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全然違った!義母の「白菜と天かすの土手煮」

私からのお裾分けと義母からの正解

先日の白菜大量消費記事に書いた「白菜と天かすの土手煮」。
私が作ったものを少し保存容器に移して義母にお裾分けした。
白菜の水分を搾り切らなかったから水っぽくなったかも?と思っていたんだけど、なんとそれどころじゃなくて作り方が全然違ったので載せておきます。

お裾分けからの返信とでもいうような正解の「白菜と天かすの土手煮」がこちら。義母作のもの。

手前の白くて四角いのが白菜の白い部分、中央の茶色い四角が小さい揚げ豆腐。(生協の冷凍のやつ。)左中央に見えるのは半熟の玉子。水分を吸ってツルプルしているのが天かす。

こっくりしていて見た目はまるでビーフシチューの様、食べた感じは味噌おでんとか味噌煮込みうどんの雰囲気だった。(私が作ってみたのはこんなだった。)
義母いわく、

「土手煮だから、いろいろ入れちゃダメなの。にんじんとか大根を入れるとそこから水が出てきて違う料理になっちゃう。それだと鍋料理だから。ダシが入ってた?それも要らない。味噌と砂糖だけで仕上げて、それでも少し水分が出るから最後に天かすで吸わすイメージ。天かすはぐつぐつ煮ないの。」

ほぇ?!なんか全然違ってた!

「白菜はレンジじゃなくて最初から鍋でもいいんだよ。軸の白いところだけ先に鍋に入れて、呼び水で水分出して、出てきた水分を捨てちゃうの。ぎゅっと絞らなくてもいいんだよ。葉先の方はすぐに火が入るから後で鍋に入れればいい。レンジだと時短になるってだけ。」

水分絞るってその程度でよかったんだ。しかも私は葉先も全部レンチンしていたよ。

「具材は白菜と天かすだけ。入れるとしても水分が出ないもので、今回は小ぶりの揚げ豆腐を少し。土手煮だから、煮込んだ最後に玉子を落とす。最後の仕上げに天かすで蓋をして水分を吸わせる感じ。それでも汁気は少し残るから、ご飯にかけるとおいしいんだよ。」

お義母さん、土手煮に玉子のイメージが私にはなかったです。笑

そして最後に素敵な話が。

これ、おじいちゃんが好きだったんだよね。昔はよく作った。ごはんにこれを載せて食べてたよ。これが意外とお父さんも好きなの。

なんと!おじいちゃんというのはもう亡くなった夫のおじいちゃんのこと。昔は同居していたんだよね。
そして夫のお父さんである義父はなかなかの偏食、というかこだわり強めの味覚をお持ち。そのお義父さんも好きな料理なのか。初めて聞く話だった。

「久しぶりだー」
そう言って義母の作った「白菜と天かすの土手煮」を食べて夫は
「これこれ。懐かしい。もっと味濃かった気がする。」
と言っていたけど、さすがに時代の流れで気持ち軽めの味噌具合だったんだろう。

*まとめ*

「白菜と天かすの土手煮」の作り方を改めて書き出してみる。

①白菜をざく切りして、白い部分はクタッとするまでレンチン、もしくは鍋に入れて、少しの水か酒かみりんかを入れて、クタッとするまで煮る。

②❶の白菜の入れ物を傾けて、出てきた水分を捨てる。ぎゅっと絞らなくてOK。

③鍋に❷と白菜の葉の部分を入れる。味噌と砂糖を入れて蓋をして煮込む。(味のあんばいは味噌おでんや味噌煮込みうどんくらい。)出汁不要。
小さい揚げ豆腐を入れるならこの辺り。

④ぐつぐつと白菜の水分が上がってきたら味を見て調整する。玉子を落として、蓋をして蒸す。

⑤仕上げに天かすをたっぷり載せて水分を吸わせて完成。*天かすは煮込まないこと。

そのままでもご飯にご飯に載せてもうまい(はず)。

たぶんこれが義母の「白菜と天かすの土手煮」のバクッとしたレシピだと思うけど、当の義母本人もこのレシピをメモに残してる訳じゃないので、口伝え、平野レミさん風に言えばベロ繋がりで覚えるレシピだ。

義母からお手本をもらって、食べて、なんとなくレシピがわかったので、また作ってみないとね。
これは楽しい。
食はエンターテイメントだね。

今回も分量は各自お好みのご家庭の味を目安に、というなんともバクッとしたレシピ。私もまだ作ってないし。
チャレンジャーは真似してみてください。
やっぱり義母も白菜は小さめのもの丸ごと1個使ったと言っていたので、白菜を大量消費したい人におすすめします。


***追記***

義母からのアンサー「白菜と天かすの土手煮」を食べてみて、味を忘れないうちに自分でも作ってみました。
これが決定版のレシピです。よかったらこちらも読んでみてください。
白菜が丸ごと1個消える白菜大量消費料理でもあります。


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