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ことば

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何を書いているのかよくわからない文章。
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💫

私の部屋には小さなすりガラスの窓しかない。
大きな窓から夜景でも、夜空でも、宇宙でもなんでもいいので外の景色を見たかった。私はどこへだって行くよ。人工的な眠気の狭間にて。ふとんの底へひっぱられて沈む。

投稿として、プレゼンとして、おしゃべりとして、孤独を見せ合って、深夜に見る映画と一緒に私の体内に流れ続ける誰か。ふと流れた一滴の涙が白いシャツについたけど洗っても取れなかった。
あの時はああするし

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◯

剥がれかけたたまご色の壁紙に真っ青なペンキを丁寧に塗った
荷物を捨てる 随分と殺風景な部屋だ

丸くこの世界が循環して 減った分足される 
私の体から水分が抜けてゆき 代わりに言葉を注ぐ
今日オリオリオン座流星群が見えるそうだ
だけど街は明るすぎる
悲しみを引き連れている愛と対峙して
ゆらゆらゆれている僕 頭を抱えてている。
地上から180メートル
車のヘッドライトとビルの明かり
あの景色をずっと

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2023/04/07

2023/04/07

知らない場所。たくさんの人がいるのに、すごくひとりぼっち。小さな宇宙船で眠りについて。
そして、君に会って歩いて話して眠った。
ビルの大きさには慣れてるけど、それでも圧倒される、神に近づきたいの?
わかるはずもない疑問を言葉にして、なんでだろって考えてくれる人がすき。一緒に考えて。
なんで僕ら作りたがるんだろう。意味のない、才能もない、文字列を残して。誰も見てないのに。
桃色が緑色になって、ぬるい

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🟦

🟦

水槽の中に1匹のベタがいる
君はどんな気分だい?
道端に力尽きた蝉は幸せだろうか
土を求めて干からびたみみず
潰れた果実
枯れていく植木の花
瓦礫の山 鉄屑
超新星爆発
俯瞰的に世界を見る
四苦八苦
1日は長すぎるから明日起きたら50歳になっていて
そしたらきっと面白いのに
未来なんて真っ黒だ
だって死が待ってるから
それは嬉しい絶望だ
にこっ、にこっ、にこっ
みんな何を考えてるか教えてよ
その眼

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日記

日も落ちて薄暗い部屋の静けさ。
自分って一体どれなんだろう、そんな疑問は小学生の頃からあって、どんどん分裂しすぎてしまったせいか、小さくなって見分けもつかない。全てが自分なのだとしたら一体何人いるのだろうか。みんなも沢山持ってるのだろうか。

涼しくもない、暑くもない、ただ水分量の多いこの時期には悩みの花が咲いてその重さで項垂れる、主張的な雨が顔にぶつかり、豪雨の最中、雨音だけの空間。
周囲の話し

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🦂

感想を200字以上で書いてください。無理だよこんなこと書いて誰が読むの。読者はいつも私だから感想なんて必要ない。
外に出ると自分がステージの真ん中にぽつんと立っていて、たくさんの人に見られている。そんな気分になる。だからカラオケに行けない。
夢の中でいつも失敗する。恥ずかしさと劣等感でいっぱいになる。周りの人の表情。みんな全然手伝ってくれないから卵落としちゃったよ。
脳が梱包されている。きっと退屈

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☁️

☁️

雲はどこへ行き、そして消えていくの
空を見上げるとき自分はこの世界にいることを思い出す そこには明るいうちにでてきた半月があった
木の枝のつぼみ 地面に落ちた梅の花 から春を知る
相変わらず笑うのは下手で 君に会えない
抗ヒスタミン剤の眠気にひっぱられる 不快
刺激を阻害する 自己に浸る 耳を塞ぐ
暖かい日差し ユスリカの群れが透ける
何年ぶりだろう ピアノを弾いている 運動記憶に任せて 誰も聴

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青春

青春

閉鎖的空間のあの場所が
おかしいということは事実であって
手元のディストピア小説と何も変わらないと思った。

けれども反芻する空想を現実と見紛うようになって
忘れていたのに、ふとした瞬間に襲ってくる。
ニュースの指摘は歪んでいて問題なのはそっちの方じゃないか。

捕縛された私はいつになったら。
競争で発展はあるかもしれないが、比較は苦しいもので、劣、劣、劣の文字で埋め尽くされる。
こんなものに意味

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‪✕‬

‪✕‬

詩にしたいと思う。
抽象的でぼんやりした雲にしたいと思う。
みんなの心を通り過ぎてしまうように。
自分の体内の色を見られないように。
何者でもない。そうありたい。

走って走って逃げてるからもうこんな時間で
だから吐きそうなんだ。
一息ついて
きれいな曲を聴いても寂しくなるから
夜空の星を見たい目の中にある銀河を。

今を生きるなんて難しい
ずっと今に居ないから。
固まった思考をほぐすこともできな

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☃︎

☃︎

タバコの煙が目に沁みる。
レモンが心に染みる。
この季節になると夜景を見たくなる。
空気が乾燥したような寂しい曲を選んでしまう。

いつからこうなったのか、それとも遺伝子レベルのことなのかはわからない。
感情的に、本能的に動く自分を後ろから見てる。
人との距離が難しい。近くなるたびに自分がキャベツみたいに剥がれていく。中身なんてないし、誰よりも幼い。こわい。こわかった。とってもとっても。

ありの

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雪のない冬

雪のない冬

雪やこんこ

霰やこんこ

街中でこの歌が流れ始めると冬になったと感じる。

ずっと「こんこん」だと思ってたけど、「こんこ(ここに来いという意味)」だった。

私の街では全く雪は降らない。

クリスマスの冷たくて澄んだ朝が好きです、と言える私はきっと幸せなんだろうな。

大人になってもサンタクロースを信じてる。

今年もとってもいい子にしてました。

でも少し疲れました。

街中の電飾とクリスマス

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因子

因子

最近はずっと何もしてない。
みんなの中に火があるとおもう。無いって人は、それが氷か何かに包まれていて気づいてないだけかもしれない。でも、消えてる場合はもう燃えることはなくて、僕は15歳の誕生日ケーキのロウソクと間違えてその火を消してしまった。
拘束と抑制の間で押しつぶされて、絞りきったレモンのように干からびた精神は、世界に抵抗を叫ぶことをやめ、退廃と諦観をその目に宿して、駅のホームでうなだれてい

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疲れた

疲れた

楽器弾けるひとたちってカッコいいなあ。
薄暗い部屋にビートとミラーボールがあって。
爆音を浴びたから耳鳴りがした。

言葉にできるひとたちって素敵だな。
体の中に入った言葉たちが排泄されてしまって
もう何も無い。

計算ができるひとたちは羨ましいな。
1+1がなんだったかも、もう。
数学のメガネはかけれません。

ニットの隙間を冷たい風が通り抜けていく。

今日も楽しいふりしてるよ。
頑張って忘れ

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利他

利他

自分のことと、自分の好きな人のこと以外考えていない、それの何が悪い。だから私は皆を置いていって、無人島で暮らす。

眠って眠って、ひたすらそうしていた。眠っている間だけが私にとっての唯一の幸福。現実が怖いから、ラピスラズリなんかをお守りにしている。
机の前でうなだれながら考える。今度大回り乗車をして、一日中電車に乗って、知らない場所に行きたい。そういう知らない場所で住む知らない人たちを見るといつも

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