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意味のあるハートを




スマホを片手に、横になりながら考える。
布団のしわを増やすように転がり、考えたことをメモアプリで文にする。

私がドキドキしてスマホを押す時
それは好きな人からのLINEを開く時
私がドキドキしてスマホを押す時
それは言いたくないことを文にして勇気を出して送る時
私がドキドキしてスマホを押す時
それは抽選していたものの結果を見る時
私がドキドキしてスマホを押す時
それは自分の作品を世に出す時

私がドキドキしてスマホを押す時
それはこのハートを、白からピンクに変える時

こうして考えると沢山ドキドキしている中で

最後のドキドキだけは何かが違う。
自分の中の気持ちを相手にぶつけるという面では2個目と同じような気がするけれど。

そこには違う何かがある。
ある文からもらった
この何かは一体なんなのか

高揚感

いや

興奮

いや

これは紛れもなく

焦燥感

私のことなぞ知らない人の
私も知らないその人の
感情を抉られたその表現にドキドキして
勝手に焦る私の心


その心が私の親指を動かして、
そのハートをタップさせる

好きだ、とか
良いね、とか
そんな生温い感情でなく
その文に私というものを見いだせなくて
共感できない凄さを見せつけられて
私は親指でハートに色を付ける

そうして書く分に楽しさ等なく

こういうのを書きたかったという悔しさと
それを考えつかない自分を卑下して

溺れる 言葉の海

模索して模索して
それでも見つからない心の臓の言葉を

無理やり捻り出して結びとする

この海から抜け出す為に
きっと今日も私は書いて読む

ドキドキしたまだ見ぬあなたのその指が
ハートに色をつけるその時まで

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