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なかどまりの人 ことばで出会う旅

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北津軽にある小さい町には日本海と田園に囲まれた美しい風景があります。この町の一番の魅力はこの美しい風景を支えるあたたかくてユニークな町民。遠い中泊町に簡単には来れないけど言葉を通…
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「村の産土神社がおらにカメラを持たせてくれたんだと思う。」 アマチュアカメラマン、農婦 外崎令子さん

「村の産土神社がおらにカメラを持たせてくれたんだと思う。」 アマチュアカメラマン、農婦 外崎令子さん

アマチュアカメラマンの外崎令子さんは手に持っているカメラで、平成元年から宮野沢の風景を残してきました。

外崎令子さんは60歳のときに12年間の景色をまとめた写真集「わたしのふるさと みやのさわ」を自主出版しました。

その後「グラフ青森」で6年間の連載を始め、子供の頃からのことや中泊町の古老たちから聞いた昔話を書いた『振り返れば懐かし』が「グラフ青森」から出版されました。

今回のインタビューで

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町の歌って踊って喋れる女王 加藤則子さん

町の歌って踊って喋れる女王 加藤則子さん

加藤則子さんは「なにもささ」保存会、中泊町陸上協議会、宮越家ボランティアガイド、地元の演歌歌手など多岐にわたって活躍されています。

そんな活動的な加藤さんは地元の人に「歌って踊って喋れる女王」というあだ名までつけられているそうです。

今回は津軽中里駅の中にある駅ナカ賑わい空間にて加藤則子さんにインタビューしました。

水のきれいな所——加藤さんは中里生まれ中里育ちですか。

宮越家の近くの尾別

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小泊でのちょっと贅沢すぎる暮らし  小泊漁協で働く伊藤竜太さん

小泊でのちょっと贅沢すぎる暮らし  小泊漁協で働く伊藤竜太さん

中泊町は内陸の中里地区と海沿いの小泊地区に分かれています。中里から車で運転すること約三十分、日本海に面した小泊地区があります。

今回のインタビューは小泊漁協で製氷業とマツカワガレイの養殖を行っている伊藤竜太さんに、小泊での暮らしについてインタビューさせていただきました。

良いですよ、小泊の海は。
――伊藤さんの生まれ育った場所について教えてください。

私の生まれ育った場所は、 青森県中泊町の

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「なんもねぇ町」にも誇れるものを 宮越寛さん

「なんもねぇ町」にも誇れるものを 宮越寛さん

中里から車で10分ほど離れた場所には小川三知のステンドグラスが残る離れ「詩夢庵」があります。

大正9年宮越家9代当主正治がイハ夫人33歳の誕生のために建立したと伝えられます。大正浪漫あふれる空間は夫妻が詩歌を詠む場所として「詩夢庵」と命名されました。

今回は12代目宮越家当主であり、宮越商店を営む宮越寛さんにインタビューさせていただきました。

こっちの人は対等なんですよ
――宮越寛さんの生い

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