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「在りたい型」の生き方

人間には「なりたい型」と「在りたい型」があるらしい。「なりたい型」とは、明確な夢ややりたいことがある人。例えば、サッカー選手になりたいとか、歌手になりたいとか、こんな仕事に就きたい!というやりたいことがはっきりしている。「在りたい型」には、なりたい型のように明確にやりたいことはない。やりたいことをよりも、自分がどう在りたいかの方が大事なのである。そんな話をどこかの本か何かで読んだ記憶がある。



私は、「在りたい型」だ。どんな自分で在りたいか。内省することが好きな私は、これまでも在りたい自分について何度も考えてきた。完璧主義な性格が相まってか、自身の努力が足りないのか、理想と現実のギャップに嫌気がさして在りたい姿になろうとすることを諦めた。




☕️…

昨日、大学時代の部活の後輩から久しぶりにLINEがきた。大学時代、その後輩にノートをプレゼントしたことがあり、ノートの最後のページに後輩に向けたメッセージを書いていたのだ。何年も前のことなので、どんなメッセージを書いたかまでは覚えていなかったが、どうやらその後輩が部屋の片付けをしていた際にそのノートを見つけたらしく、私がメッセージを書いたページの写真が送られてきたのだった。



いつかの〇〇へ

最近どう?

迷った分だけ、苦しい思いをした分だけ、
必ず成長できる。

目の前の問題から逃げず、
向き合うことができる人は強い!



なかなかいいこと言うじゃないか。過去の自分が書いたメッセージが心に響いた。久しぶりに気持ちが熱くなった気がした。同時に、大学時代に部活をしていた頃は、こうやって仲間や自分と向き合い、今でこそ熱苦しいけど、熱い言葉を真剣にチームに伝えていたことを思い出した。



過去の自分の方が、よっぽど自分と向き合っていたのではないか?



そんな問いが私の頭の中をぐるぐると回り、過去の自分を振り返っていた。多少美化してしまっている部分もあると思うけど、過去の自分は理想の自分に向かって努力をしていた。その努力が実る結果を得ることができた。それは、理想に向かうための努力をしていたからこそ自信があったのだと思う。



自信とは「自分はこうありたい!」と強く願い、それを自らの行動によって実現できた時にはじめて、自分の内側から生まれるものです。

31歳、夫婦2人、月13万円で、自分らしく暮らす(著・なにおれ)



私がメンターにしているなにおれさんの言葉がしっくりくる。今の自分はどうだろうか?と考えた時に、本音かつ厳しい言葉で言うならば、「理想の自分を諦め、自分ができるだけでのことをして、その結果退屈でつまらない日々を送っている」ような気がする。



目の前の問題から逃げず、向き合うことができる人は強い!



きっとこれを書いた時の自分も、自分自身に向けての言葉でもあったはずだ。迷いや苦しいと感じることが多かったのだろう。それでも逃げずに自身の問題と向き合うことで、人は成長できる!とそう信じていたのだと思う。



熱いよ。なかなかに熱い。どこかの起業家が書いたビジネス本に書いてあっても、「ああ、その言葉ね。よく聞く言葉だよね。でも、そういう熱苦しいのはもういいんだよ」と聞く耳を持たなかったと思う。でも、過去の自分が書いているからこそ余計に響くものがある。



そのあと、自分と向き合ってみた。「どんな自分で在りたいか」ということについて紙に書き出して考えた。不思議なもので、紙に書き出すと、するすると頭の中にあった思考が出てくる。封印されていた在りたい自分の姿が少し形になって見えた気がする。ただそれが見えただけで、「向き合う前の自分」と「向き合った後の自分」は何かが変わったわけでもなく同じはずなのに、心が軽くなったような感覚があった。



その心地いい状態のまま外を歩きたかったので、スマホも持たず手ぶらで散歩をした。心が軽くなってるからか、世界がいつもより優しく感じた。


いつも通る道のワンコの近くに行くと、ワンコも近づいてきて柵から顔を出してきた。頭を撫でてあげると気持ちよさそうに何回もあくびをしていて可愛かった。


犬の散歩をしている人と笑顔で挨拶を交わした。


空が綺麗に見えた。



これはいいように文章を書きたいとかそういうのではなく、本気でそう感じた。でも、今日はまたいつもの世界なのかもしれないし、そう感じるのは自分の心の状態が影響しているかもしれない。



だとしたら、在りたい型の自分は、たとえ苦しくても迷っても、自分と向き合うことから逃げてはいけないのかもしれない。自分と向き合い、在りたい自分になるために努力をし続けることが私の人生にとっての幸せなのかもしれない。





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