制作過程9:機かけ
羊からマフラーになるまでの制作過程 もくじ
1:羊の毛刈り 2:羊毛洗い
3:染め 4:紡ぎの準備
5:糸紡ぎ 6:かせ上げと撚り止め
7:管巻き 8:整経
第9回の今回は「機かけ」です。
前回で、経糸ができました。それはちょっと置いておいて。
本数は経糸と同じの長さ1mちょっとの別糸(レース糸)を用意しました。同じ整経台を使って、もちろん綾を大切に。
それを織り機の後ろ側にセットして1本ずつ、綜絖(そうこう)に通します。(実はこの写真はレース糸ではないのですが!この写真しか見当たらず...)
この縦にたくさんある糸たちが「綜絖」、踏み木と連動している部分です。まんなかの部分に通します。
綜絖に通った糸たち。
綜絖に全部通した糸を、今度は端から順番に筬(おさ)に通します。
写真左側へと、糸を引っ張り出します。
この金属の櫛のようなものが「筬」です。経糸の間隔を揃えるためと、ここを手前に「とんとん」として、緯糸をまっすぐに引き寄せて織っていきます。
筬に通った糸を、真正面から。ひとつの隙間に1本の糸。2本ずつ通すこともあります。
綜絖と筬は、真横からみるとこうなっています(これは赤いショールを織っていたとき)。左側の白い糸が縦にたくさんあるのが綜絖。まんなかより少し右の、上下を木(框(かまち))で挟まれているところが筬です。左側から糸を通してきました。
「経糸を張る」に続きます。
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