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自称、「漫画好き」

毎週ジャンプを買っている。多分小学生の終わる頃から買い始め、中学生になってからは毎週月曜日に駅の売店でジャンプを買ってから学校に通っていた。

それは今も変わらず続き、明日もとりあえずコンビニに行くのだろう。

となると、毎週280円、毎月1120円が財布から出ていくことになる。

少なくとも毎週ジャンプを買っていた高校生はクラスに自分しかいなかったし、今でも周りで毎週ジャンプを買っている人は見当たらない。

なのにうっすらとブームは存在する。

やれ鬼滅、やれ呪術。ちょっと前は進撃とか喰種とかもあった。

面白い漫画の定義はいつの間にか話題性が定義の中に割り込んでくるし、面白さはいつしか情報として処理されている気もしている。

毎週10作品以上の漫画が熾烈な掲載順争いをし、そしてそれを楽しみながら読む。

そして、どうやら自分はオタクなので、漫画を読むし、買っている。

ジャンプを読みながらも、「ジャンプに載らない漫画」が好きだ。

他の人が絶対に知らないはずの本を探し、買い、ひそかに新刊を待ち続ける。

最近面白い漫画はあるかと聞かれるとそれなりに答えられる自信がある。

ジョジョすらもマニアックな漫画の類として感じられてしまう今、漫画も一種の純文学として存在が変わりつつあるのではないかと思わされてしまう。

ラブコメが好き?それなら『あせとせっけん』を。来月最終巻出るぞ!読め!そして買え!!

スポーツ漫画が好き? じゃあ『ブルーロック』だ!おもしれえぞ!

映画が好き? それなら『映画大好きポンポさん』を読め。あと何の映画が好きだい?

アクション漫画が好き? 特殊能力系? それなら『リィンカーネーションの花片』とかどうよ? おとこのこならきっと大好きな偉人の能力を使ったバトル!新刊の出るペース遅いけど面白いぞ!昔最新刊だと思って既刊買ってた!7巻いる?

しんどいのが読みたい? じゃあ『ミスミソウ』とかどう?上下巻で出てるから買いやすいぞ!

写実的なのがいい? じゃあ『浅野いにお作品集』とかどう?

ミステリーが好き? それなら『ミステリと言う勿れ』なんてどうよ?これそのうちドラマ化するんじゃない?

とまぁ、こんな感じでいくらでもストックはあるんです。

それでも、そんな自分のことを「漫画好き」と自称していいのか、それとも、「ただのサブカル系マイナー漫画好みオタク」なのか。

サブカルクソ男だっていいじゃないか。DJがノれる曲をディグるのと一緒だろう?

とにかくアツい、そして万人ウケがなくても自分を含むどこかの誰かにぶっ刺さる作品を求めているのならそれはそれでいいじゃないか。

ただ、そうなると寂しい。

自分は他の人よりも漫画を読んでいる。みたいな優越感なんて無いし、むしろこの寂しさはどうすれば解消されるんだと孤立している気分になってしまう。

鬼滅も呪術も連載開始時の新連載から読んでいたのに、他の人がハマる頃にはどこか自分の中で波は引いてしまっている。

嫌いな人の隣で誰が死んだかネタバレをしてやろうかと思ったけど堪えたのは本当に偉かったと思っている。

最大の自衛は発売日に読むこと。そう思っているし、もしそれでネタバレの被弾をしたとしても文句は言えないだろう。

それでも黙っていたことは褒められるべきだ。知らんけど。

結局のところ、自分が見つけた「面白い」は誰かに伝わらないと面白くないのかもしれない。

自分の中で推したいと思えるものを自分以外のその他大勢に広げることができたら、どれだけ気持ちがいいのだろうか。

たまに、ごくまれに、編集者になりたいと感じる瞬間がある。自分の進路を考えるなかで、自営で好きなことを仕事にするか、それともやってみたかったことをするために働くか。それとも院に進んで公認心理士を目指すか。

選択肢はいつの間にか限られ、絞られてくる。

まずは自分のことをどれだけの人に知ってもらえるか。その辺から考えるべきなのかもしれない。

近いうちにこの仕事、就職に関することについては書くつもり。

それではまた明日。


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