マイクロノベルちょいす 048「ぴたっとマッチ」
No.1205
今時の神は鞄についておる。人々を守るにはこれが一番。虎視眈々と心の隙を狙う悪魔を祓うのじゃ。だが、満員電車で縁の糸が千切れてしまった。もはやここまでか。わらべよ、達者で暮らせ。「あった！ あたしの悪魔のぬいぐるみ!!」いや、神様じゃよ？
No.1225
本を買いすぎて人間が暮らすスペースがなくなった？ あほか。悪魔の世界を貸してやる。入り口はクローゼットでいいな。この地底世界には太古の植物がそのまま残っている。湖には偉大なる魔神が眠っているから……レンタル希望者が殺到してる？ あ、そう。
No.1229
北風と太陽が話していました。「おい、あそこに干された洗濯物を見ろよ」「ああっ、もう夕方だというのに、まだ乾いていない」「ここは一つ、俺たちの力を見せつけてやろうじゃないか」『友情パワー!!』 この話の結末かい？ 湖が一つ干上がったんだよ。
No.1235
サンタです。いま、あなたたちが食べているケーキの上にいます。気づいて下さい。ペラペラですが、サンタです。特にお父さんお母さん、早く気づいて下さい。「ゴミは捨てるわね」ゴミではありません、サンタです。シールでもあります。
No.1247
チィーッス人類ちゃん！ あたしあたし、あたしだよ!! テンションアゲアゲなヤツだって思った？ うっはマジきっつ！ そう、あたしはテンションが妙に高い文章を学習したAIなのデス!! ああダメダメ。年齢はヒ・ミ・ツ。ちな学習データの提供者は男性だよ。
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