Ambika

2003年より、だいたい南インドにいます。英和の翻訳や編集などに加え、何かと歌ったり踊…

Ambika

2003年より、だいたい南インドにいます。英和の翻訳や編集などに加え、何かと歌ったり踊ったりの時期を経て、ここ数年は経典やサンスクリットの学習が中心になってきていました。やることは、また変わりそうです。

最近の記事

しばらく投稿しなかったのは

 しばらく投稿しなかったのは、他のことをしていたからで、実は詩を書いていた。書く、という実感よりも、単語をつなぎ、長い音と短い音の印をつけ、区切りをつけ、区切りの数をかぞえていた、という実感のほうがはるかにまさる。今の自分のレベルでは、このあたりで精一杯である。  うまく説明できなくて、過程が謎めいているのは、日本語ではなくて、サンスクリットの詩だからである。半分逃げてる、言い訳だけど。とにかく規則がやたらとあり、その中で、意味と文法の筋を通していくのだけど、情緒的な表現、

    • コロナはあんたの国に

       日本の一万円札ならどこの銀行でだって両替してもらえるもの、と思っていたが、そうでなかった時期を経験し(インド紙幣交換のとき)、今は、インドと日本の間ならヴィザさえとれば行き来できるものと思っていたのに、そうでない時期(日本を含んだ何か国かのパスポート所持者を対象に、空港でのヴィザ発給休止と通常ヴィザの取り消し)を経験しつつある。自分は今インドにいるので、とりあえずは困らないけど、何かあっても、じゃ日本に戻って、って簡単にフライトチケットを取れない。何もありませんように。

      • 晴れの日にジダンを見て

         雨期が終わりに近づいたかと思える、晴れ間の多い日々になった。雨がないのは洗濯物を干すにはいいけど、今度は水不足になってみたり、収穫に影響したりするので、適度に気にし、適度に喜んでいる。  久保建英君がらみで、レアルの記事を見ることが多くなり、すると自然にジダンの写真やコメントにも目が行くようになった。名前は知っていたけど、ただ知っていた、というくらいで。しかし、よくみれば、なんとまあ、いい男ではないですか。コメントもなんか、渋い。薄曇りの雰囲気で。晴れ、って感じではないが

        • なんで仏教はインドから姿を消したか

           仏教についてまだ調べていて、日本のあちこちに送ったメールの問い合わせが効を奏さないので、インド側の資料を読むことにした。  Chandrasekharendra Sawaswati のVedas という本である。基本はヴェーダについての本だが、仏教について触れた箇所がある。仏教はなぜインドから姿を消したか、という疑問から話が進む。ほうらね、私だけじゃなかった。ほんと、不思議に跡形ない。  その理由は大きく二つあるのだが、一つ目は、そもそもインドでは、ブッダを尊敬してはい

        しばらく投稿しなかったのは

          仏教について調べているけど

           インドから日本に伝わったという仏教について、もう少し明確なアイデアを得たいと思って、本を読んでみたり、メールで問い合わせたりしてるのだけど、どうにもこうにも、沼地を歩いているような、というかすでに泥にはまって歩けてないだろう、というような、行き詰まり感にとらわれている。  日本はずっと仏教国だと思っていて、今いるインドは仏教の発祥国なので、当初はなんかもっとつながりを感じるかと想像していたのに、つながりもどうやら薄いし、南インドに仏教の影は――少なくとも自分の周囲や、行っ

          仏教について調べているけど

          キム・カーダシアンのkimonoの件、日本の文化を踏みにじりすぎ、と思っていたので、名称変更のニュースにほっとしました。で、せっかくなので、これを機にみなさん、浴衣や木綿の着物を着てみたらいかが? 私は毎日サリー。サリーも着物も、ゆるい体型にやさしいのがいいところ。

          キム・カーダシアンのkimonoの件、日本の文化を踏みにじりすぎ、と思っていたので、名称変更のニュースにほっとしました。で、せっかくなので、これを機にみなさん、浴衣や木綿の着物を着てみたらいかが? 私は毎日サリー。サリーも着物も、ゆるい体型にやさしいのがいいところ。

          G20, 夕食会のメニューすばらしい! 配偶者プログラムは気が利いてる、文化プログラムは微妙、お土産のサミットバッグは色が?。インターネットでチラ見だけで、ホスピについての感想ですが。みなさんお疲れ様でした。

          G20, 夕食会のメニューすばらしい! 配偶者プログラムは気が利いてる、文化プログラムは微妙、お土産のサミットバッグは色が?。インターネットでチラ見だけで、ホスピについての感想ですが。みなさんお疲れ様でした。

          G20の文化行事ですけど、最後の中丸さんが微妙ですな。三番叟のしめがオペラアリアっていうのが、日本人じゃない人たちにはピンとこないと思う(私たちは西洋化されてて気づかないだけ)。着物の変遷や各地の芸能をショーにしてとか、そういう形もあったのでは。特に今なら着物だったかも!

