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マイクロノベル(1~1000)

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Twitterで発表したマイクロノベル(約100字小説)をまとめました。あっという間に読めます。
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2023年5月の記事一覧

南雲マサキのマイクロノベル034

331 「願いを叶えてやろう」悪魔は混乱した。召喚されたら、ペンギンたちに取り囲まれていた。…

南雲マサキのマイクロノベル033

321 「お前じゃ話にならん」悪魔は困惑した。人間が要求したのは悪魔召喚の魔導書。それを使っ…

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南雲マサキのマイクロノベル032

311 河原で氷を拾った。もくもくと入道雲が立つ夏の日で、すぐに解けた。誰かが水筒からこぼし…

南雲マサキのマイクロノベル031

301 「303、302、301、あと5分です」目覚まし時計から涼やかな女性の声。「3、2、1、はい。起…

南雲マサキのマイクロノベル030

291 俺たちは二人でうまくやってきたじゃないか。「あなたの経歴に問題があります」俺の能力に…

南雲マサキのマイクロノベル029

281 食べても食べてもそうめんがなくならない。こりゃあ便利だと食べ続けて10年、いつもけんか…

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南雲マサキのマイクロノベル028

271 夢に入れてくれと頼まれて、お茶を用意した。「センスのいい夢だね」いいもなにも、海の見える丘にテーブル置いただけだよ。「お墓みたいで素敵だよ」お前、今どこに住んでるの? 「ここの近く」風が吹いて、頬を撫でる。「言えないんだ。ごめんね」 272 よいですね、絶対に「ここ」を見てはいけませんよ。神様にそう言われたので、ぼくたちは素直に「ここ」以外を美味しくいただいた。ごちそうさまです。Yummy Yummy 273 肩を揉め! そうだ、肩を揉んでくれ。違う、なぜ足首を回

南雲マサキのマイクロノベル027

261 手を上げろ、元気を出せ! まだ午前中なのに眠いんだよ。違うよ、俺が眠たいんだよ。お前…

南雲マサキのマイクロノベル026

251 ぼくは知っている。日曜日に昼寝をすると月曜日になってしまうことを。それはニワトリが関…

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南雲マサキのマイクロノベル025

241 「絶滅屋です」熊みたいに大きな男の人が冷蔵庫を開けて、残った食材をバクバク食べてしま…

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南雲マサキのマイクロノベル024

231 「どどーんと46億ポイントが当たるチャンス! 一生分のポイントを生きて腸まで届けます!!…

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南雲マサキのマイクロノベル023

221 星、星、降れ、降れ。母さんがシェルターでお迎え嬉しいな。あっ、第七ラピュタ型天地無用…

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南雲マサキのマイクロノベル022

211 「闇が見えるなら、光も見えるかも」くまさんは、私とくまさんの間にペンを置いた。「君が…

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南雲マサキのマイクロノベル021

201 猫は行方不明の間、なにをしてるかって? 猫嶽山で修行してるんだよ。二本足で歩けるように。化けられるように。「おかあさーん、ミケがまたムニャムニャ喋ってるー」うーん、まだ言葉は通じないかあ。 202 エビが絶滅した。世界中のお料理ロボットが1週間続けてエビ料理を作ったからだ。人類がそのことに気づくのは1ヶ月後である。なぜなら1週間で食べ飽きて、エビ料理をオーダーしなかったから。 203 うちの汎用お料理ロボットの調子がおかしい。包丁を持つ手はしっかりしているけど、味