養生法にも_面白味を__1_

【秋のカラダは不思議だ】

【若者の体調不良】
体調不良を訴えて、鍼施術を受けに来られる方。
最近、お若い方が多い。
どれくらいお若いかといえば、幼稚園児や保育園に通うような幼い子から、大学生くらいの学生さん達。

とくに寝不足や過労、仕事に追われてのストレスなんか無いじゃん。
「若いんだし、なんで具合が悪くなることなんてあるの?」と誰かが言いそうな元気を十分に蓄えた世代。
なるほど、元気があれば体調不良なんか、あまり気にすることなく過ごせそう。


【若者の秋のカラダ】
でも意外や意外、このお若い世代、「元気」の活用にどうやら問題があるみたい。

就学してからの学生生活。
この世代はそもそも発育するだけの「元気」を余らせながら過ごしているはず。
でもでも、この「元気」を充分に発揮することなく、朝から夕方までイスに縛り付けられて、勉強や課題に取り組まなくちゃいけない。

受験、なんつーものに関わっているお子さんは、学校が終われば塾。
そして、学校と塾の課題に追われて、アタマはパンパン。
カラダをジッとこらえて、心身ともにガチガチにこわばりながら寝床につく。
これじゃ、きっとゆっくり眠ることもできないだろうねぇ。


【カラダをもてあます秋の台風シーズン】
不順な陽気の中、体力を持て余してカラダにかなわない生活を続けていれば、そりゃ、具合も悪くなりそうだ。

でもでも、でもでも、もともと「元気」があるものだから、鍼施術の反応はとても良い。
具合が悪い、だるい、ねむい、力が入らない、あちこち痛い、などなど、いろいろ体調不良を訴える若者たちですが、鍼施術を受け始めると、明朗におしゃべりしてくれるひとや、どんどんカラダの力が抜けて若々しさをとりもどすひとたち。


【ちょびっと感じる鍼灸師のジレンマ】
まあ、鍼施術後、元気を上手に使いまわすカラダをとりもどせたら、ひとまずはいいのかな。
ほんとはほんとは、もっと伸び伸び過ごせたらいいのだろうけど、現代の社会では適わないのだろうねぇ。

そんなわけで、バランスが崩れたなと思ったら、また近々鍼施術を受けにいらしてくださいませ。


【ちょっと困った幼児ちゃん達の秋】
これとは別に、就学前の幼児ちゃんたち。
お稽古事や運動会、発表会で、経験したことのないプレッシャーの中、過ごしている。
まだまだ未熟なメンタルなのに、過剰なストレスを抱えて過ごすと、夕方の黄昏泣きや夜泣き、朝のむずがりなど、不機嫌や不調を訴える子が多いみたい。

メンタルの緊張、プレッシャー、責任感という重荷を、肩や胸に背負い抱え込んでいる緊張感を、やっぱりやっぱり鍼施術で、時間をかけてご機嫌を取りながら解消していきます。


【がんばれっ!幼児ちゃん】
抱え込むプレッシャーを取り除ければ、いつものご機嫌がもどってくる。

10月は運動会や発表会などが多いシーズン。
この時期をやり過ごすまでは、いつもとちがう不機嫌不調症状はなかなかおさまらない。


【道理がわからないと不思議に思う、秋のカラダ】
秋のカラダは、一見、不思議です。
大人の人の気持ちの落ち込みや急な体調不良にも、ちゃんと原因があります。
「なんでこんな風になっちゃったのだろう」と、自分のカラダのことを不思議がっている人、ぼくの周りでは多いですが、それだけ今年の秋は、例年に比べて、体調にじわじわ負担をかけている。

カラダの不思議には、ちゃんと理由がある。
そんな謎ときを、やさしい鍼施術を施しながら、ご縁のある人にしているこの頃だったとさ。


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