで私が感じたリアルであり、他のBBT生が感じたリアルとは違う部分もあると思います。一つの意見としてご覧ください。

リアル①:学習コストと実際の1週間のスケジューリング

そんな形でビジネスブレイクスルー大学に入学してから既に3年経ちましたが、実際の私のスケジュールはこんな感じです。

ある1週間のスケジュールになりますが、黄色のスケジュールが大学の勉強に割いていた時間です。大体毎週15〜20時間くらい大学の授業に取っていると思います。(この時は講義4つくらいかな)

私が通っているビジネスブレイクスルー大学はリカレント教育として謳っている為、社会人の方も多く、みなさんお仕事やご家族との時間の合間を縫って学んでいるのだと思いますが、ビジネスブレイクスルーの授業は決して楽ではないです。。
講義動画の閲覧からディスカッション、レポート提出、グループで日程を調整してからのグループワークなど講義によりますが、めちゃくちゃ大変。というのが所感です。

取得する講義の数にも寄るのでもちろん調整可能ですが、もし経営などをしながら大学に入学を検討されてる方がいるとしたら「4年で卒業するつもりなら相当な努力が必要」と覚えておいてください。
実際に入学時100名強?くらいいた同級生の中でも多くの方が辞められた気がしてます。それくらい大変だと思います。

リアル②:2つの視点から見たビジネスブレイクスルー大学での学び

私は大学に入学した3ヶ月後にスタートアップの組織管掌の役員になり、その仕事と並行してビジネスブレイクスルーの大学生をやってきました。

なので、仕事としてはスタートアップ社員、経営者、人事から見たビジネスブレイクスルー大学と、30歳社会人から見たビジネスブレイクスルー大学の両面で書いていこうと思います。

■スタートアップ社員、経営者、人事から見た場合
結論はとても有意義な学びだった。が少し物足りなさも。と思っています。

講義によっては、ある程度の企業で努めているサラリーマンや中小企業のオーナーなど、これから本気で仕事に向き合う。みたいな方の方が学びが多い内容かなと感じますが、その中でもリーンスタートアップやベンチャー研究などスタートアップ系人材が、すぐすぐ現場で活かせる学びも多いです。(プログラム系やPM系も)
人事という観点でいうとコミュニケーションや組織開発系の講義はすぐにワークショップなど試せる内容もあるので学びになりました。

そして、なによりも学長である大前教授が担当している毎週のニュースや世界情勢を基にディスカッションをする講義などは、普段自分がキャッチアップしない情報に対して半強制的に知識や目線を広げてくれるとてもいい機会だと感じました。
普段知らない領域の事を知れば知るほど、今持っている知識と掛け合わせた事業アイディアも生まれてくるでしょうし、なにより知識の幅が広がるのでどんな話しにも対応できるようになります。
どうしてもテックやIT、最新の考え方やフレームワークに思考が向いてしまう僕のようなスタートアップ人材は、こういった大学などの機会がある事で知識の幅も広がるし立ち止まって、学びの深度を出す事ができるようになると思います。

因みに僕は、大学に通い始めてからは、現場(経験) × 書籍(最新の知見) × 大学(アカデミックな知見)と、分けてインプットとアウトプットを意識してきましたが、これがいい感じに経験学習が回ったのではないかなと思ってます。

一方で少し物足りなさを感じたのは、どうしても「大学」という性質上、様々な方が入学されます。パイロット、ラーメン屋さん、学生、経営者、サラリーマンなど。いいクラスやグループになると学びは深まるのですが、どうしても経験に差があったりするのでうまくディスカッションが深まらず、学びが深まらない事もあります。
またディスカッションで言うと基本オンライン上での会話になるので、オンラインの環境に苦手意識がある方は辛いかもしれません。

■30歳の社会人として
こちらも学びはあると感じます。が大学で重要なネットワーク構築が弱く感じる。というのが私の正直な所です。

講義としては、自らに向き合う自己啓発、セルフリーダーシップ的な講義は内省をする機会としてはとても有意義で、30歳でキャリアや人生をどう考えるか、講義を通して色々な事を考えました。
また教養系の講義や地政学、経済学、もちろん英語などの講義がある為、30歳の社会人としてビジネス上理解したいと思ってるような事のインプットができたと思います。

一方で30歳で今後必要な資産の一つに人脈や交友関係がある。と仮定すると、これをこの大学で身につけるのは少し難しいと感じました。
原因はいくつかあると思いますが、本人の問題、オンラインという環境の問題、職種や背景がバラバラという問題。など。

要は同質性が弱く異質性の高い集団がオンライン学校の特徴だと思いますので、相当気の合う方でないとリアルまで繋がることは少ないですし、そもそも知り合いになる機会が少ないと思います。
その関係性をオンラインだけで作っていくにはやはり難しさがあり、なかなかリアルで繋がれる程の人脈作りはできないなぁ。というのが私の感想です。

※誤解の内容伝えておくと私のあくまで主観で、コミュニケーションが得意な方、ガンガンいける方、オンラインに強い方、などはたくさんの人脈を作られている方もおります!

リカレント教育として社会人や経営者がオンライン大学を卒業する為に重要だと思う事

私も道半ばではありますが、現時点で思っているリカレント教育として社会人と並行して大学を卒業する為に重要だと思うことに一つは、いい感じに手を抜く。です。
こと大学に関してでいうと大学は4年制です。4年は長いです。
その時々で人生のステージや家族の状況も変わります。
常に入学の時の想いでフルスロットルだとどこかでガソリンが切れます。
普通の大学生もどこかでサボったりしてると思います。
休学や講義数を減らす。など適宜手を抜きながらいいペースで進めていく事。これが一番大切なのかなーと思います。

後は少なくてもいいから仲間を見つける。同期を大切にする。
自分一人だと辛くなる時も仲間がいれば、前に進めます。
私も最近同期とまた繋がるようになり、ZOOMを繋いだまま勉強したりしています。

経営や実務などの仕事しながらオンライン大学の大学生を3年間続けて今感じる事

正直時間管理についてはきつい・・と思うことも少なくないです。ただでさえ時間がないのでそれにアドオンされると、もう辞めたくなる事も休学したくなる事も何度もあります。

ですが、結論は逆に大学に支えらている事もあると思っています。
普段自分のビジネスばかりをやっているとどうしても視座や視野が狭くなってきてしまいますが、「大学」という一つの居場所、コミュニティがある事により、普段の生活上の延長にはない環境を手に入れる事ができます。
それにより、ふと立ち止まって別の視点から考えてみたり、色々なキッカケになったりする意味では大学という居場所が、別の自分を作れるいい場所だなと思っています。

またビジネスブレイクスルーに限って言えば、ビジネスに特化した学校なので、現場で起きている事や課題(逆も仕切り)をリアルタイムに講義上でお題目にすることができる。というのはとてもよく、インプットとアウトプットがシームレスに繋がる感覚はとてもいいなと感じています。

これからが大変になってくるところだと思っていますが、これからは大学内のコミュニティを大切にしつつ卒業時にまたこのnoteが書けるように頑張りたいと思います!

※オンライン大学・ビジネスブレイクスルー大学についての「◯◯なリアル」が知りたい。というのがあれば連絡頂ければ追記します!

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