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マイクロノベルちょいす 078「あそんでるの?」

No.1332
プチ雪国を作っている。サイズは100分の1ぐらい。だから雪が積もってもせいぜい1センチ。でも、吹雪いたり、水道管が凍ったり、電線が切れたりする。「プチなのにメリットがないぞ」そんなことはないよ。はい、集まって丸くなったプチ猫。


No.1386
犬は人間の友人? 古いな。これからは人間が犬の友人になるんだ。「なぜあのAIは自分が犬だと信じてるんだ?」「ハッキングされたそうです」さあ、投げた学習データを取ってこい。できたらご褒美をやるぞ。「わんわん!」オッケー、いい子だ。


No.1399
騙されたな。お前がクラスメイトだと思っていた少年は、実は双子だったのだ。兄が左に、弟が右に。視覚情報が脳で複雑に処理されて一人の人間だと思い込んでいたのだ。さあ、お前が告白した相手はどっちだ? えっ、唇を調べさせろ? チョコの味を確認する?


No.1405
こどものおもちゃでバトルだ! まずはぼく。「TVゲーム。カートレースで勝負しよう!」次はお父さん。「特撮ヒーローのフィギュア。ライダーキック!!」そしておじいちゃん。「ブリキの鉄腕アトム。ガッシャンガッシャン腕が動くよ。十万馬力だ」すげぇ!


No.1409
スイッチを押せ! ロケットの格納庫が勢いよくオープン。発射準備はオッケーか? 「筆箱で遊んではいけません」先生、違います。これは勉強の準備です。「フタを開ける勢いを利用して消しゴム爆弾を投げたでしょう。ここに名前が書いてある」し、しまった!



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