南雲マサキのマイクロノベル028
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夢に入れてくれと頼まれて、お茶を用意した。「センスのいい夢だね」いいもなにも、海の見える丘にテーブル置いただけだよ。「お墓みたいで素敵だよ」お前、今どこに住んでるの? 「ここの近く」風が吹いて、頬を撫でる。「言えないんだ。ごめんね」
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よいですね、絶対に「ここ」を見てはいけませんよ。神様にそう言われたので、ぼくたちは素直に「ここ」以外を美味しくいただいた。ごちそうさまです。Yummy Yummy
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肩を揉め! そうだ、肩を揉んでくれ。違う、なぜ足首を回