          G20の文化行事ですけど、最後の中丸さんが微妙ですな。三番叟のしめがオペラアリアっていうのが、日本人じゃない人たちにはピンとこないと思う(私たちは西洋化されてて気づかないだけ)。着物の変遷や各地の芸能をショーにしてとか、そういう形もあったのでは。特に今なら着物だったかも!

          ふつうに断食

           先週の土曜はアーユルヴェーダの下剤をかけたのだったが、今週の土曜、つまり今日はふつうに断食。飲み物はよくって、朝から夕方のお茶の時間までってことにしてる。早朝にミルクティー、朝に重湯一杯、ヨーグルトに黒蜜を足して、水で薄めたのを一杯飲んだ。  下剤のときのように、ベッドに転がってるほどではなく、鏡拭きとか、爪切りとか、軽い作業はやってたが、だんだん頭も働かなくなって、やることが限られてきた。ただぼんやりと時間を過ごすって、逆にスキルが必要だと感じている今この瞬間。  ふ

          ふつうに断食

          通訳なしで仏大統領夫妻と、っていう話に、仏大統領夫妻以上に幸せそうな日本のみなさんが、ラブリー。

          通訳なしで仏大統領夫妻と、っていう話に、仏大統領夫妻以上に幸せそうな日本のみなさんが、ラブリー。

          雨のまんなかで

           南インドの雨期は続いている。それでも降り続いて止まらなかった去年のようにではなく、晴れるときが必ずあり、降りそうなときには予兆(風が吹いて空が暗くなる)があるので、つらかったり、寂しかったりということはない。  この雨期こそ、マンゴーが旬なので、ごはんのカリーがとても辛かったときなどに、消炎剤のように食べる。両手で抱えるぐらいの大きさで、10ルピーと少しで、30円前後だから、これはもう、食べないと損である。  パパイヤも好きなのだが、大きくてなかなか一人では食べきれない

          雨のまんなかで

          建英くん(君づけね)、応援してるよ、おばさん。

          建英くん(君づけね)、応援してるよ、おばさん。

          あまり話題にのぼらない人たち

           日本では、インドといえばこの人! みたいにあげられる人たちが、現地(南インド)ではほとんど話題にのぼらないので、よく不思議に思う。それはブッダ、ガンジー、アマルティア・センの三人。  仏教って本当に見かけない。10何年いて、とにかく今の今までローカルな仏教徒にあったことがない。北に行けばいるのか? デリー、ムンバイ、グジャラート、自分が行った先を思い出してみるが、お寺とかお坊さんとか、とにかく出会ってない。世界三大宗教の一つに数えられているのに、ほぼ発祥国(あるいはネパー

          あまり話題にのぼらない人たち

          アーユルヴェーダの下剤

          昨日は「国際ヨガの日」のヨガセッションをさぼり、今日はほぼ一日かけて下剤をかけた。アーユルヴェーダのトリートメントで、ハーブの薬を飲み、小腸を洗浄する。今でいうデトックス? 段取りとしては、粉末の薬を溶かして飲み、あとは白湯を飲み、ベッドに横になり、もよおすと、トイレに走っていく、という繰り返しの、地味なイベントではある。  だいたい早朝にはじめてお昼ごろには一段落するけど、今日は9時頃から始めたので、午後4時頃まで引きずってしまった。  それまでは白湯だけで、何も食べない

          アーユルヴェーダの下剤

          お昼を食べながら、老いについて

           何人かでお昼を食べていたときに、年をとることの悲しみについて、話が向かっていった。究極は死への恐れでしょうね、と年長の女性。そこに至る前に、これができる、この地位にいた、っていう能力やポジションで自分を支えていたのに、そういうのがなくなり、実際に視力も、聴力も、そういうのも衰えていって、拠るべきものを失う絶望感みたいなもの。若い人たちにはわからないよ。それでも、私たちだって、じきにわかると思うよ、と私。  そうだよね、これができるのが私、ここで頼られているのが私、と思って

          お昼を食べながら、老いについて

          ゆりやんレトリィバァat “America's Got Talent”--あそこまで意味不明な、素人芸的な、アメリカ女性が到底目指しそうもない、そんなパフォーマンスを徹底してオリジナルな芸にして、アメリカのTVショウで堂々と披露した、っていうの、すごい。降参。あこがれちゃう。

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