結合商標の分離観察をめぐる区別説と例示説
前回も紹介しましたが、図形や文字などの複数の要素を組み合わせた結合商標の類否判断の場面で、その一部を分離して観察することが許されるのはどのような場合かについて論じた拙稿「商標登録に向けて何を検討すべきか――結合商標の分離観察の基本と応用」が、ジュリスト2023年10月号に掲載されました。
その中で、「リラ宝塚事件最高裁判決とつつみのおひなっこや事件最高裁判決の関係をどのように理解するか」という問題について、これまでは区別説が代表的な見解であったものの、近年の知財高裁判決の中