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『ミトンとふびん』吉本ばなな

『ミトンとふびん』吉本ばなな

4月の全体研修が終わり、
5月からは各配属先の部署で研修が始まった。

関東での暮らしもだいぶ慣れてきて〜と言いたいところだが、全然慣れない。

乗った電車は思うところには行かないし、満員電車ではこれでもかと言うくらい押し込まれ、行き交う人はちっとも避けてはくれない。

見も知らぬ人と0距離になって電車に揺られたり、急ぐサラリーマンと肩がぶつかったりする度に毎回心が疲弊していく。

駅の改札口で少

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同期のZINE

同期のZINE

超ーーー久しぶりに自分の読みたいものが読めた。

4月1日に入社してからというものの、最近はずっと自分の意思で読みたいものを読めていなかった。

研修で毎朝提出するワークのために通勤電車の中で日経新聞を読み漁って、帰宅後や週末も先輩から教えてもらった業務に関する書籍を読む日々。

決して嫌々やってるわけじゃなくて、自分の知識量が圧倒的に足りていない自認があるから前向きに取り組んでいるし、わからない

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『下北沢について』吉本ばなな

『下北沢について』吉本ばなな

四月から、関東で住む家が決まった。

会社の最寄り駅まで30分で行けて、
まるで私の地元かのようなローカル感があって、
駅から家までの道のりに一通り揃った商店街があって、
日当たりが良くてコンロが三口もあって、
内見してすぐに気に入って契約した。

契約時に担当のお姉さんとは別に、
宅建を持っているという人が登場して
なんだか難しい説明をたくさんしてくれたけれど
全然わからなかった。

「これって

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『風の歌を聴け』村上春樹

『風の歌を聴け』村上春樹

明けましておめでとうございます。

2024年一冊目の読了本は、村上春樹さんのデビュー作、『風の歌を聴け』。

ずっと読みたいと思っていた本で、
昨年末に足を運んだ古本市でゲットした一冊。

古本市には思ったよりもたくさんの人がいて、
真剣に本棚を覗き込む背中を見て、紙の本を読む人がこんなにもいるんだ、と勝手に嬉しくなった。

点々と広げられた本棚を行ったり来たりしながら選んだ本たち。

旅先で立

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