「親ガチャ」という言葉が私を救った。〜ただの親の悪口〜
「親を大切にしなさい」「親孝行をしなさい」
そんな言葉は時に暴論にしかならないと思う。
ある日突然自分の母親に大きな水晶玉を手渡され「30万円で幸せになれるわよ?」と言われた子供はどうすればいいのだろう。
まぁこれは例えだけども似たようなことが我が家では起きている。
新型コロナが流行りだした2年前、別居している母にもコロナの魔の手は襲った。
幸いにも母は重症化せずに済んだ。
幸いにも…
だけどこれが母をあらぬ方向へと導いた。
「母はコロナは風邪だと思う。」
たしかに例外はあれどどんどん弱毒化して感染力を強めていくというのが自然な流れではと思う。
だけどこの頃はまだエクモがどうのとか騒がれていた時だ。
その結論に辿り着くのは早すぎるのではと思った。
思えば母は結構な依存体質なのだと思う。
昔からなにかに依存して生きてきた。
時には恋愛、時には宗教、時にはマルチ商法。そして時には自分の子供。
だから私は親元を逃げ出した。
きっと何かに縋っていないとどうにかなってしまうのだろう。
孤独なんだと思う。
母は精神的な自立を親から学ばせて貰えなかった。
ある意味で親も被害者なんだと思う。
母も母で親ガチャ失敗なんだと思う。(本人はどう思ってるのかは知らないが)
そして私もそんな母を見てきて育ち結構な依存体質に育った。
親ガチャ失敗だ。
だけどこれだけは母と違うと思いたい。
自己肯定感が史上最低な時に私は必死に自分でこの人生を生きやすくしてやろうともがいた。
様々な本を読んで自分のことを勉強した。
ある程度自信もついた。
でも母は今日も陰謀論にハマっている。
「ワクチン打ったから体から5Gの電波と薬の匂い、臭いから近寄らないで」と言われた時は色んな意味でショッキングだった笑
なんで???
母は私よりも反ワクチンを信じることの方が大事だった。
母は昔からそうだった。
推奨を売って自分の友達が離れていっても、やはり自分の信じる神様の方が大事だった。
私からは1つ、とりあえず健康で私に迷惑をかけなければそれでいいよ。
でも願わくばひとつ、どうか目を覚ましてあなたがたっているその場だけを見てほしい。
私は親ガチャ失敗だった。
かもしれないけど私の人生は諦めるつもりは毛頭ない。
自己肯定感はえぐいほど低い。ミジンコレベル。
それでもパートナーのおかげでだいぶ上がってきたし、何より周りにも恵まれていた。
周りの助けがなかったら今頃私は小田急線で刃物を振り回していたかもしれない。
冗談じゃなく素養は持っていると思う。
親ガチャという言葉は本当にある。
「子供は親を選んで生まれてきた」というのなら親に虐待され死んだ子供はその親を選んできたのだろうか?
そんなわけない。
その子はきっと生きていたかった。
知り合いにも1人、ろくに飯も与えられず、学生時代闇金に出を出し食事を食べてきた友人、親のせいで自己破産にまで追い込まれた。
その子は親を選んできたのだろうか?
私も、彼も、彼女もきっともっと穏やかに生きてきたかった。
だから私は「親を大事にしろ、そしてそれには例外もある」
を提唱したいと思う。
私は負けない。
親は親、私は私だ。
親子だけどその前に他人である。
自分の人生をより良いものに、諦めない。
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個人的にはこの話、面白いのでいつか漫画にしたいと思っています。
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