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働きたくなった時が働き時!
パリに来てから、しばらくは全く動けなかった。
体がしんどくて、毎日寝てばかりいた。
せっかくパリにいるのに何やってるんだろうとは毎日思っていたし、
こんなことで私大丈夫か?とも毎日思っていた。
根が真面目なもので、学生の頃から、人が学校に行っているのに休む、ということがどうしても苦手だった。みんなが頑張っているのに自分だけ楽してるというのが心苦しい。
いつも日本にいる友人と比べて、あの子はマンションを買ったとか、いいポストに就職したとか、公務員は安定してていいな、とか思っていた。
でも、夫は幸い何にも言わずにいつも私の味方でいてくれるし、
博士号だってとったしその後3年間必死に働いたし、ちょっとくらい休んだっていいじゃん、とも思っていた。
その後、紆余曲折あり、
バカンスが明けた頃から、「働きたい」という思いが膨らんできた。
もちろん、フランス語が全然できないし、こっちでのキャリアもないので、
働くのは簡単な事ではないけれど、
仕事を選ばなければ、日本食レストランなど、いくらでも求人がある。
でも、どうしてもそういうアルバイトがピンとこない。別にプライドが邪魔してるわけでもなんでもないけど、どうしても接客業についている自分がピンとこない。
そこに楽しみを見出せそうにない。
贅沢なのかもしれないけど、イメージが膨らまない。
私ってつぶしがきかないな、と思ってまた自分を責めたりして。
その後、いくつか「これは!」と思う小さい仕事に応募した結果、
「書く仕事」と「教える仕事」という日本にいた時とベースはなんら変わらない2つの仕事を手に入れた。
違和感なくイメージできた仕事には、驚くほどあっさり採用された。(パートタイムの小さい仕事だけど)
そんな時に思い出したのは、最近いろんな文脈で目に止まっていた2つの言葉。
「自分がやりたい事じゃなくて、自然とできてしまう事や人から求められる事をしよう」
「小さい頃に好きだった事や夢中になった事を思い出そう」
小さい頃の私は、書くことが大好きだったし、いつでも自分なりに真理を追究していたし、それをどうにか人に伝えたいとも思っていた。だから、小さい頃の私にとって、「書く仕事」と「教える仕事」についている将来の自分は、一つの矛盾もなく、「今の自分」と合致してると思う。
でも、小さい頃の自分は、「お金を儲けている自分」、とか、「企業に属してバリバリ働いている自分」は逆立ちしてもイメージできなかっただろう。
だから、そのビジョンと今の自分を照らして、不安になることは何もないと思っている。
お金儲けは土台無理だった。むしろ、やりがいも安定もお金も全部欲しい、と思っていた自分の方が問題だった。
お金は家族が細々暮らせる分と、欲しい本がためらいなく買える分だけあればいい。
だったら好きなことをすればいい。
パリには好きなことしてる人がいっぱいいる。
というわけで、
働きたいと思った時が働きどき。
これで働きたいと思った仕事が天職。
パリのドタバタ日記はこちらです→ https://viequotidienne629.wordpress.com
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