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なんで仏教はインドから姿を消したか

 仏教についてまだ調べていて、日本のあちこちに送ったメールの問い合わせが効を奏さないので、インド側の資料を読むことにした。

 Chandrasekharendra Sawaswati のVedas という本である。基本はヴェーダについての本だが、仏教について触れた箇所がある。仏教はなぜインドから姿を消したか、という疑問から話が進む。ほうらね、私だけじゃなかった。ほんと、不思議に跡形ない。

 その理由は大きく二つあるのだが、一つ目は、そもそもインドでは、ブッダを尊敬してはいても、その教えを日々の生活で実践することはなかった点。これが著者の見解である。似たような事例として、ガンジーがあげられている。ガンジーも人びとから尊敬は受けたものの、彼の教え(夫を亡くした妻の再婚、ハリジャンとの肉体的な接触など)を実生活で実行することはなかった、という。

 そこに理論的な攻撃も加わり、もともと、日常に教えを取りいれていたわけではなかったため、インドはあっさりと仏教を手放してしまった、との由。

 ただ、ちょっとわかんないのは、その理論的な攻撃の中身が、仏教の無神論的なところと、儀礼を否定したところに対して、というくだり。

 だって、日本では、どっちも(神仏っていうし、供養とかあるし)ありませんでしたでしょうか。中央アジアとか、中国で何かあったのか? まあ私個人はどちらでも、別にいいんだが、ただね、腑に落としたいんすよ。

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