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バイオバンディング・思春期

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バイオバンディング・思春期について生理学的、解剖学的に記事にしています。
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#青少年

スプリントにおける鉛直方向の力発揮とは(ストライド長の増大は鉛直と水平の両方向の地面反力(Ground reaction force:GRF)を増大させることによって達成される可能性が示されている)

スプリントにおける鉛直方向の力発揮とは(ストライド長の増大は鉛直と水平の両方向の地面反力(Ground reaction force:GRF)を増大させることによって達成される可能性が示されている)

筋パワーが青少年におけるスピード決定因子であるChelly&Denisは、青少年におけるスピードの決定因子を検証した数少ない研究を行い、「筋パワー」が加速および最大スピードの鍵を握る重要な決定因子であり、さらに脚のスティフネスも最大スピードの向上に貢献していると報告しました。

また、Oliverらは、思春期直前期と思春期直後期の子供における最大ランニングスピードの変化は「パワー」と「水平方向への

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ジュニアスポーツにおける急性外傷(適度な練習はトレーニング適応を引き起こし、骨、筋、腱、靭帯などの組織を強くさせるが、怪我の30~60%は、オーバーユースに起因する)

ジュニアスポーツにおける急性外傷(適度な練習はトレーニング適応を引き起こし、骨、筋、腱、靭帯などの組織を強くさせるが、怪我の30~60%は、オーバーユースに起因する)

怪我の30~60%は、オーバーユースに起因
ジュニアスポーツにおける急性外傷は、捻挫、肉離れ、骨折、脱臼、打撲になりますが、その中でも捻挫は全外傷の27~48%を占め、足関節と膝関節に多発していることが報告されています。

そして、これら子供の怪我の30~60%は、オーバーユースに起因しています。

オーバーユース障害は、骨端部に繰り返しの牽引ストレスがかかることが原因になります。

骨端部の成長

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青少年アスリートを対象としたパフォーマンスと傷害予防には(バランス、筋力、プライオメトリックス、アジリティ、スピード、コーディネーションなどが含まれる)

青少年アスリートを対象としたパフォーマンスと傷害予防には(バランス、筋力、プライオメトリックス、アジリティ、スピード、コーディネーションなどが含まれる)

青少年のパフォーマンスと傷害予防
青少年を対象としたパフォーマンスと傷害予防の向上を目的とした神経筋トレーニングを考察した大多数の研究には、多くの要素(バランス、筋力、プライオメトリックス、アジリティ、スピード、コーディネーションなど)が含まれています。

したがって、それぞれの構成要素の貢献を評価することは難しくなりますが、青少年のINTプログラム(統合的神経筋トレーニング)は、6つの必須構成要

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