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今年買った290冊から選んだ「とりあえず買っとけ本n選」

年末ですね。流行りの「今年買った○○」を私もやりたいと思います。

今年は家の本棚が埋まった。今何かもらえるのなら本棚が、というよりも本が収まるスペースが欲しい。

そんなこんなで、ついに自分の本棚は電子へと拡がっていった22年。DMMブックスのキャンペーンの恩恵に預かりながら、諸々の給料etcの半分ほどを本に費やした。

今年は漫画とかのシリーズ合わせて290冊買ってたらしいです。

怖い。えっ怖。待って。1冊600円と仮定しても20万弱円?は?いや怖いって。あっでもポイント還元で買ってたから実質9万円くらいですかね。それにしても怖いってちょっと待って。

ちなみに年末にかけてあと15冊ほど買うつもりです。

いやはや、リアルな本棚じゃなかったら本がある実感が湧かないので際限がなくなるんですね。怖い。

とりあえず今回の記事では自分が22年に買った電子書籍で面白かった本を何冊か取り上げたいと思います。心理学系の本はまた今度。多すぎるし纏められないんで許して。

・積読こそが完全な読書術である(永田希)

本は積み続けてもいいんだよと教えてくれた本であり、本は世界に参加するためのチケットでしかないと教えてくれた本。

これからもこれまでもただただ増え続けていく情報の「一つでしかない」ものになった本。そんな無限とも思える存在を全て修めるなんてことは本が本として生まれた瞬間から不可能だった。

それなら開き直って本に囲まれ続けることに許しを乞うわけでもなく、本と共に必要なときに生きればいい。自分の中にビオトープを構築する。いつだって自分のセーブポイントを作っておけばいい。
そんな読書の向き合い方を知れた本。

要は本を積み続けることの高尚な言い訳であり、開き直りとも思える本です。まだ『本で床は抜けるのか』は読み終わっていないのでこれもまぁ、積んでおきましょうか。『「読まなくてもいい本」の読書案内』も同様に読めていません。

正直今年290冊買ってどれだけ読み切れたかって考えたら130冊くらいしか読めなかったし、なんなら3割くらいは勉強用に買ったテキストみたいなもんだから仕方ないっちゃあ仕方ない。開いてはいるんでね。はい。

・金儲けのレシピ(事業家bot)

本質本です。くどい「フェラーリを5台買って云々の私がファーストクラスに座りながら書いた本」とかではなく、淡々とこれまでの歴史において作られてきたカネを作るためのスキームを15個まで絞って纏めた本。

多分これを本気で勉強して実践すれば、今のSNS時代に相まってアホみたいな成果が出せる。
それと同時にじゃあ自分はなぜやっていないんだ?となるから苦しくなる。

実際にこれを読んで自分をブランディングしてみた結果、同い年くらいの人の一般的な時給の2-3倍の時給に値する仕事は作れたのでその話はまた今度書きます。

・モテるために必要なことはダーウィンが教えてくれた(ジェフリー・ミラー/タッカー・マックス/橘玲 監訳/寺田早紀/河合隼雄 訳)

文字通りです。モテるために必要なことを進化心理学をもとにして書かれた本。

これのおかげで爆モテといったわけではないけど、これまでよりも人と仲良くなるまでのスピードが上がった気がする。

とどのつまり「ヒトは子孫を残すために自分を魅力的であり続けようとする」し、その「魅力的である」を満たすためにどうあればいいのか。そして異性は、同性は何をもって魅力的であると考えるのか。おもしれぇなぁと思いながら読み終えつつも、別に性行為だけがゴールではないやろと思った本。

モテたい!とか思ってる人は下手なくだらん有料note買うとかするよりもこの本買ってとりあえず全部信じて実践した方がいいです。マジで。

・ひゃくえむ。(魚豊)

100mだけ、その距離だけの間、一番速くあればいい。

それだけのために全てを費やす狂人たちの漫画。

速ければいい。ただ、それだけでいい。それだけ。

走る、疾走ることに信仰とも思える感情全てを注ぎ込んだ奴らの話。上下巻で終わります。読み終わったら多分自分の中の何かが変わります。読め。『チ。』の作者の過去作です。

・最強伝説黒沢(福本伸行)

福本作品は『カイジ』だけじゃない。作業員の黒沢が、ただ誰かに認めて欲しい、認められたい、見られたい。そんな拗らせたと書くと大味だけれど、実際そうとしか書けないモチベーションだけで頑張り続ける話。

そうだよな黒沢、モテたいとかそんな次元よりも前に、誰かからのまなざしが欲しいもんな。わかるよ黒沢さん。あんたかっけぇよ。生き様だよ。巻を進めるごとに冷笑が慈愛と崇拝に変わっていく。
そんな男の話。11巻で完結するし、今なら実質2000円くらいで買えるはず。

・中山可穂コレクション1-2/『感情教育』『マラケシュ心中』(中山可穂)

今年ベスト小説です。後にも先にも同人誌とか以外の小説でここまで美しい百合を読んだことはない。強いて選ぶなら『マラケシュ心中』がもうね、震える。ただただ美しいのよ。売れっ子歌人、その師匠の妻、そして歌を提供した少女。決して三角関係にはならないけれど、交差はし続ける。

電子書籍を映すスマホが液状化しているのかと思うほど粘度の高い瞬間があれば、強く握りしめたくなるような瞬間、あるいはそっと包み込みたくなるような温もり。
恋だとか愛だとか、そんな2つの単語で形容できるような感情では足りないものに触れた気がする小説でした。読め。いいから読め。

私は深夜の自分の部屋のベッドと、電車が終点に着くころにそれぞれ読み終え、前者は窓から見える月を、後者は流れていく雑踏を久しぶりに綺麗だと思えた瞬間がありました。読め。な?

ちなみにこれから4冊ほど中山先生の小説を買う予定で今カートに待機してもらっています。

・完全教祖マニュアル(架神恭介/辰巳一世)

さて、「教祖になりたいか?」

そう聞かれて「なりたいです!」と答えるファナティック推進家はそういないだろう。

でも、コミュニティはいつだって宗教になりうる。

サークルも、教室も、いつも会う友達のグループも、ゼミも、会社も、家族も、信仰や教義さえ整えばいつだって宗教団体へと変化することが可能である。いや、宗教は作ることができる。簡単に。

どうしてディズニーに行ったら普通の街中では絶対につけないカチューシャを買ってつける?

推しがPRしている商品をどうして買う?

居酒屋のキャッチはどうしてめげない?

……そして、この本を読んでどうして自分は宗教に引っかからないと自信を持って言えるんだ?

そのヒントが散りばめられているのが本書です。

結局7冊に落ち着きました。

これ以外はまた何かでまとめて置いておきます。おすすめはいっぱいあるんでね。はい。時間があれば買った本(読めた本)全部列挙しておすすめ度とか書けたらよかったんですけどね。

とりあえず7冊、取り上げてみました。290冊中の7冊。読めていない本が大半なので、これから先も世界に触れるためのチケットとしての本を増やし続けていきたいですね。

本1冊を国とすれば、ほぼ世界をコンプリートできるほどのチケットに溢れた1年でした。

とりあえず年末年始に3,4冊は読みたいところ。

そんなわけで、読む本は決まりましたね?今DMMブックスを使ったら初めての利用だと100冊まで70%分のポイント還元、併用できるかは知らんけど大体の本が50%分のポイント還元してくれるので実質半額で買えちゃう!買え!!

良いお年をお過ごしください。明日は恒例の年末反省文になる予定です。もう今年終わるらしいですよ。吐きそう。

ではまた。

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