パリのなっちゃん

パリの日本語教師。

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セーヌ川の1日

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      ルーブルは夜に

      • 週末考

        フランスに来てちょっと驚いたことの一つに、 「週末は何してたのー?」と月曜日の度に聞かれることがある。 もしくは、金曜日の夕方に、 「週末は何して過ごすの?」とみんなが挨拶代わりに聞くこと。 お店の店員さんだって、金曜ともなれば心持ちお顔が晴れやかで、「ありがとう」の代わりに"bon week-end!"(よい週末を!)と見送ってくれる。 ようは、みんなが週末の過ごし方をものすごく大切にしているのである。 なんだかバカみたいですが、最初はこれがプレッシャーだった。

        • フランス語には「安い」がない

          フランス語を勉強し始めて驚いたことの一つに、 フランス語には「安い」に当たる単語がない、ということがあります。 日常的にすごく使う単語なのに、なんで?と今でも疑問です。 「安い」と言いたい時、どう言うのかというと、 "cher"(値段が高い)の否定形を使って "pas cher"(高くない)と言ったり、 "bon marché"(良い買い物)と言ったりします。 きちんと理由を調べたことはないですが、 私はこれ、フランス語という言語を象徴しているような気が、な

        セーヌ川の1日

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          世界のどこにいたって結局同じことで悩んでいる

          高校を卒業して大学生になったら、自由になれるのかと思ってた。 でもなれなかった。 人の目を気にして、やりたいことも中途半端で、いつも満たされない気持ちを抱えていた。 就職して自分でお金を稼いだら、それまでのちっぽけな悩みはなくなるのかと思ってた。 でも違った。 自分の中身は変わらなかった。お金やキャリアが自信を与えてくれるわけじゃなかった。 日本を離れて、パリに来たら、 180度世界が変わるのかと思ってた。 新しい自分になれるのかと思っていた。 もちろん変わ

          世界のどこにいたって結局同じことで悩んでいる

          足し算の文化と引き算の文化

          フランスに来て、常々不満なことがある。 それまでトントンとうまくいっていたのに、最後の最後で覆る事が多すぎるということ。 「なんでそれもっと早く言ってくれないの!?」 不当に扱われた気がしてとてもストレスがたまる。 事前に、「こういう可能性もありますので、その場合はご了承くださいね」みたいな打診が一切なく、土壇場で手のひらを返されることが多い。 例えば、小さい仕事の面接に行って採用された場合も、「あなたならこんな事ができるし、うちはこんな活動もやってるからこれも一緒

          足し算の文化と引き算の文化

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          秋のエッフェル塔

          秋のエッフェル塔

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          渡る世間は鬼ばかりだと感じたら

          パリにいると、日本では考えられないようなトラブルに見舞われることもしばしば。 ビザや保険など公的手続きは、たらい回しにされて進まないのが常。アルバイトを始めてみても、経営者の気分一つで就業条件が変わったり、賃貸の契約でも、順調に話が進んでいたのに、いざ契約の段階で家賃を値上げされたり。 もっと小さいことでは、買い物の列を抜かされたり、フランス語が伝わらなくて面倒くさそうにされたり、他のお客さんには明るく対応してるのに私の時は無愛想だったり、そんなことは日常茶飯事。 そう

          渡る世間は鬼ばかりだと感じたら

          人と比べない自分になるために

          どんなにパリでノイズをなくして自由にやっているつもりでも、 やっぱり人と比べてしまうことを簡単にはやめられない。 日本の友達が近況を教えてくれても、 今の自分と比べてしまう。 心の中でこっそり嫉妬してしまう。 人のことを羨んで、嫉妬して、自分も欲しい、あの子より満たされたい、なんであの人ばっかり?ってブクブク悪い気を膨らませている自分は「千と千尋の神隠し」のカオナシみたいでとっても醜い。 そんな自分が本当に嫌で変えたい。 他人への嫉妬心って、 みんな持ってるも

          人と比べない自分になるために

          「申し訳ない」をやめてみる

          いつも頭をよぎってしまう「申し訳ない」という気持ち。 相手が自分のために何かしてくれても、「ごめんね、時間とらせて申し訳ない」と思ってしまうこの性格。 なんでだろう。 誰も得をしない、この思考。 「ありがとう!めっちゃ嬉しい!」の方が相手もよっぽど嬉しいのに。 私は「申し訳ない」と思うことによって何を守ろうとしているのだろう。 ところでよく言われている、「フランス人は謝らない」という話。 これは本当の話でした。 自分に何か非があって相手に迷惑をかけた時、事態が

          「申し訳ない」をやめてみる

          ノイズを消したら楽になった!

          ずーっと私の課題だったこと。 自分がどうしたいかではなくて、 人の顔色を見て大事なことを決めてしまうこと。 もしくは、「あの人がなんていうかな。引くんじゃないかな。 失望するんじゃないかな。あ〜やめておこう」 という感じで、 他人の目が足かせになって、せっかくの挑戦をやめてしまったり。 でも、他人の目なんて本当に当てにならない。 それどころか、自分の中で「あぁ、こんなこと言ったら、○○さんとかに軽蔑されそう・・・」みたいな想像って、自分が全部作り出していて、全

          ノイズを消したら楽になった!

          働きたくなった時が働き時!

          パリに来てから、しばらくは全く動けなかった。 体がしんどくて、毎日寝てばかりいた。 せっかくパリにいるのに何やってるんだろうとは毎日思っていたし、 こんなことで私大丈夫か?とも毎日思っていた。 根が真面目なもので、学生の頃から、人が学校に行っているのに休む、ということがどうしても苦手だった。みんなが頑張っているのに自分だけ楽してるというのが心苦しい。 いつも日本にいる友人と比べて、あの子はマンションを買ったとか、いいポストに就職したとか、公務員は安定してていいな、と

          働きたくなった時が働き時!

          強烈な人と出会ったとき自分を守る方法

          パリに来て、普通では出会えないような強烈な人と出会うことが多くなりました。 俳優兼音楽家とか、ファッション関係の人とか、音楽関係の人とか、街を歩けばアーティストに当たる状態です。 一方で、私は今、仕事もせず、ものすごく閉じているので、こういう人に会うと、おもしろいな〜と思う反面、パーっと照りだすようなエネルギーにあたってしまい、ヘトヘトに疲れてしまったりします。 昨日もファッション関係の方と、楽しくお茶をしていたはずが、 途中から身の上話になり、 ふんふん、と聞いて

          強烈な人と出会ったとき自分を守る方法