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人為的『全集中』は実現できるのか?

人が目の前のことについて集中しているのは53%で、残りの47%は別のことを考えているらしい。

今日の授業で教授が言ってた。

「だから僕の授業も半分くらいしか実際は聞いちゃいないんだよ」

とボケていたのは笑ってよかったのかいけなかったのか。

まぁこれにはちょっとした補足が必要で、心理的なストレスについての授業でこの脱線トークはされていた。

心理的なストレスは継続するので、今、現在、この瞬間にも数パーセントは過去のストレスや未来のストレスが混在しているのだそうな。

ストレスに関係なく、何か一つのことに「のみ」集中できることは基本的にはないらしい。

だからこそ、スポーツ選手とかで言われている「ゾーンに入る」とか、「没頭する」みたいなことは特別視されるし、集中「力」がいつだってフォーカスされているのだろう。

ちなみに今こうしてnoteを書いている自分は中指のささくれが気になるし、ちょっと前に左下で携帯が光った通知も気になっているし、自分の部屋に足に貼るサロンパスを切らしていることも考えていた。

それぞれが等しく頭の中にいるのなら、大体このnoteは最大25%の集中で書かれていることになる。既に47%を切ってしまった。

となると、100%の集中、流行りの言葉で言うなら「全集中」を一般人が出すことは不可能なのかと考える。

もしそうだとするのなら、最大47%、ほぼ半分の意識を自分の中でコントロールすることを目指すべきなのだろうか?

そう思って少し調べてみた。調べて出てきた最初の論文をさらさらっと読んでみる。13ページ、思ったより多い。

自分が探さないといけないテーマに限って1ページそこらなのに、どうして偶然見つけるものは読み応えのあるものなのだろうか。

読みたい人向けにリンク貼っときます。jstageなので多分誰でも読めるはず。読めなかったらごめんなさい。

この47%は、「別のことを考えている」みたいに、現在やっている作業などから注意がそれて、別の思考をしてしまうことであり、厳密には『マインドワンダリング(mind wondering)(MW-D)』という。

授業中うわの空だったり、運転中別のことを考えていたり、そんな感じのアレ。

この論文いわく、自分たちは日中の25-50%の時間をマインドワンダリングに使っているらしい。

この単語は色々な心理学的用語をまとめてできた、いわばジャンル名的なものであって、「刺激独立思考」とか「マインドホップ」「ゾーンアウト」みたいな言葉がここに属している。らしい。

このマインドワンダリング、「やりたくない」と思っていても、意図しないところでやってしまうということがこの論文では挙げられている『非意図的マインドワンダリング(MW-S)』だった。

これらをうまく使い分けることで、この非意図的〜(MW-S)のみを抑制して、意図的で適応的な意図的マインドワンダリング(MW-D)を利用できたら?

そんなことも期待がされている。

確かに、ある意味不要な思考を削ぎ落としたら純度?の高い思考ができる気もする。

人為的全集中は実現するのだろうか。

ロボトミーとかの倫理的な壁を越えれば、意図的に集中力を使い分けられる人間が生まれたらどうなるのか?

これから情報量が増え続ける世界で育つ子供の脳は大きくなっていく、みたいな仮説も聞いたことあるし、もしかすると脳が肥大化したアメコミのM.O.D.O.C(モードック)みたいな新人類も生まれるのかもしれない。それはそれで楽しみ。脳のサイズマウントとか生まれてそう。

これがM.O.D.O.C、元々科学者で、脳が大きくなってしまった天才のヴィラン、つまりは悪役です。

モードック

久しぶりに明るい?記事を書けたので満足。

ではまた明日。

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