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サッカーパフォーマンス

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サッカーパフォーマンスについて生理学的、解剖学的に記事にしています。
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2020年5月の記事一覧

若年サッカー選手における傷害危険因子(9歳~15歳の期間に直線的に受傷率が上昇する事、特に最大成長速度(PHV)が出現する13歳前後で躊躇な上昇を示す)

若年サッカー選手における傷害危険因子(9歳~15歳の期間に直線的に受傷率が上昇する事、特に最大成長速度(PHV)が出現する13歳前後で躊躇な上昇を示す)

若年サッカー選手の傷害危険因子
近年の研究により女子サッカー選手の傷害を引き起こす様々な危険因子と傷害予防の重要性が明らかになっています。

若年男子サッカー選手において報告されている傷害は、主に下肢の傷害であり、非接触型傷害の発生がより高く、特に多いのは足関節と膝関節の捻挫になります。

具体的には、内側側副靱帯(MCL)と前距腓靭帯の傷害が最も報告件数が多くなっています。

スポーツ活動中の神

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2020/5/27 第2回Nakajima整骨院トレーナー研究会Zoom座談会ゲスト新井瑞希選手(元SVホルン) テーマ「育成世代のフィジカル・コンディショニング」ダイジェスト

【座談会の内容】
現役Jリーガーとトレーナーが現在のコロナウイルスの影響はどのようにサッカーのトレーニングやコンディショニングに影響を与えているかを話し合う座談会です。

オーストリアのSVホルンにて一緒に戦った新井瑞希選手(元SVホルン)と中島裕之(Nakajima整骨院 院長)が懐かしい話を交え話します!

前半の25分は対談形式、残り5分は参加者の皆さんも交えたオンライン懇親会で意見交換を行
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アジリティの定義とトレーニング方法(アジリティを単純に定義すれば、方向転換になり、また、敏捷性はコントロールされた減速力といえる)

アジリティの定義とトレーニング方法(アジリティを単純に定義すれば、方向転換になり、また、敏捷性はコントロールされた減速力といえる)

アジリティの定義 アジリティを単純に定義すれば、方向転換になり、また、敏捷性はコントロールされた減速力といえます。

アジリティを向上させるためには、加速力と減速力を高め、さらに方向転換の能力を向上させることが必要になります。

加速力を向上させても、減速力を向上させるための努力を怠っているトレーニングが非常に多くこれは大きな間違いとされています。

体重が重くても動きの素早いアスリ

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第1回Nakajima整骨院トレーナー研究会Zoom 座談会 ゲスト榊翔太選手(栃木SC)

第1回Nakajima整骨院トレーナー研究会Zoom 座談会 ゲスト榊翔太選手(栃木SC)

本日は栃木SC 榊翔太選手をゲストに迎え、第1回Nakajima整骨院トレーナー研究会Zoom 座談会に参加頂き、誠にありがとうございます❗

20名弱の方に参加頂き感謝しかありません。

初めての企画、初Zoom座談会主催の中、バタバタしている中で不手際もあったと思います。次回以降、修正して参ります。

本日はありがとうございました❗

今回、このような時期にゲストとして参加して頂いた榊翔太選手

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競技における加速と減速の目的(最小限の時間でできるだけ大きな力を用いて身体の推進力(質量×速度)を減少させ、完全な停止か新たな方向への運動を生じさせる(力×時間=質量×速度))

競技における加速と減速の目的(最小限の時間でできるだけ大きな力を用いて身体の推進力(質量×速度)を減少させ、完全な停止か新たな方向への運動を生じさせる(力×時間=質量×速度))

身体姿勢と関節角度
加速と減速が同じ場合、運動学的特性(身体の質量中心(Center of mass)に対する四肢の位置が加速と減速との違い)は明らかになっています。

地上移動時における減速の目的は、最小限の時間でできるだけ大きな力を用いて身体の推進力(質量×速度)を減少させ、完全な停止か新たな方向への運動を生じさせる(力×時間=質量×速度)ことになります。

画像1】スプリントの加速

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若年サッカー選手における動作スキルのレベルと傷害の関連(神経路を刺激することは、運動プログラミング、予備的な筋活動、反射的な神経筋応答の向上をもたらし、動的な関節の安定性と運動スキルが向上する)

若年サッカー選手における動作スキルのレベルと傷害の関連(神経路を刺激することは、運動プログラミング、予備的な筋活動、反射的な神経筋応答の向上をもたらし、動的な関節の安定性と運動スキルが向上する)

動作スキル 神経による筋の精密な制御は、身体動作、および細かく調整された運動スキルの実行を最適化し、さらには動的制御(筋が関節安定性に果たす役割)による関節安定性を向上させます。

神経路を刺激することは、運動プログラミング、予備的な筋活動、および反射的な神経筋応答の向上をもたらし、その結果、動的な関節の安定性と運動スキルが向上します。

思春期前に基本的運動スキルが十分に発達していない

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